アクアエナジー信仰はもう古い ― 電気代の歴史から学ぶ
新電力無双していた時代
2018年から2021年まで、私はエネオス電気をビューカードと組み合わせて使っていた。
この頃の燃料費調整額はマイナス20円台に突入することもあり、いわば「幻の時代」だった。
アパート暮らしだったが、あの有名なアントマイナーを稼働させても黒字が出る。
これが可能だったのは、新電力の存在と異常なまでの電気代の安さのおかげだ。
東京電力のままでは赤字。だが、新電力に乗れば黒字になる――そんな異常な環境だった。
新電力渡り歩きと崩壊の記録
2021年12月、団地に引っ越した私は一度東京電力に戻り、そこから再びエネオス電気へ。
さらにエルピオ電気に乗り換えたが、数ヶ月で「事業停止のお知らせ」が届いた。
エネオスに戻ろうとしたが「まだ早すぎます」とオペレーターに断られ、仕方なくミツウロコ電気へ。
ここで初めてミツウロコの存在を知った。キャッシュバックを受け取った後、再びエネオスへ戻ったが、今度は「燃料費上限撤廃のお知らせ」が襲ってきた。
そこで四苦八苦して探し当てた避難先が、従量電力B、そして裏口的存在のアクアエナジー100だった。
アクアエナジー100無双、そして疑念
アクアエナジー100は、当時の補助金も追い風となり、まさに「無双状態」だった。
例えば岸田政権の補助金は1kWhあたり7円という破格。燃料費ゼロで受けられるアクアエナジーは圧倒的に有利だった。
ただ、頭の片隅には「もし燃料費調整額がプラス十数円に戻ったら、600kWhで3万円台に達するのでは?」という恐怖もあった。
最悪シナリオまでシミュレーションして、自分なりに腹を括っていたのを覚えている。
マイナスの恩恵と転機
2023年から2024年にかけて、燃料費調整額はマイナスを維持し、−7〜−8円/kWh程度で安定した。
ただし、2018〜2019年のような**−20円台**は二度と戻らない。円安や国際情勢を見ても、それは明らかだ。
だからこそ「マイナス8円くらいが妥協点」と考えた。
そして2025年春、「ちょっとこれ高くない?」という違和感をきっかけに、私はアクアエナジー100を卒業した。
再びミツウロコへ
今の選択肢は再びミツウロコ電気。
キャッシュバックで知った縁が、巡り巡って再度つながった形だ。
アクアエナジー100は「信仰」に近い存在だったが、それにすがる時代は終わった。
電気代の歴史は、常に政策と国際情勢に揺さぶられる。
結局のところ、「最悪のケースまで見積もり、現実的に動くこと」が唯一の防衛策だと学んだ。
※単発コラムです。
※電気代は個々人によって最適なプランが異なります。鵜呑み注意。
