<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<rss xmlns:webfeeds="http://webfeeds.org/rss/1.0" xmlns:note="https://note.com" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom" xmlns:media="http://search.yahoo.com/mrss/" version="2.0">
  <channel>
    <title>とわ</title>
    <description>競馬予想は暫くお休み。
小説を書きます！
よろしくお願いします。</description>
    <link>https://note.com/tender_briony427</link>
    <atom:link rel="self" type="application/rss+xml" href="https://note.com/tender_briony427/rss/"/>
    <copyright>とわ</copyright>
    <webfeeds:icon>https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/assets/default/default_note_logo_202212-f2394a9e5b60c49f48650eee13f6e75987c8c4f1cfa7555629a9697dc6015cd9.png</webfeeds:icon>
    <webfeeds:logo>https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/assets/default/default_note_logo_202212-f2394a9e5b60c49f48650eee13f6e75987c8c4f1cfa7555629a9697dc6015cd9.png</webfeeds:logo>
    <webfeeds:accentColor>249F80</webfeeds:accentColor>
    <webfeeds:related layout="card" target="browser"/>
    <webfeeds:analytics id="UA-48687000-1" engine="GoogleAnalytics"/>
    <language>ja</language>
    <lastBuildDate>Thu, 08 Oct 2026 09:55:11 +0900</lastBuildDate>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十七話　高瀬川の約束</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/313294932/rectangle_large_type_2_451c03fd413831fd8c370f9bebbd2878.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="dfd14230-7e57-4fee-b3c9-124cd2832c13" id="dfd14230-7e57-4fee-b3c9-124cd2832c13">第二十六話　雪の記憶、春の再会　あらすじ</p><p name="ac860f6a-9def-45ed-86f5-4c46fcbdecc5" id="ac860f6a-9def-45ed-86f5-4c46fcbdecc5">五年前、雪の夜に出会った和子とカート。<br>その記憶を胸に生きてきた二人が、春の京都で再会する。<br>母となった和子は、好江から借りた訪問着を身にまとい、千代子とともに四条木屋町へ向かう。高瀬川の春の景色を眺めながら、和子は山本から聞いたカートの過去を思い出していた。故郷オクラホマでの少年時代、幼馴染との結婚、そしてハワイで妻を戦争によって失ったこと。その悲しい記憶に、自分自身の境遇を重ねていた。<br>やがて山本とともに、カートが現れる。<br>五年前、雪の中で差し出された大きな手。その人が、今、春の京都に立っている。言葉を交わすことのできない二人だったが、山本を介して、五年前の雪の夜を互いに忘れていないことを知る。カートにとっても、あの夜は生涯忘れることのできない記憶だった。そして和子もまた、あの日のことを一度も忘れたことはなかった。<br>喫茶店では、千代子が無邪気にアイスクリームを楽しむ。その姿を見たカートは、優しい笑顔を浮かべる。和子は、五年前に雪の中で出会った外国人が、今、自分の娘を見つめていることに不思議な縁を感じる。<br>そして和子は、これまで話すことのできなかったことをカートに伝える。<br>千代子の父親もまた、戦争によって亡くなったこと。<br>その事実を知ったカートは、言葉を失う。<br>目の前にいる和子と、その娘もまた、自分と同じように戦争によって大切な人を失っていた。<br>二人の間に流れるのは、同情ではなかった。<br>同じ痛みを知る者だけが分かる、静かな理解だった。<br>五年前、雪の夜に偶然出会った二人は、春の午後、初めて互いの過去を知る。それは、過去を振り返るためではなく、それぞれの悲しみを抱えながら、これからを生きていくための再会だった。<br>雪の記憶は消えない。<br>けれど、その記憶を抱えたまま、二人は春の光の中で、もう一度向き合う。「雪の夜に始まった縁が、五年後の春に、新しい意味を持ち始める――。」</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/na3dec6ed3036'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 13 Sep 2026 18:11:18 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/na3dec6ed3036</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/na3dec6ed3036</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十六話　雪の記憶、春の再会</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/311136439/rectangle_large_type_2_30d1d322224e51d682b17a5dff1cec94.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="61891847-ffec-461b-a43a-0e79c47a2559" id="61891847-ffec-461b-a43a-0e79c47a2559">第二十五話　五年越しの春　あらすじ</p><p name="16e620a8-bbb4-4c12-9b29-c28022ff6ba1" id="16e620a8-bbb4-4c12-9b29-c28022ff6ba1">甘味処で、和子と琴、そして千代子は山本と久しぶりに再会する。<br>山本は、通訳の仕事を離れ、京都の貿易会社に勤めるようになったことを二人に伝える。そんな何気ない近況報告の中で、和子の胸には、五年前から一度も消えることのなかった一人の男の姿が浮かんでいた。<br>――カート・ハワード。<br>あの雪の夜、転びそうになった自分に手を差し伸べてくれたアメリカ兵。その出来事はほんの一瞬のことだったが、五年の歳月が流れた今も、和子の心の中には鮮明に残っていた。<br>その思いを察したように、山本はハワードの現在を語る。<br>ハワードはその後、大尉に昇進し、現在は神戸で日本側との調整役を務めているという。<br>そして山本は、思いがけない知らせを口にする。<br>近くハワード本人から「久しぶりに京都を訪れ、かつて自分がいた場所をもう一度見てみたい」と連絡があり、今度の日曜日に京都で会うことになっているというのだ。<br>さらに山本は、和子たちも一緒に会わないかと誘う。<br>突然の申し出に、和子は言葉を失う。<br>会いたい。<br>けれど、会うのが怖い。<br>五年前、南禅寺にいた自分と今の自分は違う。今は、子を持ちの<br>女中として働く一人の女である。<br>あの時のカートが覚えている自分と、今の自分は違う。<br>何を話せばいいのか。<br>会ってしまったら、五年間胸の奥にしまっていた想いがどうなるのか。<br>和子は答えを出せずにいる。<br>そんな中、琴は自分には日曜日に静香との映画の約束があると断り、和子に千代子を連れて行くよう勧める。<br>「日曜日は休みどっしゃん、千代ちゃん連れてお会いしたらよろいおすやん」<br>さらに琴は、千代子に「また、おっちゃん、美味しいもん、食べさせてくれはるで」と声をかける。<br>無邪気な千代子は、嬉しそうに笑う。<br>その笑顔を見つめながら、和子の心は少しずつほどけていく。<br>自分一人なら、きっと会うことをためらっていた。<br>けれど、琴の優しさと、千代子のまっすぐな笑顔が、迷っていた和子の背中をそっと押している。<br>和子は千代子の小さな手を握る。<br>五年前の雪の夜。<br>あの日から心の中に残り続けていた想い。<br>それは、恋と呼ぶにはあまりにも短い出会いだった。<br>それでも、五年という歳月を越えて、再びその人に会えるかもしれない。<br>和子は心の中で静かに呟く。<br>「……もう一度だけ、会ってもええんやろか」<br>そして和子は、千代子とともに、五年ぶりにカート・ハワードと向き合う決心をする。物語は、長い冬を越え、二人の記憶が再び交わろうとする春へと進んでいく。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n33711583d901'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 07 Sep 2026 11:03:16 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n33711583d901</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n33711583d901</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十五話　五年越しの春</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/309803205/rectangle_large_type_2_ba905f32832854c8233100d2a19de087.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="4cf6709e-d31b-4d0d-909e-bd03693f95f0" id="4cf6709e-d31b-4d0d-909e-bd03693f95f0">第二十四話　あの日を知る人　あらすじ</p><p name="8f61df3f-4568-463a-a7b6-d60697096df5" id="8f61df3f-4568-463a-a7b6-d60697096df5">春を迎えようとしていたある朝、置屋「藤村」では、琴が室町へ春の着物を見に行くことになっていた。舞妓となってから季節ごとの衣装を揃えるようになった琴。