
ポケモンGOがくれるもの
ポケモンGOを始めた。
ゲームはあまり得意じゃない。
トランプも、オセロも、人生ゲームも・・
いつも負ける方だった。
相手の手が読めないのか、先のことを考えられないのか。
負ける理由があるはずだが、あまり考えたことはない。
息子はゲームボーイなどに夢中だったけれど、私が一緒にやることはなかった。
ゲームをする時間があれば他のことに充てたい、というより、ゲームそのものに興味がなかった。
ゴールデンウイークに久しぶりに会った孫と公園で遊んでいた。
孫が親のおさがりのスマホで何かやっている。
ポケモンGOだ。
「おばあちゃんにも教えて」
思いもよらぬ言葉を口に出していた。
息子が私に付きっ切りで
ダウンロードして、ID登録して・・と教えてくれた。
いよいよ孫がポケモンを捕まえてくれる。
モンスターボールをこうやって・・
孫は人見知りが強いほうで、孫から私に話しかけてくることはない。
私が何か話しかけても両親の表情を見ながら小さな声で話す。
なのに、私の手を取って歩き回り始めた。
私と孫は手をつないで散歩している。
たくさんのポケモンが出てくる。
孫が私の画面をのぞき込んでどんどん捕まえてくれる。
どうやらその中に孫がほしいポケモンがあったらしい。
ポケモンを交換するにはレベルアップが必要だそうだ。
孫は私のレベルを気にし、せっせと「ギフト」をくれる。
孫の街の駅やショッピングモール、公園。
普段は離れているけれど、ギフトでお互いの生活が垣間見える。
会っていても恥ずかしがっていた孫と、こうしてつながっている。
ゴールデンウイークの最終日。
何の予定もなかったので、勤務先から数駅先の海岸の駅へ行った。
一人で海を見に来るなんて。
孫の住む街には海がない。
海辺の公園のギフトを喜んでくれるかな。
波の音を聞きながら、せっせとポケモンをゲットし、スポットからギフトを送った。
ギフトは土日だけ送ることにしている。
平日は幼稚園があるから。
ポケモンGOばかりやっていてはいけない。
かつてゲームボーイに夢中だった息子に制限をかけた親モードが蘇る。
次に会ったらバトルを教えてもらおう。
こんな日が来るなんて。
そしてこんな日がとても楽しみだ。