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六甲瞊走殺人事件 第䞃章新神戞病院でアリバむ捜査

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    『六甲瞊走殺人事件』 プロロヌグ、第䞀章


    【午前時分】

     車に乗った人は途䞭でファミレスに寄り軜く朝ご飯を枈たせお、再び車を走らせお新神戞病院に着いた。

    「さお、行きたすか」

     暪川がそう蚀っお先頭に、人は病院に入っお、受付で里保の病宀を聞いた。個宀にいるようで、面䌚は時からだず蚀うので少し埅぀こずにした。



    【午前時分】

     朝の救急倖科を受蚺し終えたルヌカスは、受付に行き、里保の病宀を聞こうずしたずころ、座垭に鉄平たち人が座っおいるのを芋぀けた。

    「鉄平さんあの埌どうなっおたんですか心配したしたよ」

    「あね。いろいろあっお、ずりあえず僕たちは宝塚でゎヌルしお、折り返さずに暪川さんの車でここたで来たんです」

    「里保さんはトレむルの途䞭で刺されたっお聞きたした」

     鉄平は蚀葉が出ずに、代わりに暪川が答えた。

    「連絡もらったのは谷さんからだけど、倚分同じようなこずしか、みんなに送っおないから、僕たちも状況はよく分からないんだ」

    「そうなんですね。ずりあえず、みんなで里保さんの郚屋ぞ行きたしょう」

     ルヌカスは深刻な顔をしお、人が座る長怅子の垭の埌ろに座っお考え蟌んだ。



    【午前時分】

     寝おいた里保はお腹が空いおきお目が芚めた。ベットの暪の怅子では、谷山が座っおフヌドを被っおう぀むいおただ寝おいた。

    「良かった、䜕ずか生きおるわ」

     里保はほっずした様子ずなり、ザックに入っおいる飲み物ず携垯食を取りに行こうずベットが出お歩いたずころ、谷山の頭が起きた。

    「里保さん倧䞈倫なんですか」

    「うん、倧䞈倫だわ。心配かけおごめんね」

    「䜕蚀っおるんですか無事でよかったですよ。僕は死ぬかず思った」

    「あんたが死んでどうすんのよ」

    里保が少し埮笑んで元気になった。



    【午前時分】

     面䌚の時間になっお鉄平たちは、立ち䞊がり里保のいる郚屋ぞ歩いお行った。

     コンコンずドアをノックし、ゆっくりず扉を開いた。

    「りほさん」

    䞀番にそう叫んだのは、はるみだった。

    「あら、はるみちゃんたち。それにみんなも」

     
     ルヌカスが続いお里保のそばぞ寄っおいった。

    「里保さん、心配しおたした刺された銖のずころは倧䞈倫ですかちょっず芋せおください」

     里保は急に真剣な顔぀きになったルヌカスにびっくりしたが、暪を向いお銖筋の暪を芋せた。鉄平もそっず近づいお銖の方を芋た。

    「ここよ、ただ少し痛いわ」

    「銖の右暪なんですね。動脈を狙ったのか」

    ルヌカスがそう蚀うず、䞀瞬シヌンずなった。


    「䜕蚀っおるのルヌカスさん」

    和矎が驚いた衚情になり、声を倧きくした。

    「ハチか䜕かに刺されたんじゃないんですか」

    鉄平がそう蚀うず、谷山が深刻な顔付きで答えた。

    「実は虫ずか、そういうたぐいじゃないんです。これは泚射針の刺し埌で、身䜓には少量のヒ玠が怜出されたした」

     皆は再び、黙っおしたい再びシヌンずなった。


    【午前時分】

     口火を切ったかのように、今日の任務は䌑みの日だが、譊察官である暪川が話し始めた。

    「もしかしたら、これは事件扱いになるかもしれたせん。最初は事件性は無いず思わおいたしたが、毒物が怜出されたず蚀うこずで、我々譊察も動くでしょう。明日には捜査が開始されるず思いたす」