その姿を見ながら、和子は、かつて雪の夜に出会った小さな少女が、今では立派な舞妓へと成長したことを改めて感じる。<br>和子も付き添いとして琴と一緒に室町へ向かう。<br>呉服店に並ぶ春らしい反物を前に、琴は目を輝かせる。鏡の前で着物を合わせる琴を見つめながら、和子は「大きゅーなったなぁ」と、母親のような思いを抱く。<br>帰り道、琴は和子に、もっと舞も、お座敷での話し方も上手になりたいと打ち明ける。<br>「かこちゃんみたいになりたい」<br>そう言われ、和子は少し照れながら笑う。<br>その二人の後ろを、四歳になった千代子がついて歩いていた。<br>しかし、道沿いの店や人々に気を取られているうちに、千代子は少しずつ二人から離れていく。<br>そんな千代子に声をかけたのは、背広姿の一人の男だった。<br>男は穏やかに笑い、千代子に飴を渡す。<br>しばらくして千代子がいないことに気づいた和子と琴は、慌てて周囲を探し始める。<br>やがて「お母ちゃん！」という声とともに、千代子が戻ってくる。<br>安堵と心配から思わず千代子を叱る和子だったが、千代子は「おっちゃんに飴もろた」と小さな手を差し出す。<br>その先に立っていた男を見た瞬間――和子の表情が止まる。<br>その顔には、見覚えがあった。<br>雪の降る南禅寺。<br>外国人の軍人。<br>そして、その傍らにいた一人の通訳。<br>「あのクリスマスの日」の記憶が、五年の歳月を越えて蘇る。<br>男の名は、山本。<br>和子が「あの時の通訳さんでは」と尋ねると、山本も彼女の顔を見つめ、やがて記憶を取り戻す。<br>二人は、五年前のクリスマスの夜以来、初めて再会する。<br>山本は琴にも気づき、雪の夜に見た小さな少女が、今では美しい舞妓となったことに驚く。<br>さらに山本は、和子のそばにいる小さな千代子を見つめる。<br>「この子は、あなたの？」<br>「はい……娘です。千代子と言います」<br>五年前、雪の中で出会った和子と琴。<br>その二人の「その後」を、山本は今、目の前で見ることになる。<br>そして千代子は、そんな大人たちの再会など知る由もなく、飴を頬張りながら店先を眺めている。<br>視線の先にあったのは、甘い香りの漂う甘味処。<br>「……おぜんざい」<br>千代子の一言に、和子は呆れた顔をする。<br>しかし山本は笑い、もし時間があるなら一緒に食べないかと誘う。<br>和子は遠慮するが、琴が、<br>「かこちゃん、ちょっとぐらい、ええやないですか」<br>と背中を押す。琴は、自分が着物選びに夢中になって時間がかかったことにすればいい、と笑う。<br>和子は千代子を見る。<br>小さな手を握りしめ、嬉しそうに甘味処を見つめる娘。<br>その姿に、和子は静かに息を吐く。<br>そして――五年前の「あの日」を知る山本と、和子、琴、千代子の四人は、思いがけず同じ甘味処へ入っていくことになる。<br>五年前の雪の夜と、今の春の日。<strong><br></strong>その二つの時間が、ひとつの席で重なろうとしていた。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/ne4e761de6745'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 03 Sep 2026 13:14:52 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/ne4e761de6745</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/ne4e761de6745</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十四話　あの日を知る人</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/308788216/rectangle_large_type_2_39e16941f42a78e568c63b7fc5405879.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="4161f290-8344-467d-9e90-1c0b282ed22e" id="4161f290-8344-467d-9e90-1c0b282ed22e">第二十三話　「春を待つ人」あらすじ</p><p name="5addfcc1-eea4-402d-bbc4-3f911cd9d6e3" id="5addfcc1-eea4-402d-bbc4-3f911cd9d6e3">昭和二十五年、春。<br>長い冬を越えた京都・高瀬川沿いには、桜の蕾が膨らみ始めていた。戦後の傷跡を残しながらも、人々の暮らしは少しずつ日常を取り戻し、花街にもかつての華やかさが戻り始めていた。<br>置屋「藤村」では、少女だった琴が立派な舞妓へと成長していた。白い化粧に鮮やかな着物をまとい、舞台で舞う琴の姿には、戦争を乗り越えてきた者だけが持つ静かな強さが宿っている。女将の好江はそんな琴の成長を喜び、もう一人前だと認める。<br>一方、和子は今も置屋の裏方として、掃除や洗濯、食事の支度に黙々と働いていた。好江は、愛嬌のある和子なら舞妓や芸妓になればきっと人気が出ると何度も勧める。しかし和子は、静かに首を振る。<br>夫・健吉を忘れることができないからだった。<br>山間の小さな村。畑仕事の帰り道。<br>不器用ながらも優しかった健吉の笑顔。<br>和子にとって健吉は、過ぎ去った過去ではない。今も心の中に生き続ける、大切な人だった。<br>そこへ、四歳になった千代子が元気よく駆け込んでくる。廊下を走って叱られながらも、和子は思わず笑みを浮かべる。<br>健吉との約束。<br>そして、自分が守るべき小さな命。<br>その二つが、戦後の和子を生きさせる力になっていた。<br>やがて春風が、開いた窓から置屋の中へ吹き込んでくる。<br>琴は新しい人生へ歩み始め、千代子はこれからの人生を待っている。<br>そして和子は、帰ることのない人を心の中で待ち続けている。<strong><br></strong>それぞれの「春を待つ姿」が交差する中、京都の街で、和子と千代子の運命を大きく変える出来事が、静かに動き始めようとしていた――。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/nb4be046da3d9'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 31 Aug 2026 12:48:58 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/nb4be046da3d9</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/nb4be046da3d9</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十三話　春を待つ人</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/308042038/rectangle_large_type_2_c1afb4b693354708f5f9f8fc71705a79.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="72860b5b-d610-4596-82a1-a8940010347f" id="72860b5b-d610-4596-82a1-a8940010347f">第二十二話　高瀬川の記憶　あらすじ<br>夜の高瀬川で、美砂子は一人、あの写真を見つめていた。<br>雪の夜に写された若い芸妓と外国人の軍人。<br>そして、その二人をめぐる琴の記憶。<br>しかし、和子のその後や、なぜ理事長が千代子の戸籍謄本を持っていたのかという謎は、まだ残されていた。<br>美砂子は、つくし学園の施設長・中村久美に電話をかけ、戸籍謄本に記されていた人物たちについて、少しずつ分かってきたことを伝えるものの、理事長と自分との関係までは、まだ分からない。と伝える。<br>翌朝、美砂子は高瀬川に架かる橋で里香と再会する。<br>里香は、祖母から受け継いだ記憶を胸に、あの写真が撮られた場所を見つめていた。美砂子は里香に、写真の謎を解くことだけが目的ではなくなったと話す。そこに写っている人たちが、どんな時代を生き、どんな思いを抱えていたのか。それを知ることこそ、この旅の意味なのだと。<br>里香もまた、祖母が語り継いだ記憶を誰かが残してくれることを喜ぶ。二人は連れ立って、木屋町のイタリアンレストランへ向かう。そこで二人を待っていたのは、あの写真を見つけた陽一だった。里香は、祖母が若い頃に先斗町の舞妓だったこと、そして祖母自身が写真の撮られた雪の夜を知っていたことを告げる。さらに美砂子は、写真の裏に書かれていた言葉の意味も分かったと話す。長い間、ただの古い写真だと思われていた一枚が、そこに生きた人間たちの記憶へと変わっていく。<br>店を出た二人は、再び高瀬川の橋を渡る。<br>そこで美砂子は、初めて自分の決意を口にする。<br>「私……この話、書いてみようと思うの」<strong><br></strong>戸籍謄本や写真の謎を追っていたはずだった。<br>しかし今、美砂子が残したいと思っているのは、謎の答えではない。<br>琴が覚えていたこと。<br>和子が生きた時間。<br>健吉との記憶。<br>雪の夜に出会ったカート。<br>そして、まだ何も知らない千代子の人生。<br>それら一人ひとりの「生きた時間」を、忘れられない物語として残すことだった。<br>その夜、ホテルに戻った美砂子は、長年付き合ってきたプロデューサーに電話をかける。<br>最初は映画の題材になると思っていた。<br>けれど、美砂子は今、この物語を単純に「作品」にすることにはためらいを感じていた。<br>そんな美砂子に、プロデューサーは静かに言う。<br>これは、作品にするための物語ではなく、美砂子自身の物語なのではないか。<strong><br></strong>その言葉によって、美砂子は自分がなぜこの写真に惹かれ、なぜ和子たちの人生を最後まで知りたいと思ったのかに気づき始める。<br>電話を終えた美砂子は、机に向かう。<br>ノートパソコンを開く。<br>そして、ゆっくりとキーボードに指を置く。<br>高瀬川は、何十年もの時間を越えて、今日も静かに流れている。<br>忘れられた記憶を運ぶように。<strong><br></strong>美砂子は、まだ知らない和子と千代子の人生へ向けて、最初の一文字を打とうとする。<br>――物語は、過去を探す旅から、過去を未来へ残す旅へと変わり始める。</p><p name="6d1b0f27-dd9b-4c8f-83ca-4a927b82c5d0" id="6d1b0f27-dd9b-4c8f-83ca-4a927b82c5d0"><br></p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n2525bda7e14d'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 29 Aug 2026 09:48:30 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n2525bda7e14d</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n2525bda7e14d</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十二話　高瀬川の記憶</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/307459127/rectangle_large_type_2_1fd8b08b647aeb16ad458917a71f7a13.