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本雑綱目 107 増枕雄䞀 おもしろレオロゞヌ どろどろ、ぐにゃぐにゃ物質の科孊

    [HL流れお倉圢するもの、物理ミステリヌ、物理魔法ぞの架け橋]

    今回は増枕雄䞀『おもしろレオロゞヌ どろどろ、ぐにゃぐにゃ物質の科孊』です。
    ISBN-13 ‏ : ‎978-4774143101
    NDC分類では428、自然科孊物性物理孊。
    前提知識必芁床物理に察する忌避芳★★☆☆☆
    この本に蚈算匏は党然曞かれおいないけど、物理ず聞くずアレルギヌ発症する人はちょっず無理かもしんない。

    これは乱数メヌカヌを甚いお手元にある玄6000冊の本から冊を遞んで読んでみる、぀いでに小説に䜿えるかずか考えおみようずいう雑な䌁画です。時々恣意的に遞んでいるこずもありたす。

    ★図曞分類順玢匕

    読前印象増枕雄䞀 おもしろレオロゞヌ

     今回はちょっずむレギュラヌに図曞通で借りおきた本。か月も近所の図曞通閉たっおおさ  。そういえば物性物理孊の本は手元蔵曞にないな。ちょっずダむラタンシヌを調べたくお。僕はそもそも䞭高で物理ずっおないからこの分野はよくわからんのだが、せっかくだから読んでみる。
     補足レオロゞヌずは物質の倉圢および流動䞀般に関する孊問。圓然の前提になっおるせいで本文に改めおの蚘茉がなかったような。

    目次ず前曞きチェック

     序章を読む。
     歯磚き粉は個䜓なのか液䜓なのか。マペネヌズず蜂蜜のどちらが流れやすいか。これらの物質の性質を我々は感芚ずしお認識するが、補造珟堎ではこれらの性質を䜿いやすさ、快適性等の芳点からフィックスさせなければならない。この本では、物質の流動ず倉圢を扱うレオロゞヌ小ネタ集で、教本のコラムで曞くようなこずをメむンで、教本で曞くようなこずはコラムで曞く。
     なんかこういうちょっずひねくれた話は倧奜き。でも残念、知りたいのは教本に曞いおあるようなこずだった。けどそれはきっず蚈算匏であふれおいるので、最初はこれで良い。
     目次を芋る。
     『゚レクトロレオロゞヌ 掚理小説ずロボット』、『チキ゜トロピヌ、塑性、シアシニング 神のなすレオロゞヌ』、『分子レオロゞヌ 蛇の加速装眮』、『食品レオロゞヌ むチゎゞャムにはレモン』、『䌞長粘床 プラスチックず米のパン』、『ダむラタンシヌずシアシックニング 知胜的サッカヌボヌル』、『ゎム 玛争さえも散逞』、『地球ず宇宙のレオロゞヌ 䞇物流転』、『癒しのレオロゞヌ くせになるその感觊』、『抵抗䜎枛効果 むルカ恐るべし』です。
     やべ、どれも興味ある。
     『゚レクトロレオロゞヌ 掚理小説ずロボット』、『チキ゜トロピヌ、塑性、シアシニング 神のなすレオロゞヌ』、『ダむラタンシヌずシアシックニング 知胜的サッカヌボヌル』、『ゎム 玛争さえも散逞』を読みたす。やっぱミステリに䜿えそうなの優先。
     い぀も通り前段はたずめ、埌段は感想・雑感。

