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【もう一度、夢を見てもいいよね】

    家族にも言わなかった夢が、まだ押し入れの奥に眠っている。
    捨てられなかった、あの頃の一冊のノート。

    本が好きだった。
    ただそれだけのはずが、気づけばペンを取っていた。
    上手く書こうとか、評価されたいとか、
    そんなことを考えもせず、
    集中して、透明になっていくような時間。
    ただ夢中だった。

    けれど、生活は待ってはくれない。
    働き始め、日々を回すことに精一杯になり、
    書く時間は少しずつ削られ、
    ノートは、いつのまにか押し入れの奥に置かれていた。

    それでも、完全に手放すことはできなかった。
    書かなくなっても、捨てることはできなかった。
    忙しさの中で、書く理由より、
    捨てる理由の方が見つからなかったからだ。

    押し入れを整理しているとあの時のノートに目が止まった。

    ページをめくると、拙いけど、ひたむきで、真っ直ぐで、眩しくて、少し恥ずかしくなるような、当時の自分がそこにいた。

    今さら書く意味はあるのか。
    誰にも読まれなかったらどうするのか。
    それでも、もう一度問い直してみたいと思った。
    書かずに終わる人生でよかったのか、と。

    まだ答えは出ていない。
    ただ、もう一度ペンを取った。
    それが、今の僕にできる、未来への小さな挑戦だ。

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    MAY

     
     
    頭の中に浮かんだ映像を、読者と一緒に観て楽しむための「映像体験型小説」を目指して書いています。 文章はテンポを優先しています。 いつかアニメ化やコミカライズされることを夢見て、色々なコンテストに応募中です。 読んでいただけたら、ひと言でも感想をいただけると励みになります🥹✨

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