
いったい誰を信じたらいいのだろう?
地域の高齢者向けの給食会のお手伝いにいった。この日は県警の方が来られて特殊詐欺防止のお話をしてくれるとのこと。
私服警官と制服を着た警官のお二人が来られ、私服警官の斉藤さんは開口一番「皆さん、スマホ持ってます?」と聞いた。
会場にいた高齢者のおばちゃまたちは「持ってる」と言ってみたり、うなずいてみたりされた。
すると斉藤さんは「そんな簡単に個人情報おしえたらあきませんよ」と。
「私、こんな感じで来て県警の斉藤ですと名乗っていますが、どこにでもいる名前ですし、ほんまもんの警察官かどうかわかりませんよ」
たしかにね。警察署に一人は必ずいそうな名前だ。
「あっちにいる制服着ている警察官もね、今時警察の制服に似ている衣装は売られてたりするんでね」
なるほど、そうだね。この人とたちがほんまもんかどうかはわからない。
さらに続けて、
「警察手帳も偽造されることがあって、手帳見せられてもほんまもんかどうかはわからないですよ」
電話で警察を名乗ってあれこれ聞かれた場合、簡単に信じずに、一旦切って折り返し地域の警察署に電話をして確認するようにとのことだった。
全国的に警察署の電話番号は、そのほとんどが末尾の4桁が0110になっているそうだ。確かにうちの最寄りの警察署も末尾は0110になっている。ちょっと変わったところでいうと、大阪の警察は末尾が1234らしい。
県警の斉藤さんはくれぐれも相手が言った番号にかけないようにと念を押された。確かに、それじゃあ騙してくれと電話をかけているようなもんだ。
いったい誰を信じたらいいのだろう?
何でもかんでも疑っていたらキリがないが、かといって今のご時世、用心するに越したことはないとも思う。
15年ほど前に今の家に引っ越してきたときに、地域の見守りで近所の交番のおまわりさんが来て、家族構成や職業を聞かれたことがあった。何やら台帳に書き込んでいたが、今思えば簡単に個人情報を晒してしまっていたなと思う。
今でもあんな地域住民の情報が載った台帳はあるのだろうか?考えたらちょっと怖いな。
この10年ほどで様々な詐欺がまん延して、社会の常識も変わり、人々の判断基準も変わってしまったように思う。
今ならおまわりさんが訪ねて来ても、疑いの目で斜めに睨みつけてしまうかもしれない。この頃のほんまもんのおまわりさんたちは、さぞかし仕事がしにくい時代になっているのではないだろうか。
特殊詐欺防止の対策
県警の斉藤さんは、国際電話の着信をブロックするという特殊詐欺防止の対策を紹介してくれた。これに登録すると海外からかかってくる電話をブロックしてくれる。ただし、これは固定電話のみが登録できる。うちの近所の80代以上の方はまだまだ固定電話を使う機会が多いらしい。早速、高齢者のおばちゃまたちはおまわりさんに渡された申込用紙に住所や電話番号を書き込んでいた。
そんなこんなですっかり疑り深くなってしまった私は、心の中でそれって書いても大丈夫?悪用されない?とつぶやいていた。