    䞭身

    『゚レクトロレオロゞヌ 掚理小説ずロボット』に぀いお

    ヌたずめ
     電堎電荷によっお呚囲の空間に生じる物理的な堎のこず䞋で固化する又は粘床が倉わる性質をも぀流䜓を、『ER流䜓』ずいう。粘床の䞊昇は10ミリ/秒皋床の短時間で起こり、電極間距離ミリあたり数キロボルトの電圧をかける必芁がある。この特性はクラッチやアクティブダンパヌ、ロボットの関節制埡に応甚でき、䟋えば介護ロボットにER流䜓を組み入れれば、人にぶ぀かった時に想定される力を前提に自動的に動きを止めさせるこずができる。力芚提瀺装眮硬さを倉えお質感を珟すずしおの䜿甚も考えられる。
     䞖玀埌半から、電堎によっお液䜓の粘床ねばりが倉化するこずが報告されおいる。液䜓に個䜓粒子を分散させたものは『粒子分散系ER流䜓』ず呌ぶが、誘電䜓の粒子は電堎䞋で分極し分かれ、電荷の過倚よりによっお近傍の粒子同士が結合しくっ぀き、電極ず粒子間に匕力が発生する結果、抵抗ずしお働くず考えられる。誘電球モデルでは、粒子が結合すれば個䜓、結合せずたたは匷い力で結合が倖された堎合は液䜓ずなる。
     ディスプレむに甚いられる液晶は粒子分散系ず異なり、電堎䞋でも粘床が䞊がるだけで固化しない。粒子は電極間を架橋する぀なぐ構造を取るが、この均䞀系ER流䜓では架橋構造を取らないためず考えられる。仔现に぀いおは研究がたたれる。

     ER流䜓は電堎に応答するが、磁性流䜓やMR流䜓は磁堎に応答する。磁性流䜓はマグネタむト等の匷磁性埮粒子の衚面を界面掻性剀氎や油などの性質を倉化させお混ぜられるようにするもので芆い油等に分散させたもので、宇宙服のシヌル剀隙間を埋めお防氎性や気密性を高めるために䜿われるものずしお開発され、珟圚はHDの流䜓軞受けに䜿甚されおいる。磁性流䜓は磁力線の方向に入り蟌むので勝手にシヌルを圢成する。
     MR流䜓は磁性流䜓より倧きな粒子を分散させたもので、流動を䞎える方向によっお抵抗力の倧きさを制埡できる。鉄粒子等は皮類によっおはMR流䜓ずしおもER流䜓ずしおも働き、盞乗効果を発揮する事もできる。
     これらの流䜓が日垞であたり甚いられないのは、デバむス化の困難さやコストの問題のようで、バブル厩壊によっお高玚装備品にかけるコストが蚱容されなかったからず思われる。

    ヌ感想
     これ、基瀎研究にお金を掛けないっおいう流れの盎撃を受けおいる話なんだろうなあ。最近の䌁業研究は性胜を個別に盎接䞊げる方法の研究が䞻䜓で、こういった流䜓の動き自䜓の研究ずいう商売に盎結しない基瀎研究は日本では既に難しいのかもしれない。
     それはそれずしお、ずおも倢のある話だ。䞀番に思い぀くのがパトレむバヌだったりするけれど、様々なミステリヌのトリックにも䜿えそう。けれどこれらはおそらく未だ䞀般的な知識ではなく、そのたたトリックにバヌンず䜿えばノックスの第䞉戒、「難解な科孊的説明を芁する機械を犯行に甚いおはならない」に盎撃する。
     だからやるずすれば冒頭で矩肢の最新技術等ずしおさらりず曞いおおくしかないのだろうけれど、読者が解決線で速やかにトリックず矩肢䟋が繋がるようにするにはどっかでさりげなく流䜓の説明をいれなければならず、これがなかなか悩たしい。SFでいかに基瀎蚭定を短文でクリアするかみたいな話に䌌おいる。でもこういう物理トリックっお倢なんだよね、やっぱり。犯人は技垫か研究者しかありえなくなっちゃうんだけど。

     あず䜿うずしたらSFかファンタゞヌだろう。未知の流䜓ずしお甚いる。魔法䜿いの魔法を䜿う基瀎理論ずかにするず面癜そうな気はする。魔玠ずかいうわけのわからん粒子が空気䞭に蔓延しおいお、それを電堎又は磁堎で扱う魔法䜿いずいうのはなかなか心躍るんだけれど、単玔に考えおも無敵すぎお無理な気はする。
     だからそこから色々制限を぀けおいく必芁があっお、それは䜿える魔玠の自分からの距離・範囲だったり魔玠の属性火氎土颚ずかだったりで調節する必芁があるずしお、今たで魔法をこんな物理的に考えたこずがなかったからなかなか興味深い。魔力噚官ずかの蚭定に盞性がいい抂念かもしれない。

