
直径12センチの大根、想像できますか?
直径12センチの大根、想像できますか?
私の冷蔵庫には今、その巨大な大根の「しっぽ」だけが、ちょこんと残っています。
これではまずいと、あの瑞々しい味が忘れられない私は、朝一番に自転車を走らせました。
向かった先は、90歳になる私の大切な友人の婦人が営む畑です。
広い畝の中に、ぽつん、ぽつんと、巨大な大根がまだ突き刺さるように残っています。
今日行ってみたら、なるほど、まだ7本はありました。
とても幸運なことですね。
中には見るからに傷んでだめになっているものもあります。
向こうの端っこに回ってみると、4本ほどありました。
1本抜いてみましたが、土にめり込んでいる部分がほとんどだめになっています。
その大根はそっと元に戻し、隣にある良さそうなものを引っこ抜いてみます。
ネジを回すように、静かに、くるくると回します。
やっとの思いで抜くことができました。
半分くらいは土の中にめり込んでいました。
よく見ると被害はありません。
大丈夫、食べられそうです。
しかし、葉っぱとの境目の太い緑のところが、ダンゴムシにほとんど食われていました。
100匹はいるでしょうか、たくさんのダンゴムシがまとわりついています。
でも、もう前回で慣れていましたので驚きはしません。
前回は50匹くらいは群がっていたでしょうか。
ここだけの話ですが、もしこの100匹もの光景を見たら、私の妻は絶対にこの大根を食べないと言い出すに違いありません。
もちろんスムージーにもしないでしょうから、妻には内緒です。
すべてきれいに払って、自転車のところへ持っていきました。
ビニールの袋を出してそこに入れるんですけれど、この巨大な大根を1本入れるには、袋が持ちそうにありません。
思い切って、ほぼ真ん中で割ってみました。
すると、なんと、中は一切「す」が入っていません。
あの巨大さで、どこにも穴が空いておらず、みずみずしく詰まっているなんて嬉しい驚きです。
自転車の前のカゴにはかばんなどを入れていますので、この大根を一番下に入れて、家に帰ることにします。
ところで、帰る途中で、お手洗いの近くに水道を見つけました。
その水道のところで、泥をしっかり洗ってみます。
手でごしごし洗いましたけれど、ほとんど無傷で、本当に立派な大根ですね。
さて、家に帰って冷蔵庫に入れようとしたのですが、半分に割ったとはいえ、到底中には収まりそうにありません。
無理やり押し込んだら冷蔵庫が壊れてしまうかもしれないと思い、一階の部屋の片隅にそっと置くことにしました。
部屋の隅に鎮座する巨大な大根を見つめながら、さっそく今朝のお味噌汁にする分だけを切り出します。
とにかく断面を薄く切っていって、細かく千切りにします。
食べてみると、本当においしいんですね。
この大根、妻はスムージーに、私はお味噌汁にします。
私が食べる分を半分としても、一体何回お味噌汁に使えるでしょうか。
それを思うと、本当にありがたいです。
今年はこの巨大な大根、10本は食べられるでしょうか。
「自由に持っていってくれ」と言ってくれるので、このような恵みに預かることができるのです。
こういう畑の近くに住んでいる私は、本当に運が良いなと感じます。
だって、誰が作ったかもわからない、あのスーパーの大根を食べなくて済むのですから。
ありがたや、ありがたや。
読者の皆さんも、もしお近くに、このような農家がありましたら、ぜひお友達になってみてくださいね。
廃棄野菜がいただけるかもしれませんよ。
私の場合は大根の他にも、もちろん人参だとか、それこそ捨てるものは何でもいただけるんですよ。
そういう素敵なお友達がいるって、本当に幸せなことですよね。