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="42463ed2-7f33-4868-a371-548c6a4d9797" id="42463ed2-7f33-4868-a371-548c6a4d9797">第二十一話　プリンセスと雪の夜　あらすじ</p><p name="88343a2d-77c3-4785-a69e-a64f239b1935" id="88343a2d-77c3-4785-a69e-a64f239b1935">料亭でのクリスマスの宴が終わり、好江、琴、和子の三人は長い廊下を通って玄関へ向かう。大広間からは、まだ異国の音楽と笑い声が聞こえていた。外へ出ると、雪は止んでいた。南禅寺の夜は一面の銀世界となり、石畳も屋根も松の木も静かに雪をまとっている。三人はその美しい景色を眺めながら、言葉少なに歩いていく。やがて門の前に役所の車が停まっているのが見える。車のそばには、カートと山本が立っていた。二人は、帰る三人を見送るために待っていたのだった。<br>和子が車に乗り込もうとした時、雪で足を滑らせ、膝をついてしまう。<br>カートがすぐに手を差し出す。<br>その手を見た瞬間、和子の脳裏に故郷の記憶が蘇る。畑で転んだ幼い頃の自分に、夫の健吉が「大丈夫か」と手を差し伸べてくれた日のことだった。<br>目の前のカートの手に、和子はその記憶と同じような温かさを感じる。「Come on！」<br>カートの言葉に促され、和子は恐る恐るその手を握る。温かな手に支えられ、和子は立ち上がる。<br>「お、おおきに……」<br>カートは微笑み、「No problem」と答える。<br>その瞬間、カートは和子の瞳の奥に、戦争を生き抜いてきた女性の強さを見る。笑わず、心を閉ざしているように見える和子。しかし、その姿の奥には、何度傷ついても自分の足で立ち上がろうとする芯の強さがあった。<br>和子を乗せた車が走り出す。<br>窓から外を見る和子の目に、雪の中に立つカートの姿が映る。<br>本来なら、自分たちから多くのものを奪った「敵」の側にいる人間として、憎むべき相手なのかもしれない。<br>けれど、和子にはカートが勝者には見えなかった。<br>そこにあったのは、戦争を生きた一人の人間の寂しさだった。<br>和子は初めて、敵でも味方でもない、ただ戦争によって傷ついた一人の人間としてカートを見る。<br>一方、カートは車が見えなくなるまで、その場に立ち続ける。<br>静かな雪の夜。<br>カートは遠ざかる車に向かって、二度「Merry Christmas」と呟く。<br>そして最後に、優しく微笑みながら、<br>「Princess……」と呟く。<br>その夜、カートが見た和子は、決して笑わない女性だった。<br>それでも、白い雪の中に静かに立つその姿は、彼にとって特別な存在に見えた。<br>雪の夜に交わされた、ほんの一度の手と手。<br>言葉も国境も戦争も越えて、二人の心に小さな記憶だけが残される。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n7f704bb6ea9e'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 27 Aug 2026 12:54:57 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n7f704bb6ea9e</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n7f704bb6ea9e</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十一話　プリンセスと雪の夜</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/306495390/rectangle_large_type_2_b118f67e4864766494c0cff074efd050.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="47247693-64eb-4a67-97f1-32fdbfb9376a" id="47247693-64eb-4a67-97f1-32fdbfb9376a">第二十話「雪の夜の記憶」あらすじ<br>昭和二十一年の冬。<br>南禅寺近くで開かれた日米関係者の集まりで、琴と和子は「祇園小唄」を舞う。演奏が終わった瞬間、会場を包んだのは、予想もしなかった大きな拍手だった。軍服姿のアメリカ人たちも、その家族たちも、二人の舞を心から称えていた。<br>戦争が終わって間もない京都で、アメリカ人を「敵」としか見ていなかった琴と和子にとって、その拍手は大きな驚きだった。二人は言葉を交わすことなく顔を見合わせ、小さく頷き合う。<br>控室に戻った二人のもとへ、主催者のカート・ハワード中尉が通訳の山本とともに訪れる。カートはたどたどしい日本語で二人の舞を讃え、二人の名前を尋ねる。<br>「コトサン」「カズコサン」<br>カートが二人の名前を覚えようとする姿に、二人もまた、目の前にいるのが「敵国の軍人」ではなく、一人の人間なのだと感じ始める。<br>その後、山本は記念写真を提案する。琴は戸惑いから辞退するが、和子は迷いながらも応じる。<br>床の間の前。<br>椿の掛け軸を背景に、和子はカートと並んで立つ。<br>カートは穏やかに微笑んでいる。<br>しかし和子は、笑わない。<br>健吉のこと。<br>戦争で失ったもの。<br>忘れることのできない憎しみ。<br>それらすべてを抱えたまま、ただ静かに前を見つめる。<br>カメラのシャッターが切られる。<br>その一枚の写真には、戦争の傷をまだ抱えた日本人女性と、アメリカ軍人の姿が残された。<br>和子にとって、それは「許した」ことを意味する写真ではない。<br>ましてや、戦争を忘れたことを意味するものでもない。<br>ただ――<br>目の前にいる人間を、敵という一つの言葉だけでは見られなくなった。<br>その小さな変化だけが、雪の夜の記憶として、和子の心に残る。<br>そして後年、この一枚の写真が、思いもよらない形で物語の現在へとつながっていく。</p><p name="f28297ff-1d07-4f5e-9fa1-6ed48a0a2a66" id="f28297ff-1d07-4f5e-9fa1-6ed48a0a2a66"><br></p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/ne17583fa3b80'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 24 Aug 2026 11:54:49 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/ne17583fa3b80</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/ne17583fa3b80</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第二十話　雪の夜の記憶</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/305873693/rectangle_large_type_2_c3c945068abdeeb18312b99e3f678dc5.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="f5b4a464-f949-433d-a275-61d46fce399c" id="f5b4a464-f949-433d-a275-61d46fce399c">第十九話　雪の夜の舞　あらすじ</p><p name="2a7828ee-daf4-4d2c-85f4-a132c906e82b" id="2a7828ee-daf4-4d2c-85f4-a132c906e82b">昭和二十一年、冬。<br>南禅寺近くの料亭では、進駐軍関係者によるクリスマスの宴が開かれていた。<br>控室で出番を待つ琴、和子、好江の三人。<br>先ほど部屋を訪れた軍人の姿が、琴と和子の心にはまだ残っていた。<br>戦争を終えたばかりの二人にとって、アメリカ軍人は恐ろしく、そして複雑な存在だった。しかし、遠くから聞こえてくるジャズの音楽と笑い声を耳にするうち、和子は少しずつ考え始める。戦争では憎しみ合った相手も、今は家族と笑い、音楽を聴き、クリスマスを祝っている。「敵」という言葉だけでは括れない、同じ人間の姿がそこにはあった。<br>やがて先ほどの軍人が再び控室を訪れる。<br>今度の彼は穏やかな表情を浮かべ、「It's showtime!」と二人を舞台へ促す。<br>琴と和子は顔を見合わせ、互いに頷く。<br>そして二人は、雪の夜の大広間へ向かう。そこには、軍服姿の高官やその家族たちが集まり、クリスマスの宴を楽しんでいた。<br>壁際にはクリスマスツリー。<br>テーブルには洋食器。<br>大広間には異国のジャズが流れている。<br>戦争の傷跡がまだ残る京都で、ここだけは別世界のようだった。<br>司会者が英語で二人の登場を紹介すると、大きな拍手が起こる。<br>琴と和子は、自分たちが恐れていた人々が、今、自分たちの舞を楽しみにしていることに気づく。<br>やがて蓄音機からレコードの音が流れ始める。<br>雑音の向こうから聞こえてきたのは、京都の唄――「祇園小唄」だった。<br>襖が開く。<br>琴は、赤い着物に、だらりの帯。<br>和子は、黒の紋付きの着物に金糸の丸帯。<br>白い雪の夜に映える二人の舞妓が、大広間へ静かに歩み出る。<br>会場の人々は一斉に二人へ視線を向ける。<br>琴と和子は互いに目を合わせ、小さく頷く。<br>そして、「月はおぼろに東山……」の旋律に合わせ、ゆっくりと舞い始める。<br>指先、視線、袖の動き。<br>その一つ一つには、戦争によって失われかけた京都の伝統と、花街に受け継がれてきた時間が込められていた。<br>アメリカ人と日本人。<br>戦勝国と敗戦国。<br>言葉も文化も違う人々。<br>それでも、その夜だけは、誰もが二人の舞を見つめていた。<br>雪の夜。<br>異国の宴の中で、古い蓄音機から流れる京都の唄。<br>その舞は、戦争によって隔てられた人々の間に、ほんの一瞬だけ静かな橋を架ける。<br>そして琴と和子は、舞いながら知る。<br>人は、敵と味方だけでは分けられない。<br>憎しみの向こうにも、笑い、音楽を聴き、美しいものを愛する同じ人間がいるのだと。<br>雪は静かに降り続いていた。<br>その夜、京都の料亭に響いた二人の舞は、戦争の終わった新しい時代の最初の一歩となった。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/nde9305491725'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 22 Aug 2026 13:49:08 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/nde9305491725</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/nde9305491725</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十九話　雪の夜の舞</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/304947705/rectangle_large_type_2_8262cd7753134f1f4ab626db28846739.