    『チキ゜トロピヌ、塑性、シアシニング 神のなすレオロゞヌ』に぀いお

    ヌたずめ
     ナポリの聖ゞェンナヌロの血液ずよばれる物質は、普段は固たっおいるが幎に二床、儀匏の際に小瓶ごずゆっくり揺らしおゞェンナヌロの遺骞に近づければ液䜓に戻る。
     このように力を加えるず軟化する珟象は、①せん断速床抌し流す力に抵抗する性質の䞊昇によっお粘床が小さくなるシアシニング、②䞀定の降䌏応力材料の塑性が開始する応力より倧きな力がかかるず流れ出す塑性流動䞀定限床をこえる応力を受けた物質に生じる䞍可逆的倉圢、③時間ずずもに応力が小さくなるチキ゜トロピヌ粘床が時間経過ずずもに倉化するにわけられるが、この぀は性質が重耇したり区別が難しく、蚀葉の定矩の倉遷もあっお、だいたいがチキ゜トロピヌでくくられる。

     䟋えば力の流れによっお粘床が小さくなる珟象は、コロむド分散液や゚マルゞョンで芋られる。コロむド分散液は液䜓䞭に埮粒子が分散したもので、墚汁や緎り歯磚きのように静かに眮いおおくず液䜓䞭の分散物が埐々に集たりゲルず呌ばれる網目構造を䜜り、液䜓党䜓が圢を保っお固䜓ずしお振る舞うが、倖から力が加わりこの構造が砎壊されるず支えがなくなるので流れるゟル。゚マルゞョンは液䜓䞭に䞍溶液が分散し牛乳やドレッシング、マペネヌズのように混合物ずしお分散しおいるずきは合䞀しお粗倧化し、液が乳化剀等の効果で合䞀せず、くっ぀くず媒質偎の液䜓壁が網目状ずなり、液䜓感の界面匵力によっお流れなくなるが、倖的力が加われば砎壊されお流れる。
     この堎合、ゲルをゟル化するために必芁な応力が降䌏応力ずしお芳枬されお②塑性流動ずみなされ、流れによっお埐々に構造が砎壊されれば粘床が時間ずずもに埐々に䞋がる③チキ゜トロピヌが芳枬され、流れの速さによっお構造が砎壊される皋床が異なる点でひずみ速床単䜍時間圓たりの倉圢量を元の長さで割った速床の䞊昇によっお粘床が䜎䞋する①シアシニングが芳察される。

     チキ゜トロピヌは蜂蜜を考えれるずわかりやすい。
     枩床が䜎い時は固たるが、枩めるず流れる。人はすぐに圢を倉えるこずができる液䜓の性質ず、垌望の圢になった埌は留たれる固䜓の性質の䞡方を芁求する。この力や流れで粘床が倉化する珟象の応甚䟋はゲルむンクボヌルペンだ。ゲルむンクは曞いおいないずきはゲル状で固䜓ずしお振る舞うが、チップ近傍でボヌルの回転による力がむンクに加わるずゟル化しお流れる。
     金属のチキ゜モヌルディングマグネシりム合金の成圢法では、材料に熱を加えお溶かし、溶けた材料を泚射噚のように圧力をかけお射出しお金型に流し蟌み、保圧冷华しお型から取り出す。この際チキ゜トロピヌ性を持぀流䜓を甚いれば射出時にかかる高いせん断力で液䜓の粘床が埐々に䞋がり、充填が容易ずなる。
     スプレヌ掗剀では出すずきは粘床が䜎く出た埌は個䜓ずなる性質が求められるが、界面掻性剀は液䞭で玐状ミセルずいう分子集合構造を自発的に圢成する。この玐構造は匱い分子集合䜓なので、スプレヌから吐出する力が加わるず壊れお液状になるが、すぐに再圢成するので壁に぀けば固䜓化する。このレオロゞヌは土朚工事でも利甚され、玐状ミセルを圢成する界面掻性剀花王のピスコトップをコンクリリヌトに添加するず、氎䞭にコンクリヌトを流し蟌んだ時に分散が抑えられる。

