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時間って残酷

    マダムに会いたい。

    この世にいなくなったことが悲しい。

    そんな涙は、いつの間にか出なくなった。

    でも、会いたい。

    ふとした瞬間に、傷が疼く。

    切られた傷じゃない。

    治りきらない古傷が、天気の日に痛むみたいに。

    「あぁ、会いたいな。」

    その痛みだけは、まだ残ってる。

    時間って、ほんまに残酷やと思う。

    どれだけ苦しくても、どれだけしんどくても、

    その痛みごと全部、マダムに繋がるカケラやのに。

    少しずつ涙は減っていく。

    少しずつ日常は戻っていく。

    それが生きるってことなんやろうけど、

    それでも私は思う。

    時間って、ほんまに残酷や。

    忘れたいわけじゃない。

    薄れてほしいわけでもない。

    ただ、今日も会いたかった。

    書いてる理由は、誰かを泣かせたいからじゃない。

    未来の私が忘れるから。

    私は昔のことを、びっくりするくらい忘れる。

    それで助かってきたことも、たくさんある。

    だから今も笑って生きられてるんやと思う。

    でも、この特性は選べへん。

    忘れたくない痛みまで、少しずつ薄れていく。

    だから書く。

    5年後の私は、マダムとの思い出は覚えてても、

    「会いたくて傷が疼いた今日」

    は、もう思い出せへんかもしれん。

    だから、今の私が残しておく。

    未来の私へ。

    今日は、こんなにも会いたかったよ。

     
     
    泉州在住の観察系おかん「ゴッドちゃん」です。 泣く、叫ぶ、暴走する…そんな”ワイルドマダム”と、その周囲の強烈キャラたちとの日々を、実録テイストでユーモラスに綴ってます。 ※登場人物にはモデルはいますが、本人たちは一切チェックしていません(笑)

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