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YouTubeのライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第118回『素肌 ガチャ 脂肪』

    YouTubeで行った
    ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第118回『素肌 ガチャ 脂肪』
    の完成テキストです。
    お題はガチャで決めました。
    お題は太字にしてます。
    所要時間は約58分でした。
    詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓

    ↓使用させていただいたサイト↓
    ランダム単語ガチャ
    https://tango-gacha.com/

    ~・~・~・~・~

    今日はお買い物の日で、3歳の息子も連れて行かなければならない。
    子どもとのお出かけは私自身も楽しいが、それなりに苦労もある。
    いや、これは気苦労と言った方がいいかもしれない。
    「お母さん! ガチャガチャ! ガチャガチャあるよ!」
    お店の前に置かれたガチャガチャが視界に入ったとたんに、息子が私の服を引っ張り始めた。
    このお店の前に来ると必ず息子のおねだりが始まる。
    というのも息子は現在とあるガチャガチャにはまっているからだ。
    その名も人体部位ガチャガチャ。
    読んで字のごとくカプセルの中には人体の部位が一つだけ入っている。
    胃袋だったり、耳だったり、膝小僧だったり。
    合計いくつあるのか知らないが、全てをそろえるとまるまる一体の人間が完成するというふれこみだ。
    もちろん人体がどのように構成されているかという勉強になるというのはわかる。
    しかしはっきり言って私には気持ち悪い以外の何物でもなかった。
    というよりこんなグロテスクなものを熱心に集めている息子の将来が心配になってしまうが、少しずつ人体が完成していく様子が本人には楽しいらしい。
    今のところ息子は集めて組み立てているだけだが、完成したらお人形のように一緒に遊ぶつもりなのかもしれない。

    息子のおねだりは続いていた。
    周囲の視線も痛いので、私は1回だけやらせてあげることにした。
    100円玉を1枚渡すと、息子はガチャガチャに向かって走っていった。
    「何が入ってるかな~」
    息子はつぶれるくらい顔をガチャガチャに押し付けて、カプセルの中身をのぞき見ようとしていた。
    それにしてもガチャガチャの中にはカプセルがぎゅうぎゅうに詰まっていた。
    このガチャガチャはうちの息子ぐらいしかやってないんじゃないかと疑いたくもなった。
    それも全国的に。
    「あ! お母さん! これ見て!」
    息子が指を指すところを見てみると、ベージュ色のゴム幕のようなものが入っているカプセルがあった。
    「これきっと素肌だよ素肌! これ出ないかな~!」
    なるほど、素肌は確かに重要だ。
    なにせ今うちにある人体は皮膚がないばかりに、肉や関節がまる見えのエイリアンのような状態なのだから。
    そのくせ脂肪は何度もダブってしまったので、見た目エイリアンのくせにぽってりと太っていた。
    これ以上脂肪が出て私を苛立たせるなよ。
    私は少しだけガチャガチャをにらんだ。

    ガチャ、ガチャチャ。
    コロン。
    息子がガチャガチャを回すとカプセルが出てきた。
    何が入っているのか、息子は目を輝かせながら手にしたカプセルを眺めた。
    「ほら、貸しなさい。」
    まだ息子の腕力ではカプセルを開けられないので、ここからは毎回私や夫の仕事だ。
    ただ、そのカプセルは見た目には何も入っていないように思えた。
    以前小さな目玉が2粒入っていたときもそう見えたが、そのときは見えなくともカプセルを振ると何かが当たる音が聞こえた。
    しかしこれは持った限りではなにも入っていないように感じられた。
    あまりにも小さく、かつ軽くて柔らかい部品の可能性もあるので、私は丁寧にカプセルを開けた。
    開けたカプセルを息子も覗き込んだ。
    私も見た。
    しかしやはり何も入っていなかった。
    見落としてはいないし、落としたわけでもなかった。
    確かに何も入っていなかった。
    混入のし忘れか何かかもしれないと思ったとき、息子が感嘆の声を上げた。
    「やったあ! 心が入ってた!」
    「え?」
    私は思わず息子に問いかけた。
    「だってお母さん、心って目に見えないんでしょ! 保育園の先生言ってたもん!」
    私は困惑した。
    「うん、確かにそうだけど、これは違うんじゃないかな。」
    それはそうだ。
    人体部位のガチャガチャで、心と称して中に何も入っていなかったらそれは詐欺に近い。
    「絶対そうだって! だってカプセル開けたとき、お母さんと同じ匂いしたもん!」
    カプセルを開けたときは私が息子を抱きかかえる格好をしていたので、私の匂いがしたのは当然だ。
    お店の人に言って交換してもらうこともできただろうが、私はやめた。
    それどころが私は気分がよかった。
    なぜなら息子は心が手に入ったとき大喜びをしていたからだ。
    それに息子にとって心は私の匂いがするものらしい。
    カプセルを閉めて嬉しそうにほおずりをしている息子を見て、私は息子の将来に自信を持った。

    ~・~・~・~・~

    ~感想~
    素肌と脂肪がどちらも人体部位なのでそのままそれのガチャガチャをやる話にしました。
    ふざけたガチャガチャなので、まじめなオチにしました。
    あとはどんなエピソードで組み立てていくかだけなので、素肌や脂肪、目玉などの話が出る順番を考えながら書いていきました。

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