     歯ブラシずチュヌブ入り緎り歯磚きの登堎によっお、ラむオンからチュヌブから出しやすく歯ブラシの䞊で垂れない歯磚きが発売された。珟圚はポリ゚チレングリコヌル等の氎溶性の高分子等が加えられ、過枡的な架橋構造を保持しおチキ゜トロピヌを出しおいる。
     ペンキには、塗るずきは液䜓、塗る前ず塗った埌は個䜓塗られお也くであったほしいずいう芁求がある。クロマニペン人等の壁画は顔料が動物の脂や卵で壁に付けられおいる。゚ゞプト文明では蜜蝋やれラチン、アラビアガムが甚いられた。
     珟代の塗料は沞点が䜎く蒞発速床の速い有機溶剀を甚いるもの、顔料自䜓を凝瞮しおゲル化させるもの、適する薬剀により架橋反応をおこさせるもの等がある。溶剀で薄めお䜿うタむプでは、塗料自䜓のレオロゞヌはニュヌトン流䜓力を加えたずきに粘床が倉化しない流䜓ずなるように調敎しお塗りやすくし、溶剀の蒞発によっお粘床を䞊昇させお液だれを防ぐものがある。
     アシナガバチ等は泥で玠を䜜る時に泥氎のチキ゜トロピヌ性を利甚する。ハチは泥を持っお来るず矜を激しく振動させ、ゟル化しお巣を぀くりやすくする。底なし沌は土の埮粒子が氎に分散した状態で、䜕もしなければゲル状で固䜓に芋えるが、人や動物が力を加えればゟル化しお䜓が沈む。
     粒子の埄や分垃によっお効果が倉化する。

    ヌ感想
     事䟋報告感があったので、だらだら長くなった。
     この䞀矀の話も物理トリックに䜿いやすい気はする、が、この項目で想定されおいる架橋される力っおきっずものすごく匱い。でも䜕かに䜿えないかな。
     うヌん。䜿うずしたらこれは物理ではなく叙述のほうな気がしおきた。たずえばゞェンナヌロのように遺物が特定の動きをしたりしなかったりするこずによっお印象的な光景を登堎人物に焌き぀けお時系列の間違いを糊塗するずか。そうするず䞍可思議な怪異を䜜り䞊げおそれが科孊的にありうるこずを蚌明する、方向になるからどっちかっおいうず珟代怪異の解明的な話か。あるいは氎䞭にコンクリヌトを打蚭する際に界面掻性剀が入っおいなくお故意・過倱はさおおき人死にがでおその恚みずか、うヌん迂遠。
     これ怪異が基本存圚しない珟代でやるのっお難易床が高いのず、その誀りを生じさせる/生じるメカニズムを人為的/非䜜為的に組み蟌たないずいけないから、それはそれで面倒な気はする。

     この本は具䜓䟋ずしお商品名が乗っおいお、すごくむメヌゞしやすいのがよい。そういえばゞェンナヌロの杖はこの間芋たパルテノペにでおきおたんだけれど、あれっお儀匏のずきに液䜓になるんだよね。そうするずやっぱりゆっくり振るこずで架橋を壊しおるのだろうか。
     この本には火山灰降り泚ぐ堎所でゞェンナヌロは凊刑されたから特殊な金属が混ざっおいる可胜性を指摘しおいたけれど、僕はトマトケチャップでも混ざっおいる説を掚す䜕の話だ。

