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がうぎょ、がうぎょ、がうぎょ

    【タむトル䞋短文】

    怜玢窓はなかった。でも、友達のお兄ちゃんはなぜか知っおいた。

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    【本文】
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    職堎で、ドラク゚の話になった。

    同じくらいの歳の人ず、ドラク゚12の話をしおいたはずだった。

    そこから、昔ハマったドラク゚IIIの話になった。

    今のドラク゚IIIは、私はただやったこずがない。

    でも、敵がけっこう匷いらしい。

    「昔のや぀っおさ、がうぎょ、がうぎょ、がうぎょっおやったよね」

    その䞀蚀で、ちょっず笑っおしたった。

    あった。

    あった、ず思った。

    前䞉人を、がうぎょ。

    キャンセル、キャンセル、キャンセル。

    それから、たたかう。

    そうするず、前䞉人は防埡したたた攻撃できる。

    たしか、受けるダメヌゞが半分になった。

    子どもの頃は、仕組みなんお分かっおいなかった。

    でも、やっおいた。

    みんな、普通にやっおいた。

    子どもの頃の私は、たぶん、

    ぶずうか。

    ゆうしゃ。

    けんじゃ。

    けんじゃ。

    そんな䞊びで旅をしおいた。

    匷かったのか、奜きだったのか、もうよく芚えおいない。

    でも、ぶずうかを䜿っおいた感じだけは残っおいる。

    慣れおくるず、指が勝手に動く。

    がうぎょ、がうぎょ、がうぎょ。

    キャンセル、キャンセル、キャンセル。

    たたかう、たたかう、たたかう、たたかう。

    ずころが、たたに間違える。

    勢いで、もう䞀回がうぎょを抌しおしたう。

    「あっ」

    ず思った時には、党員がうぎょになっおいる。

    ぶずうかも、ゆうしゃも、けんじゃも、けんじゃも、みんな守っおいる。

    誰も攻撃しない。

    敵の前で、党員ちゃんず守っおいる。

    䜕をしおいるんだ、ず思う。

    でも、子どもの頃はそれも含めお笑っおいた気がする。

    その話で、職堎の人ず少し盛り䞊がった。

    それから、ふず思った。

    あの裏技、どこで知ったんだろう。

    子どもの頃、むンタヌネットなんおなかった。

    怜玢しお調べたわけじゃない。

    動画で芋たわけでもない。

    それなのに、なぜかみんな知っおいた。

    たぶん、友達のお兄ちゃんだ。

    友達の家には、ゞャンプがたくさん積たれおいた。

    䞀冊や二冊ではなかった。

    䜕冊も、どさっず積たれおいた気がする。

    テレビの近くだったのか、郚屋のすみだったのか、现かい堎所はもう芚えおいない。

    でも、あの家にはゞャンプがあった。

    攻略本もあった。

    ゲヌム雑誌もあった。

    知らないカセットもあった。

    自分の家にはないものが、そこには普通に眮いおあった。

    友達ずゲヌムをしおいるず、お兄ちゃんが来る。

    たたごご飯を食べながら来る。

    そういうむメヌゞがある。

    本圓にい぀も食べおいたのかは分からない。

    倖で遊んで垰っおきた倕方、台所から持っおきたのかもしれない。

    でも、思い出そうずするず、なぜかたたごご飯が出おくる。

    そのお兄ちゃんが、画面を芋ながら蚀う。

    「それ、先にがうぎょするんぞ」

    私は、意味が分からなかった。

    「ちょっず貞しおみろ」

    そう蚀っお、お兄ちゃんがコントロヌラヌを持぀。

    がうぎょ。

    がうぎょ。

    がうぎょ。

    キャンセル。

    キャンセル。

    キャンセル。

    たたかう。

    たたかう。

    たたかう。

    たたかう。

    「こうやるんぞ」

    説明はそれだけだった気がする。

    でも、本圓にダメヌゞが少なくなった。

    なんでかは分からない。

    でも、すごいず思った。

    友達のお兄ちゃんは、なんでも知っおいるように芋えた。

    裏技も知っおいる。

    匷い職業の組み合わせも知っおいる。

    ゞャンプに茉る話も、なぜか先に知っおいる。

    私はあずからゞャンプを読んで、

    「これ、知っおるし」

    ず思うこずが䜕床もあった。

    よく考えたら、先に聞いおいたのは友達のお兄ちゃんからだった。

    友達ずゲヌムをしおいるず、そのお兄ちゃんは急に蚀う。

    「もう終わり。倉われ」

    ただやりたかった。

    少し腹が立ったず思う。

    でも、倉わったあずに暪で芋おいるず、たた知らないこずを蚀う。

    「あそこ行った」

    「それ、匱い」

    「ぶずうか入れた方がいい」

    こっちは少しむか぀きながらも、聞いおしたう。

    友達のお兄ちゃんは、い぀も少し先を知っおいた。

    ただ読んでいないゞャンプの話も。

    ただ行っおいない町の話も。

    ただ詊しおいないコマンドの抌し方も。

    それが、少し悔しくお、少しうらやたしかった。

    がうぎょ、がうぎょ、がうぎょ。

    キャンセル、キャンセル、キャンセル。

    たたかう、たたかう、たたかう、たたかう。

    䜕十幎も前のコマンドを、今でも少し芚えおいる。

    むンタヌネットもなかったのに、みんな知っおいた。

    怜玢窓なんお、どこにもなかった。

    でも、たたごご飯をかき蟌みながら、

    「こうやるんぞ」

    ずコントロヌラヌを持぀人がいた。

     
     
    創䜜や゚ッセむを䞭心に、日々感じたこずや物語を曞いおいたす。 人や組織、遞択、関係性をテヌマに、考えたこずを蚀葉にしおいたす。 掲茉しおいる内容は、個人の創䜜・芋解によるものです。 実圚する人物・団䜓ずは関係ありたせん。

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