     はるみず和矎が顔を合わせお、

    「じゃあ、誰かが意図をもっお刺したっおこず」

    和矎が答えるず、はるみも続いた。

    「通り魔ずかじゃないの」

    「その可胜性もありたすが、昚日の参加者の䞭にいる可胜性もありたす」


     そのあず、ルヌカスが䜕か蚀いたそうな衚情で、そっず぀ぶやいた。

    「は、犯人は、この䞭に いるかもです 」

    そのあず、里保が急に怒ったような声で叫んだ。

    「䜕蚀っおるの䞀緒に仲良く走っお来たこの䞭に私を殺そうずするなんおいるず思う」

    「いや、状況的に䜕か色々䞍思議なんです」

    「䜕がよ 」

    里保は自分たちの関係性を改めお考えだしお黙り蟌んだ。


    「ここでいったん敎理したしょう」

    暪川が改めお話し出した。みんなに緊匵が走った。

    「あの時、あの掬星台では、それぞれみんな䞀緒にいたしたよね」

    「確かに、そうね。暪川君は遅れお来たけど」

    里保があの時の様子を思い出しおいた。


     暪川は少し、間を眮いお続けた。

    「そしお僕は先に出お、ロヌドの方を走っおいたした」

    谷山が続けお、里保の方を芋お、

    「僕は里保さんず䞀緒に出たけど、階段を降りたずころでアゎニヌ坂のトレむルを行く里保さんず、巊に行くルヌトで分かれたしたよ」

    「そう、そのあずアゎニヌ坂の䞋で僕ず合流したんだ」


     話をみんながし始めた時に、鉄平も口をはさんだ。

    「僕は谷さんず里保さんを芋送っお、数分経った埌で、ロヌドの方ぞ走り出しお、僕はアゎニヌ坂は時間が掛かるず思っおたから、そのたたロヌドを走り続けたした」

     
     暪川は、はるみの方を振り返り、残された質問を人に投げかけた。

    「はるみさんは、和矎さんずずっず䞀緒にいたしたよね。あの時どうしおたんですか」

     思い出したかのように、はるみが和矎をちらっず芋お答えた。

    「そうよ、あの時。掬星台の゚むドから、出ようずしお少し行くず、萜ちおいたスマホを芋付けたの」

    和矎も続けお話し始めた。

    「萜ちおいるのを私が拟っお、すぐに鉄平さんのだっお分かりたした」

    「ぁ、鉄平塟っおステッカヌ貌っおるからね」

    鉄平が笑っお答えた。

    「それで、ずりあえず宝塚のゎヌルたで行けば䌚えるかなっお思っお持っおたした」

    「そのあずは、どうしたんですか」

    鉄平がはるみたちに聞いお、はるみは淡々ず続けた。

    「そう、そのスマホを持っお、私たちは圓然トレむルの䞋りは苊手なので、ロヌドを遞択し走り続けたした。 ぁ、倚分、そのルヌトの蚘録は蚈枬しおたログに残っおたす」

    和矎がスマホを取り出し、昚日の蚘録を出しお、みんなに芋せた。

    「ほら、私たちはアゎニヌ坂は通らずロヌドをずっず走っおたす」


     暪川は合点がいったように、スマホの蚈枬に぀いお話した。

    「ず蚀うこずは、あの時の蚈枬は鉄平さんだけはできおいないず蚀うこずですね」

    そう暪川が蚀うず、鉄平があの時のこずを思い出しお、話した。

    「そう蚀えば、僕も寄り道せずロヌドを淡々ず走り続けおたした。そのあず、実はロヌドの途䞭の私蚭゚むドで動画を撮っおいた寺内君ず䌚ったんです」


     再びルヌカスが疑問に思い鉄平に聞いた。

    「それで、それがどうしたんですか」

    「掬星台の゚むドを出た時にスマホで写真を撮っお 倚分そのあずスマホを萜ずしたのかも  それで、そのあずロヌドのキロを走っお寺内君に䌚っおいる」

    「その時間差がアリバむず蚀うこずですか」

    ルヌカスが続けお質問した。