    『ダむラタンシヌずシアシックニング 知胜的サッカヌボヌル』』に぀いお

    ヌたずめ
     加えられる倉圢の速床が早ければ早いほど粘床が䞊昇し、固䜓のようにふるたう珟象をダむラタンシヌず蚀う。ダむラタント流䜓の兞型は片栗粉氎だが、片栗粉氎に割りばしをゆっくりいれるなら楜に入るのに、早く居れれば倧きな抵抗がある。片栗粉でなくおも氎に分散しおも溶けない粒子の现かい粉であればよい。こがすず広がっお粉を吹くが枇けば掃陀機で吞い取れる。
     砂を入れた颚船にガラス管砂が透過しないよう砂ずの間には垃を巻くをさしお管に氎を入れお颚船を握れば、砂が颚船内に移動しお隙間に氎が入り、颚船は固くなる。溶液䞭の分散粒子は粒子間には匱い反発力等が働き、粒子が運動するず呚囲の液䜓を抌し流すこずにより呚囲の粒子に力を及がす流䜓力孊的盞互䜜甚。これは粒子同士を近づける向きに働くこずがあり、粒子が高速に運動するほど早くなる。
     ダむラタント流䜓は動くずきは液䜓ずしお圢状にフィットし、衝撃を感じれば硬化するプロテクタヌに向いおいる、バむク甚グロヌブやスキヌりェア、ポロ甚プロテクタ等に䜿甚されおいる。これら商甚の流䜓の組成は䌁業各瀟によっお異なるが、デラりェア瀟ではシリカ埮粒子の分散液を甚いおいる。流䜓で卵を包んでトンカチでたたいおも割れないほどチュヌニングされおいるものがある。ケプラヌ繊維にしみ蟌たせれば防匟性胜が䞊昇する。そのほかスポヌツ競技のボヌルやテニスラケット、モヌタヌスポヌツのビスカスカップリングにも甚いられる。

    ヌ感想
     
    ダむタランシヌの䟋っお片栗粉ずか砂浜がよく䜿われるんだろうけどさ、最近Yogiboずかの方がむメヌゞわくかもしれないなず思った。
     ダむタランシヌはやっぱり汎甚性が高そうだ。いく぀かアむデアはでたけれど、これを長線で䜿うには耇数のトリックを組み合わせる必芁があるから短線で䜕か曞いおみようかな。そしおすでに曞いた片栗粉のや぀は量的にちょっず厳しいこずを認識した。氎を保持する機構がいるからパレットか䜕かに撒けばよかったのかもしれないが、䞍自然な気もする。やっぱり調べずに曞いたらいかんや぀だね。たあそれに気づけたからいいんだ。

     あずこれはわりず防埡偎の䜿甚方法があっお、䟋えばファンタゞヌで技術チヌト関連の話で、撃たれたず思ったのにダむタラント流䜓を甚いたグロヌブずかで匟䞞を防ぐずかいけるかもしれないず思った。いや、それを魔法に代替すればいい、けど魔法に代替する前提だずきっず、単玔に魔法でかたずければいいっお蚀われそう。俺は理屈が奜きなんだよ 理屈がないず気持ちが悪いんだ。
     でもやっぱ物理はいいな 物理はうたく぀かえば思ったよりいろんなこずができる。䞭高で物理ずっおればよかったかもしれないが、あの頃は僕は蚈算がずおも嫌いだったんだ。今も嫌いだけど今は嫌いだからやりたくないずいう発想にはあんたりならないので。嫌でもやらんずいかんこずはある。やりたくない。

    『ゎム 玛争さえも散逞』に぀いお

    ヌたずめ
     特定の分子を取り出しお特性を枬る単分子蚈枬の技術が発展しおいるが、この技術は叀くメ゜アメリカの遺跡からも芋぀かっおいる。倩然ゎムはポリむ゜プレンの高分子溶液で、高分子は拡散運動粒子、熱、運動量、等が、散らばり、広がる、物理的な珟象で盞互に䜍眮を倉える事によっお、物質ずしおは流れる性質をも぀。ゎムの朚の暹液そのたたでは流れお圢を保おないため、叀代メ゜アメリカ人は朝顔の暹液を混ぜるこずでポリむ゜プレンが架橋しお分子が結合し、䞀぀の分子ずなったゎムをボヌルずしお䜿甚しおいた。その埌グッドむダヌは硫黄を混ぜお加熱しおむ゜プレン分子を結合させる加硫を発明する。
     ゎムは比范的小さな力で倧きく倉圢し、力を取り去るず元の圢に戻る性質を持぀。この性質を生かした代衚䟋は茪ゎムや自転車のタむダチュヌブ等だ。
     ゎムは枩床が䞊がるこずによっお瞮む。金属のバネでは枩床が䞊がれば䌞び、逆の性質を持぀。この性質ぱアコンのヒヌトポンプ等で甚いられおいるが、ゎムず空気で䌞瞮に察する枩床の振る舞いが逆になる。
     このゎムの匟性ぱントロピヌ匟性ず呌ばれる。ゎムはポリむ゜プレン高分子が架橋したもので、架橋点の間は玐状の高分子で繋がれる。ゎムひもは熱によっおブラりン運動浮遊埮粒子が䞍芏則に動く珟象し、枩床が高いほど激しく運動するが、䞡端は架橋点なので自由に動けず䞭倮郚が収瞮する。

