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Photo bysatokostyle

恐怖のアフターメール

    起きてすぐ、今日の予約表を見る。
    『0であってくれ‥』
    『2名』
    まだ半分眠ぼけ眼で愕然とする。

    待機の10分前‥
    何も出来ない、動けない、正座のまま、まんじりともせず、携帯を見つめる

    鼓動と脈だけが速くなり時間だけがゆっくりと流れる

    私は占い師‥

    お客様との電話を切った瞬間から別の仕事が始まる。
    そしてここからが本番でもあり、恐怖でもある。

    通話が終わると、部屋の空気がひどく静かになる。
    その静けさを押し退けるように、私は机に向かい、アフターメールの世界へ潜っていく。

    アリ地獄に落ちた蟻の様に、メールの山の中でもがく毎日。

    そんな中でも電話は容赦なく鳴る。
    椅子から立とうとすると、鳴る。
    トイレのドアに手をかけた瞬間に鳴る。
    ご飯をあたためた時に限って鳴る。

    明け方になってやっと冷めたコーヒーとカピカピになったホットケーキを頬ばる。

    電話は呼ぶ。
    お客様は待っている。
    でもアフターメールはもっと待っている。

    書き始めると、ふっとデジャヴのような感覚がよぎる。
    あれ?
    こんなに書いたっけ?
    あれれ?
    同じ文を昨日も書いた気がするぞ?

    そして、次の電話が鳴るまでの、ほんの短い間さえも、アフターメールは私を休ませてくれない。

    地震・雷・火事・アフターメール‥

    #創作大賞2026 #エッセイ部門

     
     
    カウンセラー・占い師・風水鑑定師・パワーストーン鑑定士

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