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="81405e2a-635f-4c52-9501-6702d626a1fa" id="81405e2a-635f-4c52-9501-6702d626a1fa">第十八話「一枚の写真の始まり」あらすじ</p><p name="dba69d0b-4c3d-4d68-9d84-0c137fd02b0b" id="dba69d0b-4c3d-4d68-9d84-0c137fd02b0b">雪の夜、好江に連れられ、琴と和子は南禅寺近くの料亭を訪れる。そこでは外国人客を招いたクリスマスの宴が開かれており、廊下には異国のクリスマスソングが静かに響いていた。<br>琴は、玄関で見かけたアメリカ兵への恐怖を感じていた。しかし和子は、その手を握り、琴に「逃げんといてな」と言われると、「うん、逃げへん」と答える。和子自身もまた、戦争で夫・健吉を失った記憶を胸に抱えながら、琴を守るために舞を披露しようとしていた。<br>控室で舞の確認をしていると、通訳を務める山本が現れる。まもなく客が訪れるという言葉の後、アメリカ陸軍の軍服を着た一人の男が姿を現す。<br>琴はその姿に恐怖を覚える。一方、和子は男をまっすぐ見つめる。その目には、健吉を奪った戦争への怒りと悲しみ、そして決して忘れることのできない記憶があった。しかし、男は琴を見ると、ほんの少しだけ優しい笑みを浮かべる。<br>その瞬間、琴の中で何かが変わる。<br>「鬼」のように見えていた相手も、また一人の人間なのだと。<br>そして男は琴と和子を見つめ、通訳を通して舞の時間を確認すると、最後に一言、<br>「Beautiful.」<strong><br></strong>と呟く。<br>戦争が終わってまだ間もない京都の雪の夜。<br>憎しみと恐怖、悲しみを抱えた日本人女性と、海の向こうからやって来たアメリカ人男性が、初めて同じ場所で向き合った。<br>この出会いは、やがて一枚の写真となって残り、何十年もの時を越えて、別の人間の人生を動かしていくことになる。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n7ad73f988a88'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 19 Aug 2026 12:55:35 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n7ad73f988a88</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n7ad73f988a88</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十八話　一枚の写真の始まり</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/304282970/rectangle_large_type_2_850b22b753d69a1a838826cfc4083f7e.jpeg?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="bd33e549-3184-4543-aa4d-dbd92027635b" id="bd33e549-3184-4543-aa4d-dbd92027635b">第十七話　桃太郎と鬼　あらすじ</p><p name="eb29920a-ea13-4780-a166-3b9be870202b" id="eb29920a-ea13-4780-a166-3b9be870202b">昭和二十一年十二月二十五日。雪の降る南禅寺近くの料亭を訪れた和子と琴は、玄関に並ぶ大勢の外国人兵士を目にする。戦争を経験した琴にとって、見慣れない大きな体と軍服姿の兵士たちは、まるで「鬼」のように恐ろしく映った。<br>琴の恐怖を否定せず受け止めながら、和子は「うちらは舞をしに来たんや」と優しく励ます。そして、二人だけの合図のように桃太郎の歌を口ずさむ。和子の声に琴も心を落ち着かせ、再び前を向く。赤い番傘を差した琴、和子、そして好江の三人は、雪の中を料亭の玄関へと歩いていく。そこには、かつて敵だった外国人たちが待っている。しかし、琴の手はもう震えていない。「鬼」に見えた外国人と、「鬼」を恐れる琴。戦争によって生まれた心の壁を、京の舞、そして人と人との出会いが少しずつ越えていく。<strong><br></strong>そしてこの夜の出会いは、やがて一枚の古い写真へとつながり、琴の人生だけでなく、物語全体の過去と現在を結びつける重要な出来事となっていく。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n628cfdf38ced'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 17 Aug 2026 10:22:17 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n628cfdf38ced</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n628cfdf38ced</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十七話　桃太郎と鬼</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/303046064/rectangle_large_type_2_3011dd4c63a76bf900009ff0c93c0878.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="82420819-8328-4b44-aeb2-f95f2465683a" id="82420819-8328-4b44-aeb2-f95f2465683a">第十六話「赤い番傘」あらすじ<br>昭和二十一年十二月二十五日。<br>戦争が終わって一年余り。<br>京都には朝から雪が降り続いていた。<br>この日、琴は念願だった舞妓として、初めて人前に立つことになる。好江の厳しい指導を受けながら、和子とともに「祇園小唄」の稽古を重ねてきた。琴にとっては、憧れ続けてきた舞妓への第一歩。<br>一方の和子は、琴の隣に立つために、芸妓として舞台に上がる。<br>髪結いの店で、二人はそれぞれの姿へと変わっていく。<br>華やかな着物とだらりの帯を身につけた琴は、嬉しさに目を輝かせる。<br>しかし和子は、白粉を施された自分の顔を見つめ、戸惑いを覚える。<br>そこに映っているのは、畑で土にまみれ、健吉と暮らし、千代子を抱いて眠った「母」としての自分とは違う女だった。<br>白粉の下に、これまでの人生が隠れてしまうような感覚。<br>そんな和子の心に、健吉の面影が浮かぶ。<br>もし今、健吉がこの姿を見たら――。<br>そう思った瞬間、和子は琴の「綺麗やで」という言葉に救われる。<br>夕暮れ。<br>置屋「藤村」の前には、二人を見送る芸妓たちや近所の人々が集まっていた。琴には祝福の声がかかり、和子には「よう似合うてるえ」と温かな言葉が贈られる。そして、旅立ちの無事を願う火打ち石の音。<br>「行っといでやす！」<br>その言葉に、和子は健吉を戦地へ送り出した日のことを思い出す。<br>あの日は、帰ってくる人を見送った。<br>今日は、自分自身が未来へ向かって歩き出す。<br>好江から手渡されたのは、二本の赤い番傘。<br>牡丹雪が降りしきる先斗町を、赤い番傘を差した琴と和子が歩いていく。<br>その赤と白の光景は、戦後の京都で、失ったものを抱えながら新しい人生へ進もうとする二人の姿そのものだった。<br>やがて三人は木屋町へ向かい、役所の車に乗り込む。<br>行き先は南禅寺近くの料亭。<br>進駐軍のクリスマスパーティーで、琴と和子が舞を披露することになっている。車の中で、琴の手が小さく震えていることに和子が気づく。まだ十三歳の琴にとって、外国人の前で舞を披露することは大きな恐怖だった。<br>和子は琴の手をそっと握る。そして、幼い頃から誰もが知っている「桃太郎」の歌を歌い始める。その歌声に、琴の震えが少しずつ収まっていく。<br>和子は思う。<br>健吉がいたなら、きっと自分と同じように、この少女を安心させてやっただろう。<br>戦争が終わって一年。<br>傷ついた人々が、それぞれの明日へ歩き始めていた。<br>その雪の夜。<br>赤い番傘の下で、琴は舞妓としての最初の一歩を踏み出そうとしていた。<br>そして和子もまた、過去を抱えたまま、新しい人生へ歩き始める。</p><p name="3ee0a374-7afc-4bcd-a639-fb67c5fc6c6d" id="3ee0a374-7afc-4bcd-a639-fb67c5fc6c6d"><br></p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/naf04c251e86c'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 13 Aug 2026 13:00:34 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/naf04c251e86c</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/naf04c251e86c</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十六話　赤い番傘</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/302096105/rectangle_large_type_2_259daa3e0c5cd9a281f28530c3eace13.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="989c2bf4-cd4b-4197-87bf-3d608d83a8d7" id="989c2bf4-cd4b-4197-87bf-3d608d83a8d7">第十五話「健ちゃんの背中」あらすじ<br>戦後の冬の夜。<br>置屋「藤村」で、和子は眠る千代子の寝顔を静かに見守っていた。そこへ女将の好江が訪れ、進駐軍が開くクリスマスの席で、琴に踊ってもらうことになったと告げる。<br>まだ十三歳の琴を一人で行かせることはできない。<br>好江は和子に、琴の付き添いを頼む。<br>しかし和子は、自分には琴のような華やかな舞はできないとためらう。<br>そんな和子に好江は、「かこちゃんやから、お願いしてるんや」と伝える。<br>その言葉を聞いた和子の胸に、遠い故郷の記憶が蘇る。<br>夫・健吉と共に畑を耕した日々。貧しくても幸せだった暮らし。子どもたちを愛し、いつも優しく笑っていた健吉。そして出征の日、「すぐ帰ってくるからな」と和子を安心させるように笑った夫の姿。<br>しかし、帰ってきたのは健吉本人ではなく、一枚の戦死の知らせだった。