    「そう。写真の時間が時分。寺内君に䌚った時間が恐らく、時分 」

     里保がその時間の理由に気が付いた。

    「そうだわ。キロをキロで走り続けお粟䞀杯の時間ね」

    ルヌカスが、それを頭で考えお、あるこずに気が付いお里保に聞いた。

    「里保さん、スマホを貞しおください。僕のパ゜コンでログむンしお、里保さんの走った蚈枬デヌタを同期したす」

    「あら、そんなこずできるの凄いわね。はい、これ私のスマホよ」


     ルヌカスは里保の蚈枬デヌタを自分のパ゜コンず同期させ、走ったデヌタを確認しおいた。

    「なるほど、分かりたした。里保さんはアゎニヌ坂の䞋りに行く前に、ホテルデマダ前で動きが䞀旊止たっおたす」

    谷山がそのこずを思い出した。

    「そうです確かにホテルデマダ前でした」


     ルヌカスが続けお、説明した。

    「で、その時の止たった時間が 時分」

    里保がたた蚈算を頭の䞭でした。

    「そんなこずも分かるのね。ずするずホテルデマダで分だずしお、そこから゚むド到着が分で、その区間は分よね」

     暪川はそこで、たた疑問に思った。

    「それで、その区間の距離はどれくらいあるんでしょう」

    ルヌカスがスマホの地図を開いお、距離を調べるず結果が出た。

    「ほが、キロですね」


     谷山がずんでもないこずに気が付いお叫んだ。

    「キロを分日本蚘録でも分秒ですよ」

    「日本蚘録で走れば行けるっおこずね」

    里保が笑っお答えた。

    「僕はそんなに速くないんで頑匵っおも

    は分切れないです」

    「たあ、そんなもんですよね走ったら。分代なら凄い方」

    谷山も同意した。


     ルヌカスは䞀点だけ足りおいない蚌拠があるこずに気が付く。

    「でも、実際その䞋にあるロヌドの゚むドで寺内さんず䌚った時間が分かれば 」

    「それは寺内君の動画デヌタに撮圱時間があるから分かるんじゃないかな」

    鉄平は気が付いたように念抌ししお答えた。


    「鉄平さんがスマホを萜ずさなければ、こんなややこしい蚈算しなくおよかったのに」

    里保がたた埮笑んだ。そしお、少し暗くお重かった空気が明るくなった。するず、はるみがたずめお敎理するように話した。

    「っおこずは、私たちの䞭には誰も、その時間に里保さんをさせる人はいなかったっおわけですね」

    「そうね、やっぱり通り魔かなにかしら」

    和矎も続けた。


     しかし、暪川は枋ったような顔をしお 

    「いや でも、 」

    ず蚀いかけたずこで、鉄平が制止した。

    「いいじゃないですか、ずにかく明日の朝に譊察が来るんでしょ、暪川さん。話はそれからでしょう。僕たちじゃ䜕もできないし」

    「そうね。今日はもう解散したしょう」



    【午前時分】

    「ちょっず埅っおください」

     解散するのを制止するように、はるみが話し始めた。

    「もう぀実は事件ず蚀うか事故が起きおいるんです」

    「ぇ䜕」

    「なんですか蚀っおください」

    里保ずルヌカスが聞いた。


    「宝塚に私たち人が宝塚のゎヌルに着いた時、鉄平さんが泥だらけだったんです」

    和矎がそれに続けた。

    「そうなんです。鉄平さんは自分で誀っお滑萜したっお蚀うけど、鉄平さんそんなミスする方じゃないし 」

    「それも誰かにやられたっお蚀うの突き萜ずされたっおこず」

    里保がそう蚀うず、ルヌカスが同意した。

    「そうなるず 事故じゃなくお事件ですね。しかも意志を持っおやっおいたなら殺人未遂」


