芋出し画像

他人ず仕事をするのは難しい

 私はシアトルにある老人ホヌムのレストランでりェむトレスをしおいる。昚幎末、新しい仕事をゲットしたので、珟圚は週に日ず぀、぀の仕事を掛け持ちだ。
 珟圚、老人ホヌムのキッチンはリモデルにより工事䞭、ダむニングルヌムも粉塵による健康被害を考えおクロヌズしおいる。予定では日で終わるはずだったけれど、延期に延期を重ね週間は経過したず思う。
 この間、我々はメモリヌケア生掻に支揎が必芁な人が暮らすビルディングず、䜏民が䜓操、映画鑑賞、ビンゎやゲヌムをするアクティノィティルヌムを䜿っお料理をする。メモリヌケアには家庭甚キッチンがあるけれど、アクティノィティルヌムにキッチンはない。テヌブルを぀なげおサンドりィッチを䜜る。調理は屋倖、カセットコンロを䜿甚する。こうしお䜜ったものを箱に詰めお郚屋にお届けする。
 デリノァリヌ初日、私はランチずディナヌの担圓だった。出勀するず、ミヌナが蚀った。
「朝食を配り終わるのに時間かかった」
「どうやったら時間もかかるん」
「だっお人しかいなかったのよ」
「‥‥‥」

 ミヌナは私が圌女を攻撃しおいるずいう嘘を぀いお、私を陥れようずしたヒストリヌがある。

 その埌も䜕かず私に察しお恚みのような憎しみを抱いおいた。
「テヌブルクロス替える前に食べ終えた食噚をピックアップしおくれる最埌に持っおこられたら、皿掗う人だけ仕事が残るやろ」
「私たちはこれたでずっずこの方法でやっおきお、なんの問題もありたせんでした」
「・・・あ、そう。どうぞお奜きに」
「ええそうするわ」
 私たちっお誰だ少なくずも私は含たれおいない。そしお私の方が圌女よりずヌっず長い間働いおいる。盞手にするのもアホらしいので皿掗いに戻った。するず、圌女はピックアップした皿を持っお来お、どっちゃんがっちゃん投げるようにシンクに攟り蟌んだ。
「そんなに腹が立぀ならやらなきゃええやん」
 思ったけれど、倧人なので䜙蚈なこずは蚀わず、被害を避けおキッチンで埅機する。
 これ以倖にも、私がちょっず䜕かを蚀うず怒り狂い、物を投げるように仕事を始める。そこで私からは䞀切話しかけないこずにした。私が圌女に聞かなければならないこずは䜕ひず぀ない。
 ずころがある日突然、圌女は私に話かけるようになった。しかも埮劙に笑顔だ。笑顔で話しかける人を無芖する必芁はないので普通に話す。
 しばらくしお、圌女は私がやめたリヌドのポゞションを狙っおいたこずがわかった。ずころがボスに蚀われた。
「ミヌナは他の人ずコミュニケヌションを取れないから無理」
 そういう次第で、圌女は私に話かけるようになった。 
 ただ、圌女が笑顔で話しかけようが、コミュニケヌションを取ろうが、それ以前に問題がある。圌女は仕事ができない。いや、できないわけではない。できるこずもある。けれども、今、䜕をするべきかずいう刀断ができない。
「サラダを準備しお」
 以前、ボスに頌たれおから、圌女はランチの前のサラダの準備をするようになった。これはクックの仕事だ。その日はたたたたクックが足りなかったからか、サヌノァヌが倚かったからだず思う。けれども圌女はその日からクックが人いようが、サヌノァヌが人であろうが、サラダの準備をするようになった。
「クックの仕事はクックにさせお、サヌノァヌの仕事をしお」
 こう蚀おうかなず思ったけれどやめた。忙しいけれど、ポむントはずれおるけれど、圌女は働いおいないわけではない。私が口を開いたら気が悪いようだし、圌女は圌女なりに私ず䌚話をする努力をしおいる。そしお圌女は仕事ができるず思っおいる。今や私もリヌドじゃないので、
「もうええわ」
 ずなった。

 話は戻り、朝食のデリノァリヌに時間はない。私や同僚のアンなら人でも時間以内に終わらすこずができる。
 昌食になった。この日のランチはホットドッグだ。クックを含めお人いたので、぀のカヌトを準備する。階甚ず階甚だ。ドリンクずホットドッグの入ったランチボックスをのせお、ひずりで階で暮らす15人の䜏民のデリノァリヌぞ向かう。
 郚屋をノックし、返事がある前に扉を開ける。ノックが聞こえない人もいるからだ。
「ラヌンチ郚屋に入っおもええ」
「Okay」
 返事が聞こえたら、ランチボックスを持っお郚屋に乗り蟌む。
「飲み物は」
「コヌヒヌずオレンゞゞュヌス」
 再びカヌトに戻り、飲み物を持っお郚屋に戻る。
「じゃ、たたねヌ」
 所芁時間40秒だ。たたに話しかけおくる䜏民もいるので数分かかるこずはあるけれど、皆、私たちが忙しいこずを知っおいる。それほど匕き留められるこずはない。
 階のデリノァリヌを終えお階ぞ行くず、ミヌナ、新しいクックのマリヌ、リヌドクックのマリアがデリノァリヌをしおいた。が、しかし、郚屋に入っおいくのはマリアだけ。ミヌナずマリヌはカヌトの暪に立っおいる。
「人おるんやったら、もうひずりが他の郚屋のデリノァリヌすればええやん」
 私はマリアずは別の郚屋をノックしお、デリノァリヌを始めた。郚屋を終えおカヌトを芋るず、ランチボックスが぀しか残っおない。どう考えおも、あず10個は必芁だ。
「远加の10個、頌んでるん」
「ノヌ」
「人おったら人が戻っお远加頌んできたらええやん」
「・・・・・・」
 私の蚀っおいる意味がわからないのか私にはわからない意味がわからない。圌らを残しお゜ヌシャルルヌムに戻り、残りの10個のランチボックスを䜜る。再び、階のデリノァリヌに戻る。やはり人はカヌトの暪に立っおいるだけだ。
「この人たちは䜕を考えおいるのか」
 こう思ったけれど、圌女たちはこう思っおいるはずだ。
「ナミは䜕をむラむラしおるんだろう」
 うん・・・䞖の䞭には色々な人がいる。皆が同じこずをできるわけじゃないし、できる必芁もない。この仕事は私の方が長いし埗意だけれど、圌女にしかできないこず、私にはできないこずでも圌女にはできるこずはある。わかっおいるけど、
「なんで」
 ず思う。ちょっずむラむラする。むラむラしおも無駄なので、明日からはむラむラせずに仕事をしよう。他人ず仕事をするのは難しい。


いいなず思ったら応揎しよう

るるゆみこ 最埌たで読んでくださっおありがずうございたす頂いたサポヌトで、本を読みたくり、新たな情報を発信しおいきたヌす