<br>和子は今も健吉を忘れることができない。その悲しみを好江に打ち明けると、好江は「忘れんでええ」と静かに受け止める。<br>やがて和子は、琴の姿を思い浮かべる。<br>まだ十三歳の少女が、自分たち大人でさえ不安を感じる場所へ行こうとしている。<br>和子は、琴を一人にはできないと思う。<br>そして、眠る千代子の手を握りながら、心の中で健吉に問いかける。<br>もし、あなたがここにいたなら――。<br>きっと「琴ちゃんのために、行ってあげてくれ」と言うだろう。<br>和子は決意する。<br>「うちでよかったら……琴ちゃんの隣にいます」<br>それは、亡き夫・健吉の記憶を抱えた和子が、再び誰かのために歩き出す瞬間だった。<br>最後は、好江の「相手は踊りのことなんか何にもわからへんアメリカはんや」という冗談に、和子が久しぶりに微笑む。<br>冬の高瀬川は静かに流れている。<br>過去を忘れるのではなく、過去を背負ったまま、人は未来へ歩いていく。</p><p name="9c1bd9b7-3f1b-47dd-b17f-eee8a5d355bb" id="9c1bd9b7-3f1b-47dd-b17f-eee8a5d355bb"><br>第十六話　赤い番傘</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n98c2a7a3fc92'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 10 Aug 2026 11:33:45 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n98c2a7a3fc92</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n98c2a7a3fc92</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十五話　健ちゃんの背中</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/301505077/rectangle_large_type_2_595605a2a5afac0213ab6bc47706b8b6.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="9b3f8fbb-e0ed-4679-848a-052c6e8cdb2f" id="9b3f8fbb-e0ed-4679-848a-052c6e8cdb2f">第十四話「冬の舞」あらすじ</p><p name="eefcb997-a19e-47a8-afdd-df545caf397b" id="eefcb997-a19e-47a8-afdd-df545caf397b">昭和二十年、師走。<br>戦争は終わった。しかし、京都の人々の暮らしから戦争の傷が消えたわけではなかった。<br>置屋「藤村」では、夫を失った和子と、一歳になった千代子が暮らしていた。千代子は芸妓や舞妓たちに可愛がられ、その中でも十三歳の琴は、妹のように千代子を可愛がっていた。血のつながりはなくても、千代子を囲む人々の間には、少しずつ家族のような温かな絆が生まれていた。<br>一方、京都の町には新しい時代の姿が現れ始めていた。<br>外国人兵士。<br>走り去るジープ。<br>そして、これまでとは違う客や風習。<br>古い京都の町に、戦後という新しい時代が入り込もうとしていた。<br>そんなある日、藤村を一人の役人が訪ねてくる。<br>進駐軍が京都でクリスマスの催しを開くため、芸妓や舞妓に踊りを披露してほしいという依頼だった。<br>しかし、女将の好江は断る。<br>戦争で大切な人を失った者たちに、仇とも言える相手の前で笑って踊れというのは酷すぎる。ところが、他の置屋もすべて断っていると知った好江は、「これからの京都のために」という役人の言葉を胸に、深く悩む。<br>そして数日後、好江は本人たちの意思を尊重することを条件に、藤村から踊りを出すことを決める。ところが、クリスマスを目前にして、出演予定だった若い舞妓たちが相次いで高熱を出してしまう。代役を探しても、誰も簡単には引き受けられない。好江は、断るべきなのか、それとも新しい時代に一歩踏み出すべきなのか、再び迷う。<br>その時、好江の目に入ったのが、まだ十三歳の琴だった。<br>好江は琴に、クリスマスの席で踊ってほしいと頼む。<br>琴は戸惑う。<br>まだ舞妓でもなく修行の身、それに進駐軍の前で踊ることにも恐怖がある。<br>簡単には割り切ることはできなかった。<br>しかし好江は言う。<br>これは戦争を忘れるためでも、憎しみを消すためでもない。<br>これから生きていくための、一歩なのだと。<br>琴はそれでも一人で行くことをためらう。<br>その時、好江は静かに言う。<br>「かこちゃんとやったら……行けるか？」<br>琴が顔を上げる。<br>そこには、千代子を抱いた和子が立っていた。<br>和子と琴。<br>そして、その腕の中にいる千代子。<br>三人が、戦後の京都で一つの小さな舞台をつくることになる。<br>そして迎えるクリスマス。<br>二人が舞う「冬の舞」は、戦争の傷を忘れるための舞ではない。<br>失った人々への想いを胸に抱えながら、それでも明日へ進もうとする、京都の人々の最初の一歩となる。<br>高瀬川は、何も変わらないように静かに流れている。<br>その水面に、冬の夜の灯りが揺れる。<br>そして千代子は、その光景をまだ何も知らないまま見つめている。<br>この小さな女の子が大人になる頃、京都はどんな町になっているのか。<strong><br></strong>物語は、戦後という新しい時代の中へ静かに進んでいく――。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n8d35913956ea'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 08 Aug 2026 13:48:13 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n8d35913956ea</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n8d35913956ea</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十四話　冬の舞</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/300908112/rectangle_large_type_2_49b1c1c52b0cb14fe4180bf728db43ec.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="d093cf31-1ce9-42e4-9826-241dd8cbc58a" id="d093cf31-1ce9-42e4-9826-241dd8cbc58a">第十三話「高瀬川の約束」あらすじ<br>昭和二十一年。<br>置屋「藤村」での暮らしにも、和子は少しずつ慣れていった。芸妓たちの身の回りの世話をし、家事をこなしながら、いつしか周囲からは故郷で呼ばれていた「かこちゃん」という愛称で呼ばれるようになる。知らない町だった先斗町が、少しずつ和子にとって「居場所」へと変わっていく。<br>しかし、幼い千代子は夜になると泣くことがあった。そんな夜、和子は千代子を背負い、高瀬川の畔を歩く。川のせせらぎと夜の灯りの中で、<br>「大丈夫やからな」<br>と語りかけるその言葉は、千代子だけでなく、故郷を離れた自分自身への励ましでもあった。<br>ある夕暮れ、高瀬川に架かる橋の上で、和子は琴と出会う。<br>琴が「おじゃみ」で遊んでいるのを見た和子は、故郷で覚えた遊び方を教える。琴は何度も失敗しながら挑戦する。その姿を見た和子は、自分もまた故郷で何度も失敗しながら覚えたことを話す。<br>そこから二人は、思いがけない約束を交わす。<br>和子がおじゃみを教える代わりに、琴が踊りを教える。<br>舞妓になるため、毎日厳しい稽古を続けている琴にとって、踊りは「しなければならないもの」だった。だが、和子から「きれいやなぁ」と言われたことで、自分が受け継いでいるものの価値を初めて誰かに認めてもらったように感じる。高瀬川の畔で始まった小さな交流は、やがて藤村の中へと広がっていく。<br>春には桜を眺め、夏には祇園ばやしを聞き、秋には紅葉を拾う。<br>戦争によって多くのものを失った京都が、少しずつ日常を取り戻していく時間の中で、和子と琴もまた互いの人生を知っていく。<br>田舎で育った和子と、先斗町で生まれ育った琴。<br>本来なら交わるはずのなかった二人だったが、同じ町で暮らし、同じ高瀬川を眺め、笑い合ううちに、年齢も境遇も越えた家族のような絆が生まれていく。その二人の姿を、置屋の女将・好江も静かに見守っていた。<br>最初は、幼い子を連れた和子を受け入れることに迷いもあった好江だった。しかし、和子が藤村にもたらした穏やかな空気、そして琴が少しずつ笑顔を取り戻していく姿を見て、和子をこの場所に迎え入れたことが間違いではなかったと感じ始める。<br>やがて昭和二十一年の暮れ。<br>冬の高瀬川は、冷たい空気の中を静かに流れていた。<br>和子と琴は、まだ知らない。<br>この一年、高瀬川の畔で交わした何気ない言葉や笑顔が、二人だけの記憶ではなく、何十年という時間を越えて、次の世代へと受け継がれていくことを。そして、高瀬川は何も語らず、二人の約束をその流れの中に刻み続けていく。</p><p name="97da3582-5586-4fc6-9258-f5b90792a80b" id="97da3582-5586-4fc6-9258-f5b90792a80b"><br>第十四話　冬の舞</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n5ef86b16c9a9'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 06 Aug 2026 13:24:30 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n5ef86b16c9a9</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n5ef86b16c9a9</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十三話　高瀬川の約束</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/300328796/rectangle_large_type_2_514b06d73bced465bf1e518cf30da70c.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="56c08725-bb81-4c6c-814d-669e98e416f7" id="56c08725-bb81-4c6c-814d-669e98e416f7">第十二話「先斗町の灯り」あらすじ</p><p name="b91eca56-8239-4dc2-a532-eca6909c43d5" id="b91eca56-8239-4dc2-a532-eca6909c43d5">昭和二十年、戦争の傷跡が残る京都・先斗町。<br>かつての華やかさを失いながらも、三味線の音と花街の灯りは静かに息づいていた。<br>置屋「藤村」で修業を続ける十三歳の琴は、ある日、見慣れない若い女性に声を掛ける。