     再び、里保たちのいる病宀は、朝の倪陜の明かりが入っお癜く明るくなっおきたのに反しお、シヌンずしお重く暗い空気になっおしたった。


    「それも事件なら、今回の䞀連の操䜜のうちに入るんじゃないの」

    里保は暪川が譊察官だず蚀うこずを思い出し再び聞いた。

    「そう ですね。単独事故なら自己責任ですが 誰かに突き萜ずされたず蚀うなら、それは事件ずなり捜査が入りたす」

    「いや、僕は眠くお、暗くお石に぀たずいお、こけお萜ちおしたったんです 」


     ルヌカスが最埌にたずめに入った。

    「確かに鉄平さんのも気になりたすが、今はもう僕たちでは䜕も分かりようがないです」

    「そうですね。里保さんも疲れちゃうし、もう解散にしたしょう。僕も今日は䞀旊、自分の家に垰りたす」

    谷山がそう蚀っお、それぞれ疑問に残るこずが沢山あるような気がするが、今日は党員ここで自分の家に垰るこずにした。


    ルヌカスが思い出したかのように぀ぶやいた。

    「そう蚀えば、䜕もなければ本圓なら今はただ六甲瞊走を走っおいたんですね」

    「埀埩のパワヌの人やスピヌドの人ならね」

    里保が感慚深く思い、付け足した。



    【午前時分】

     鉄平たちは里保だけを病宀に残しお、郚屋を出お家に垰るこずにした。たた明日の朝か倕方以降に譊察の事情城収があるかもしれないので、病宀にそれぞれ来るこずにした。

     新神戞の病院から出お、それぞれ家路の方面に解散し、鉄平は川西の家の近くたで宝塚に垰る暪川の車で䞀緒に垰るこずにした。

     谷山は電車でルヌカスず神戞線に乗り家路に向かった。はるみず和矎もそれぞれの家に䞉宮で分かれお電車に乗った。


    【午前時分】

     ルヌカスが電車に䞀緒に乗る谷山に考えおいたこずを提案した。

    「谷山さん、倜になったらもう䞀床、里保さんの病宀ぞ行きたしょう」

    「そうですね。僕もいったん家に垰っお甚事を枈たせたら行きたいず思っおいたんです」

    「それで、倜に消灯ずなったら。郚屋で人で埅っおいたしょう」

    「なんで」

    谷山が疑問に思い答えた。なぜルヌカスもいるのず䞍思議に思った。

    「僕はこれからもう䞀床、家に垰っお、調べ事ず、今たでの流れをたずめお、あるこずが起こるこずを埅っおいようかず思いたす」

    「あるこず」

    たた谷山は䞍思議に思った。

    「䜕か、今日の倜にもう䞀床事件が起こるかもしれない、ず思うのです」

    「ルヌカス、頭良いなぁ 将棋も奜きだし、昚日䞀緒に走ったり、今日のツッコミずか芋おお思ったよ」

    「いえいえ、僕には䜕か感じたこずを、論理的に考え、それをデヌタを集めお根拠ず結果を瀺したいんです」

    それを聞いお谷山は笑っお答えた。

    「それが頭が良いず蚀うんだよ笑」

    「そうなんですか 」


     そうしお、それぞれ家路に着き、里保は䞀人病宀で昚日のこずを振り返っおいた。昚須磚浊公園をスタヌトしおから時間。今日の午埌時のこの倜、さらに自分の身に悲劇が襲い掛かるずは思っおもいなかった 

    第八章(最終章)党おの時間が繋がり謎が解けるhttps://note.com/teppeijuku/n/n7cfe7e538664

     
     
    立呜通倧孊院物質理工孊郚卒、化孊メヌカヌ研究開発勀務15幎。2020幎4月に独立、個人事業䞻『H2R鉄平塟』開業。マラ゜ン、トレむルラン、運動理論、健康理論、䜎糖質、病気予防、猪名川町に健康食店オヌプン。鉄平塟ブログ(運動ず健康) → http://teppeijuku.com

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