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Photo bysayakamori

生まれる前の記憶ってあるの?納得できない我慢はやめよっか

    きんかん

    この話は3人に話したことあるけど、1人しか興味を示してくれなかった。
    他の2人は、絵本やテレビで見聞きした事を言っているのだと笑って終わってしまった。
    子供が言う事だからね〜と言われた。
    まぁ、そうだよね。
    生まれる前の記憶なんて、怪しいよね。
    それ以来、私も話していなかったけどここで話してみようと思う。


    それは息子が2歳の頃の話。
    小さいうちは生まれる前の記憶が残っていると聞いた事があったので、息子に『お母さんのお腹の中で何してたの?』と聞いてみた。
    すると、『泳いでた』と答えた。
    生まれる前の記憶が本当に残っているのか!と驚いた。
    しかし、その時は、そこから先のことは喋ってくれなかった。

    それからしばらくして、遊んでいたら突然、『おいらね、空を飛んでたんだよ。そしたらとうとう(お父さん)と、かあかあ(お母さん)を見つけて、ここがいいと思って入ったの』と、話した。
    そんな重要な話を、今!突然!
    たわいない話だと思い、私は構えてなかった。
    ポケ〜としてた私。
    もう一度言って!と息子に懇願したが、は?なんの事?と、今言った事を覚えていなかった。

    でも、その時の光景を私は覚えている。
    対面に座って息子は絵を描いていた。
    視線は画用紙に向け、絵を描きながら独り言のように話し出した。

    生まれる前の記憶があるかどうかはわからないが、不思議な体験だった。


    その息子は29歳になる。
    大谷選手や羽生結弦選手を輩出した黄金世代と言われている。

    小学生の時と浪人時代と、2回手術を受けている。
    就職してから、職場で相手の話が聞き取れない、周りがザワザワしているとますます聞き取れない、電話が聞き取れないといった症状を訴えた。
    耳鼻科へ行ったが、聴覚に異常はなし。
    紹介された病院で聴覚情報処理障害と診断された。
    更に、ASDグレーゾーンと診断された。
    人とのコミュニケーションが、死ぬほど疲れる。
    脳が疲れる、仕事で周囲の空気を察知して動けないなど。
    ただやる気がないだけではないようだった。

    聞きとりにくさは学生の頃からあったようだが、聴覚情報処理障害やグレーゾーンは働き出してわかった。
    私は気付いてあげられなかったのだ。

    1社目、2社目共に半年で辞めた。
    ストレスが体に出てしまったので、1年半ほど休んでいた。

    今、3社目。
    やりとりはほとんどメールだし、話す時はヘッドホンを付けるのでなんとかやっているようだ。


    見つけるのにかなりエネルギーを使うけど、その人にとって無理のない環境はあるんだなと。
    探せば見つかるんだなと、わかった。

    そう、無理のない環境。
    以前の記事のコメントで息子について的確なアドバイスをいただいた。
    心から感謝です。

    初めて働いた職場で定年までとか、3年は我慢とか、昔よく聞いた言葉だけどちゃんちゃらおかしいや。
    体に出るような納得できない我慢はやめといた方がいい。


    これまで子育てで困った事があると、息子が話してくれた生まれる前の記憶を思い出して、私は息子に選ばれたのだと言い聞かせていた。
    それでも、ダメな母親だと落ち込んでいたけどね。

    生まれる前の記憶が本当にあるのかはわからない。
    息子は、何かを見て自分の事の様に言ったのかも知れない。
    それはどっちでもいいんだ。
    この話にどれだけ救われたか知れない。
    私の宝物だ。


    でも、私、息子が言った話を実は信じてる。
    だって、せっかく息子が話してくれたから。

    生まれる前の記憶。


     
     
     
    今年還暦。潰瘍性大腸炎とのお付き合い25年、更年期障害とは約5年間付き合う。病気を通じて考えさせられた事などを話していこうと思います。中医学講座に通うなどすっかり健康オタク。

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