女性の名は奥村和子。幼い娘・千代子を背負い、新聞の求人欄を頼りに、働き口を求めて京北から先斗町へやって来たのだった。<br>琴に案内されて「藤村」を訪れた和子は、女将・藤村好江に仕事を願い出る。しかし、幼い子どもを抱えての花街の仕事は容易ではない。好江は「本当にここで働く覚悟があるのか」と問いかける。<br>和子は、戦争で夫を失ったこと、そして残された千代子を自分の手で育てるため、どんな仕事でもする覚悟でここまで来たことを語る。<br>「この子を育てるために、働かせていただきたいんです」<br>その言葉に、和子の決意を感じた好江は、彼女と千代子を「藤村」に受け入れる。琴もまた、和子に「よろしゅーおたのもうします」と頭を下げる。<br>和子の目から流れた涙は、夫を失って以来、初めて感じた安堵の涙だった。<br>その夜、和子と千代子は「藤村」の二階にある小さな部屋で、新しい暮らしを始める。<br>一方、好江には、かつて自分が失った子どもの記憶があった。眠る千代子の姿に、その記憶を重ねた好江は、誰に言うでもなく、<br>「ここにおったらええ」と呟く。<br>それから数週間。<br>和子は掃除、洗濯、食事の支度など、どんな仕事にも真面目に取り組み、少しずつ「藤村」の人々から信頼されるようになる。<br>ある日、置屋にネズミが出て大騒ぎになる。芸妓や舞妓たちが逃げ惑う中、和子だけは平然とネズミを捕まえ、外へ逃がしてしまう。<br>「田舎では、こんなん珍しくありませんでしたから」<br>その姿に、皆は驚き、そして笑う。<br>華やかな花街の中で、和子は芸や美しさとは違う、生きていくための強さを持った女性として、少しずつ周囲に認められていく。<br>そしてこの時、和子と千代子を受け入れた琴との出会いが、やがて長い年月を越えて、美砂子へとつながることになる。<br>先斗町の小さな灯りの下で、一つの家族の新しい人生が始まった。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n2d3009d15555'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 04 Aug 2026 13:09:05 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n2d3009d15555</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n2d3009d15555</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十二話　先斗町の灯り</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/299986097/rectangle_large_type_2_5cc79363e78952d10383b780e5ce5330.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="e472253e-93a7-41e8-bde2-f85a6f28c14e" id="e472253e-93a7-41e8-bde2-f85a6f28c14e">第十一話「かこちゃん」あらすじ<br>木屋町で写真の謎を追う美砂子は、イタリアンレストランでアルバイトをしている里香に誘われ、御所近くにある母の小料理屋を訪れる。そこで美砂子は、里香の母や祖母の話を聞くうちに、祖母の琴が戦後の先斗町で舞妓をしていたことを知る。<br>「戦争が終わった頃」という琴の過去に、美砂子は強く惹かれる。<br>一枚の写真に写された、無表情の若い芸者と外国人軍人。<br>そして、戦後の京都を生きた奥村和子。<br>それらが、同じ「先斗町」という場所で繋がっているように感じた美砂子は、琴に会わせてもらえないかと頼む。<br>翌日、里香の案内で仁和寺近くの琴の家を訪れることになる。<br>穏やかな初夏の京都を車で走りながら、里香は「京都では時々、不思議なことが起こる」と話す。<br>美砂子もまた、これまでの偶然の重なりを思いながら、その言葉を静かに受け止める。<br>琴の家では、最初は和やかな時間が流れていた。<br>しかし、美砂子が「奥村和子」という名前を口にした瞬間、琴の表情が変わる。<br>さらに美砂子が、あの古い写真を見せる。<br>写真を目にした琴は、長い間閉じ込めていた記憶を呼び起こされたように動揺する。<br>震える手。こぼれる涙。<br>そして、琴の口から、ただ一言だけ名前が漏れる。<br>「かこちゃん……」<br>その名前が、戦後の京都で生きた女性たちの記憶と、現在の美砂子を結ぶ新たな扉を開く。<br>一枚の写真を追って始まった旅は、ついに「写真の中の女性」を知る人物へと辿り着いた。<br>そして美砂子はまだ知らない。<br>「かこちゃん」という名前の向こうに、和子と千代子、そして写真に写る外国人軍人を結ぶ、もう一つの物語が眠っていることを。</p><p name="d772b0a8-5882-4c22-8d6c-4c88f02d5fd9" id="d772b0a8-5882-4c22-8d6c-4c88f02d5fd9"><br></p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n95ac3ac53da1'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 03 Aug 2026 10:00:52 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n95ac3ac53da1</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n95ac3ac53da1</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十一話　かこちゃん</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/299427870/rectangle_large_type_2_12b4c1f92185328189923e0d69fc12fe.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="d1244b42-e87b-4d57-ac1b-6cc27d6e9af0" id="d1244b42-e87b-4d57-ac1b-6cc27d6e9af0">第十話「写真の裏側」あらすじ<br>戦後の京都から何十年もの時を経て、変わりゆく先斗町を歩く美砂子。<br>彼女は、かつて幼い娘・千代子を連れてこの街で生きた奥村和子の足跡を求め、古いお茶屋や置屋を訪ねる。しかし、和子を知る者はすでにほとんど残っておらず、手掛かりを得ることはできなかった。<br>そんな中、美砂子は偶然、一人の若い女性と出会う。<br>彼女は以前、美砂子が木屋町の店で、芸者と外国人の軍人が写った古い写真を見つめていたことを覚えていた。<br>女性の名は、清水里香。<br>里香に案内され、美砂子は写真の飾られているイタリアンレストランへ向かう。そこで店のオーナー・稲垣陽一と出会う。<br>稲垣によれば、その写真は店を始める前、下鴨神社の古本市で偶然見つけたものだった。二人の素性については何も分からない。ただ、写真の雰囲気や背景から、撮影されたのは終戦直後の京都ではないかと稲垣は推測する。<br>さらに、美砂子は写真の背景に写る椿の掛け軸に気づく。<br>もしそれが手掛かりなら、この写真は冬に撮影された可能性がある。<br>そして稲垣は、美砂子にもう一つ、写真が冬のものだと思う理由があると告げる。<br>額縁から写真を外し、ゆっくりと裏返す。<br>そこには――。<br>表側からは決して見ることのできなかった、もう一つの「記憶」が残されていた。</p><p name="55238554-9921-405f-b0f9-4180ac673678" id="55238554-9921-405f-b0f9-4180ac673678">第十一話　かこちゃん</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/na6a708b9c5b7'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 01 Aug 2026 13:56:44 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/na6a708b9c5b7</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/na6a708b9c5b7</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第十話　写真の裏側</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/298808024/rectangle_large_type_2_ceeef2414baa289f442ed2b77b7bd978.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="06b8c7a8-e5ca-45aa-bc84-bab6eacd1b78" id="06b8c7a8-e5ca-45aa-bc84-bab6eacd1b78">第九話「名前を呼ぶ声」あらすじ<br>昭和二十年、秋。戦争が終わった杉ノ谷に、和子の夫・奥村健吉の戦死を知らせる電報が届く。帰りを信じて待ち続けていた和子は、幼い娘を抱きしめながら、その現実を受け入れられずにいた。<br>小乃に支えられながら日々を過ごすものの、村では戦地から帰還した男たちと家族の再会が相次ぎ、和子は自分にはもうその日が来ないことを痛感する。そんなある日、新聞に載っていた「住み込み女中募集」の小さな求人広告に目を留める。場所は京都・先斗町。娘を育てるため、そして「帰りを待つ人」のままではなく、自分と娘の未来を生きるため、和子は故郷を離れる決意をする。<br>出発の日、和子は健吉との写真と一通の手紙だけを胸に、幼い娘を抱いて杉ノ谷を後にする。見送る小乃は、遠ざかっていく母と子の背中に向かって、初めてその娘の名前を呼ぶ。<br>「千代子ちゃん！」<br>その名前に、和子は足を止める。振り返った和子は深く頭を下げ、再び京都へ向かって歩き始める。小乃は、その小さな背中が見えなくなるまで見送った。<br>そして時代は現代へ。<br>夜の先斗町を歩く美砂子は、かつてこの街に、戦争で夫を失った一人の母親が幼い娘を抱いてやって来たことを思う。華やかな街の風景の中に、誰にも知られない無数の人生と記憶が積み重なっている。<br>何十年という時を越えて残ったもの――。<br>それは、あの日、小乃が呼んだ一人の少女の名前だった。<br>「千代子ちゃん」<strong><br></strong>その名前を呼ぶ声が、過去と現在を静かにつないでいく。</p><p name="f07972b5-0f79-4879-a6ae-c9857dde7fc0" id="f07972b5-0f79-4879-a6ae-c9857dde7fc0"><br>第十話　写真の裏側</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n3343b2696f22'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 30 Jul 2026 12:37:10 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n3343b2696f22</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n3343b2696f22</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第九話　名前を呼ぶ声</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/298220800/rectangle_large_type_2_e4e2dc2dc7e0ed83cbfb3aabf81ee371.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="8a7add54-b26b-4b1d-a986-b14690602c78" id="8a7add54-b26b-4b1d-a986-b14690602c78">第八話　帰りを待つ場所　あらすじ<strong><br></strong>京都・河原町のカフェで、美砂子は仕事の連絡にも心を向けられず、昨日出会った小乃の姿を思い返していた。百年近い歳月を生きた老女の記憶には、今もなお戦時中の人々が息づいている。その想いに導かれるように、美砂子の意識は昭和十九年へと遡る。<br>夫・健吉の出征後、和子は娘を出産し、戦時下の厳しい暮らしの中で村人たちに支えられながら懸命に生きていた。そんなある日、南方戦線の健吉から初めて届いた手紙。まだ見ぬ娘を気遣い、「帰ったら抱かせてもらわなあかんな」と綴られた言葉に、和子は涙を流しながら夫の面影を娘に重ねる。<br>しかし時は流れ、昭和二十年。戦況は悪化し、健吉からの便りは途絶えていく。村には敗戦の噂が広がり、やがて八月十五日、ラジオから終戦が告げられる。誰も歓喜することなく、ただ静寂だけが村を包む。和子の胸にあったのは、戦争の終結への安堵ではなく、「夫は帰ってくるのだろうか」という、ただ一つの願いだった。<br>高瀬川のほとりを歩く美砂子は、小乃の「戦争が終わっても、あの子は夫が帰って来るのを待っていた」という言葉を思い返す。そして「待つ」とは、時間を過ごすことではなく、帰ってくる人の居場所を守り続けることなのだと気づき始める。<br>まだ美砂子は知らない。この高瀬川が、これから幾十年もの時を越え、人と人との想いを静かにつないでいく場所になることを。</p><p name="f25a1d01-edb3-4a35-bfdd-9d421e345b7a" id="f25a1d01-edb3-4a35-bfdd-9d421e345b7a"><br>第九話　名前を呼ぶ声</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n69a9112e5294'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 28 Jul 2026 11:21:31 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n69a9112e5294</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n69a9112e5294</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第八話　帰りを待つ場所</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/297716751/rectangle_large_type_2_6dbc07cc67975e6fa78009fbac613ec2.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="8ed8f201-6f29-4fc9-8a2e-686347719cad" id="8ed8f201-6f29-4fc9-8a2e-686347719cad">第七話「帰る約束」あらすじ<br>京都府立図書館を訪れた美砂子は、昭和十九年の新聞をマイクロフィルムで読み進める。紙面には「必勝」「一億総決起」といった勇ましい見出しが並び、学徒動員や出征兵士の壮行会など、戦時下の京都の日常が記録されていた。歴史の知識として知っていた戦争が、そこで暮らしていた人々の生活として胸に迫ってくる。<br>記事を追ううち、美砂子の思いは杉ノ谷へと重なっていく。<br>召集令状を受けた健吉は、身重の妻・和子と幼なじみの小乃、そして村人たちに見送られながら戦地へ向かう。「すぐ帰る」――その一言だけを残し、健吉は山あいの集落を後にする。しかし、その約束がどれほど儚いものかを、見送る誰もが心のどこかで知っていた。トラックが見えなくなった後、気丈だった和子は初めて声を殺して涙を流す。<br>現実へ戻った美砂子は、新聞の向こうに確かに生きていた人々の息遣いを感じる。歴史とは出来事ではなく、一人ひとりの人生の積み重ねだったのだと気づく。そして、健吉、和子、小乃という名前が、過去の記録ではなく「生きた人間」として心に刻まれていく。<br>図書館を出ると、平安神宮の朱色の大鳥居が初夏の光に輝いていた。昭和十九年と令和――八十年以上の時を隔てながらも、同じ京都の空は静かにつながっている。<br>美砂子は改めて決意する。本当に知りたいのは、あの一枚の写真に写るアメリカ軍人と、無表情な芸者の間に何があったのか。その真実を追うため、美砂子は再び京都の街を歩き始める。</p><p name="02563e73-99d0-45eb-a8ae-14e291e64630" id="02563e73-99d0-45eb-a8ae-14e291e64630"><br></p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n58dfd8af38f9'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Sun, 26 Jul 2026 16:55:57 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n58dfd8af38f9</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n58dfd8af38f9</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第七話　帰る約束</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/297372441/rectangle_large_type_2_8bfd78cda96b9f0288ebcea08912a84f.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="c9c7698f-f717-49b8-b0ee-fbaa43c200f6" id="c9c7698f-f717-49b8-b0ee-fbaa43c200f6">第六話　ひぐらしの鳴く日　あらすじ<br>大原で小乃から語られた「健ちゃんとかこちゃん」の記憶を胸に、美砂子は京都市内へ戻るバスに揺られていた。映画監督として培った感性は、小乃の断片的な証言を一つの情景として結び始める。<br>時は昭和十九年。京北・杉ノ谷の山里では、幼い頃から支え合って生きてきた奥村健吉と和子が、初めての子どもの誕生を心待ちにしながら慎ましくも幸せな毎日を送っていた。夕暮れの山を眺めながら、生まれてくる子どもの未来を語り合う二人。その穏やかな時間は、戦争とは無縁に思えるほど静かだった。<br>やがて初夏、小乃が和子を訪ね、三人は生まれてくる命の話に笑い合う。しかし、その平穏は一人の役場職員の来訪によって突然終わりを告げる。健吉のもとへ赤紙が届けられたのだ。<br>「わしは、そう簡単に死なへん。」<br>愛する妻と、生まれてくるわが子を前に健吉が口にしたその言葉は、自らを奮い立たせる決意であると同時に、残される者への約束でもあった。山あいには、まるで時の流れを惜しむように、ひぐらしの鳴き声が静かに響き渡る。<br>その夜、美砂子は高瀬川の橋に立ち、小乃から聞いた物語を思い返していた。知らない人々の人生が、なぜか自分の記憶のように胸へ染み込んでくる。不意にスマートフォンには現実世界からの通知が映し出されるが、彼女は画面を閉じる。今はまだ、この過去から目を離したくなかった。<br>川面に街の灯りが揺れるなか、美砂子は静かに歩き出す。<br>遠い夏の日に響いたひぐらしの声は、戦争に翻弄される家族の運命と、やがて美砂子自身へとつながる長い物語の始まりを告げていた。</p><p name="c4c42f2f-8538-4af6-935a-0a754cde7684" id="c4c42f2f-8538-4af6-935a-0a754cde7684"><br>第七話　帰る約束</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n57e33872af89'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Sat, 25 Jul 2026 14:11:13 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n57e33872af89</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n57e33872af89</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第六話　ひぐらしの鳴く日</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/296792727/rectangle_large_type_2_c103a17a09411c2f963d0358d3a659e0.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="279dbb84-39b5-455f-a76b-91761b7ca0a9" id="279dbb84-39b5-455f-a76b-91761b7ca0a9">第五話　九十年の向こう側　あらすじ<br>京北町で藤村小乃の生家を訪ねた翌朝、美砂子は老人から教えられた大原の介護施設へ電話をかける。百歳を迎えた小乃は認知症を患いながらも、体調が良ければ面会できるという。<br>午後、美砂子は大原へ向かい、静かな山あいの介護施設を訪れる。ようやく対面した小乃は、車椅子に座ったまま窓の外を見つめ、美砂子の呼びかけにもほとんど反応を示さない。職員から「ご家族の顔も分からなくなることがあります」と告げられ、美砂子は希望を失いかける。<br>それでも諦めず、戸籍謄本に記された故郷や家族の名前を一つひとつ読み上げていく美砂子。その声は、長い歳月の中に埋もれていた記憶へ静かに届いていく。<br>やがて小乃の指先が震え、一筋の涙が頬を伝う。ゆっくりと美砂子を見つめた小乃は、九十年の時を越えて蘇った記憶の中から、一人の少女の名を震える声で呼ぶ。<br>「……か、かこちゃん……」<br>その一言は、美砂子が追い続けてきた過去への扉を静かに開き、忘れられていた人生の物語が、いま再び動き始める。</p><p name="1db65831-b2c2-4d63-ab5d-a394e1ff6d56" id="1db65831-b2c2-4d63-ab5d-a394e1ff6d56"><br>第六話　ひぐらしの鳴く日</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n49e8d20b3d4b'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Thu, 23 Jul 2026 13:03:53 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n49e8d20b3d4b</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n49e8d20b3d4b</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第五話　九十年の向こう側</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/296513812/rectangle_large_type_2_4d7bc6ebb92c09ef1c8e134a2b214f88.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="f2b0623e-1d11-48dc-8fe3-f47b79c03aea" id="f2b0623e-1d11-48dc-8fe3-f47b79c03aea">第四話　写真の中の沈黙　あらすじ<br>京北の集落からホテルへ戻った美砂子は、戸籍に記された「藤村小乃」という見知らぬ名前と、誰も住まなくなった空き家の光景を思い返していた。自分の人生と本当に繋がっているのか――答えはまだ見えない。それでも何かが動き始めている予感だけは確かだった。<br>気分を変えようと夜の京都へ出た美砂子は、灯りが揺れる高瀬川のほとりを歩く。川の流れに導かれるように細い路地へ入り、一軒の古い町家を改装したイタリアンレストランへ足を踏み入れる。<br>落ち着いた店内でふと目にした一枚のモノクロ写真。そこには、微笑むアメリカ兵と、無表情の若い芸者が並んで写っていた。不思議なほど心を引かれた美砂子は、その写真をスマートフォンに収める。<br>店員に尋ねても、写真の人物は誰なのか分からない。ただ、店のオーナーが古本市で手に入れた写真の中で、この一枚だけを気に入り、開店以来ずっと飾り続けているという。<br>名前も知らない芸者。微笑む制服姿の異国の軍人。二人の間に漂う、言葉にならない距離感――。<br>その写真との出会いが、美砂子を戦後の京都へと続く長い物語の入り口へ導いていく。まだ誰も知らない「高瀬川物語」は、この一枚の写真から静かに動き始める。<br></p><p name="fc0d950e-a37f-44ed-adbb-9c323a7bb48f" id="fc0d950e-a37f-44ed-adbb-9c323a7bb48f">第五話　九十年の向こう側<br>翌朝。<br>ホテルの窓から差し込む柔らかな朝日で、美砂子は目を覚ました。<br>しばらく天井を見つめる。<br>昨夜の出来事がゆっくりと蘇ってきた。<br>雑草に覆われた空き家。<br>藤村小乃という名前。<br>そして、木屋町のレストランで見た一枚の写真。<br>美砂子は枕元のスマートフォンを手に取った。<br>時計は午前八時を少し回っている。<br>少し迷ったあと、老人から渡されたメモを開いた。<br>そこには大原の介護施設の名前と電話番号が記されている。<br>深く息を吸う。<br>そして発信ボタンを押した。<br>数回の呼び出し音の後、女性の声が聞こえた。<br>「お電話ありがとうございます」<br>美砂子は名乗り、藤村小乃という入所者について尋ねた。<br>受話器の向こうで確認する気配がする。<br>わずかな沈黙。<br>やがて返ってきた言葉に、美砂子は背筋を伸ばした。<br>「はい。藤村様は現在もこちらでお過ごしです」<br>胸の奥が小さく震える。<br>「あ、そうですか、面会は可能でしょうか」<br>「ご親族の方ですか？」<br>美砂子は一瞬だけ言葉に詰まった。<br>「い、いえ……知人を通じてお話を伺いたくて」<br>施設の職員は穏やかな声で応じた。<br>「そうでしたか。藤村様ですが、現在百歳を迎えておられます。面会そのものは可能ですが、その日の体調によってはお会いできない場合もございます」<br>「そうですか……」<br>「また、認知機能の低下もございますので、お話が十分にできるかどうかは分かりません。昔のことをはっきり覚えておられる時もあれば、ご自身のお名前も分からなくなる時もございます」<br>美砂子は受話器を握る手に力を込めた。<br>それでも、小乃は生きている。<br>七十年以上の時を越えて。<br>「それでも、お会いしたいんです」<br>しばらく沈黙が続いた。<br>やがて職員は優しく言った。<br>「分かりました。では一度お越しください。藤村様の体調が良ければ、ご面会していただけます」<br>「ありがとうございます　では、早速ですが、今日は、いかがでしょうか。」<br>「はい、少々お待ちください。」<br>また、沈黙が続いた。<br>「はい、今日は、ご体調がいいようです。では、２時から４時の間にお越しいただけますか」<br>「分かりました　よろしくお願いします。」<br>電話を切る。<br>部屋の静寂が戻った。<br>けれど昨日までとは違っていた。<br>ようやく会える。<br>空き家の先にいた人。<br>過去を知る人。<br>美砂子は静かに立ち上がった。<br>窓の外には青空が広がっていた。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n47f2e1cddb0d'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Wed, 22 Jul 2026 13:09:33 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n47f2e1cddb0d</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n47f2e1cddb0d</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第四話　写真の中の沈黙</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/296234737/rectangle_large_type_2_dc32fb72721a039d6488f65b6b6790fd.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="17ef02da-f0d1-4acd-83fa-fe4a62063476" id="17ef02da-f0d1-4acd-83fa-fe4a62063476"><br></p><p name="fc497a40-b922-48ce-91ed-892dd82c156c" id="fc497a40-b922-48ce-91ed-892dd82c156c">第三話　風の残る家　あらすじ<br>戸籍に記された住所を頼りに、京都・京北の小さな集落を訪れた美砂子。しかし、ようやく辿り着いた先にあったのは、長い歳月に取り残された一軒の空き家だった。落胆する美砂子に声を掛けたのは、地元に暮らす一人の老人。老人は、この家にかつて仲睦まじい若い夫婦が暮らしていたこと、そして夫が戦争へ出征したことを静かに語る。しかし、その後の運命を知る者はほとんどいなかった。それでも老人は、夫婦と幼い頃から親しかった女性――藤村小乃という名を思い出し、大原の介護施設で暮らしているかもしれないと教えてくれる。<br>「昔の話には、聞かん方がええこともある。それでも知りたいんやったら、行ったらええ。」<br>老人の言葉を胸に、美砂子は新たな手がかりを手にする。答えはまだ遠い。しかし、閉ざされていた過去への扉は、静かに開き始めていた。</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/nf3fc9d9dc1d7'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Tue, 21 Jul 2026 12:53:39 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/nf3fc9d9dc1d7</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/nf3fc9d9dc1d7</guid>
    </item>
    <item>
      <title>高瀬川物語　第三話　風の残る家</title>
      <media:thumbnail>https://assets.st-note.com/production/uploads/images/295902551/rectangle_large_type_2_2042965b398818a5985931e2b828667d.png?width=800</media:thumbnail>
      <description><![CDATA[<p name="6d84920b-a194-43b6-8f1b-bdf72d45e86a" id="6d84920b-a194-43b6-8f1b-bdf72d45e86a">前回までのあらすじ。<br>映画監督・三浦美砂子は、ロケハンで訪れた横須賀で、幼い頃を過ごした児童養護施設「つくし学園」を久しぶりに訪れる。<br>そこで施設長から、亡き理事長が最期まで大切に保管していた一通の封筒を託される。中に入っていたのは、一枚の戸籍謄本だった。そこには、美砂子の知らない女性の名前と、京都府北桑田郡京北町杉ノ谷という見覚えのない本籍地が記されていた。施設で育った美砂子は、自らの生い立ちを知ることを避けて生きてきた。しかし、亡き理事長が最期に遺した戸籍には、きっと何か意味がある――。そう思うほど、心の奥で閉ざしていた過去への扉が少しずつ開き始める。<br>一方、映画監督としても新作の構想を見失い、行き詰まりを感じていた美砂子は、この旅を「取材」と自分に言い聞かせ、京都へ向かう決意を固める。<br>理事長が遺した一枚の戸籍を手がかりに、美砂子は自らのルーツを探す旅へと踏み出す。京都へ向かう新幹線の予約を終えたその瞬間、もう後戻りはできなかった。</p><p name="25940468-21a0-4d82-90e9-2ae061094d48" id="25940468-21a0-4d82-90e9-2ae061094d48"><br>第三話　風の残る家</p><br/><a href='https://note.com/tender_briony427/n/n1925eb4c98ea'>続きをみる</a>]]></description>
      <note:creatorImage>https://assets.st-note.com/poc-image/manual/preset_user_image/production/ic3fd94079689.jpg</note:creatorImage>
      <note:creatorName>とわ</note:creatorName>
      <pubDate>Mon, 20 Jul 2026 10:35:03 +0900</pubDate>
      <link>https://note.com/tender_briony427/n/n1925eb4c98ea</link>
      <guid>https://note.com/tender_briony427/n/n1925eb4c98ea</guid>
    </item>
  </channel>
</rss>