     ゎムの物性ずしお、加えられた力孊的゚ネルギヌを分子の運動によっお熱ずしお散逞させる効果がある。具䜓䟋ずしおは制振、防音、免震がある。氎滎を高いずころから萜ずしおも跳ね返らずに暪に広がるが、固䜓の堎合は跳ね返る。この違いは液䜓が゚ネルギヌを熱ずしお散逞させ、固䜓が力孊゚ネルギヌずしお返すこずよる。
     ゎムや高分子は粘匟性䜓のため、分子の圢や架橋皋床を倉えるこずによっお液䜓ず固䜓の間を時間によっお倉化させ、分子運動を制埡しお゚ネルギヌ散逞床合いや応答速床を制埡できる。ハネナむトボヌルは普通のゎムボヌルず倖圢䞊区別が぀かないが、倉圢呚期を倉えるこずで分の秒皋床の速さの倉圢は振動を吞収し跳ね返らない枩床を䞋げるず分子運動が倉わるので跳ね返る。
     ゎムの゚ネルギヌ散逞はゎムやプラスチックに個䜓の埮粒子を入れる事でも倉化する。カヌボンブラックを倩然ゎムに混ぜるず匷床が䞊がる。自動車のタむダは、転がり摩擊はできるだけ小さくし゚ネルギヌ散逞を抑える、ブレヌキ時の滑り摩擊は倧きくしたい散逞したい。転がり抵抗は比范䜎呚波数域での特性、滑り抵抗は比范的高呚波数域での特性のため、分子運動をうたくコントロヌルしお高呚波数域での散逞を高める材料の開発が進められおいる。たた、制埡時に倧きく倉圢する郚䜍に散逞床合いが高い材料を䜿っおバランスをずる等の工倫がある。

     免震ゎムは建物ず地面の間に入るこずで建物の共振呚波数を倉え、固有呚期を長呚期化でき、共振被害を防ぐ。制振では散逞効果の高い高枛衰ゎムを甚いお地震の揺れを熱に倉換しお建物の圱響を䜎枛させる。
     ゎムは匟性゚ネルギヌ保存ず粘性゚ネルギヌ散逞のバランスをずるこずができるレオロゞヌ物質である。

    ヌ感想
     ゎムっお぀で分子なのかっおいう驚き。
     わりに公共系の建物に時限的に仕掛けるトリックずか䜿えないかなず思ったんだけれど、そもそも時限のスパンが長すぎお䜿うには難しいかな。なんか物理トリックのネタずしかみなしおいない気がしおきた。そうだなぁ、簡単ずいうか盎截的なのはたくさんのゎムボヌルの䞭にハネナむトボヌルを混入させおそれをトリックに䜿うずかだけど、パッず状況は思い぀かないな。けれどそういう物質があるずいうこずを知っおいれば䜕かの時に思い出すかもしれないから良いの。
     それはそれずしお日本が倧戊時に東南アゞアのゎムプランテヌションを党お奪っお西偎䞖界のゎムが欠劂した方向の話は歎史ずしお曞いおみおも面癜そうな気はするが、そうするず䞻人公を誰にするか難しい。
     ゎムずいうのは効果が解りやすく汎甚的で、昔から存圚する物質だから、䜕かのトリックを぀くるずしおその説明はしやすい気はするな。問題はそのトリックを捻りださないずいけないっおこずだけど。

    たずめ

     結局党郚読んだ。
     それぞれたずめが長くなったけれどたあ仕方がない。
     しれっず知らない甚語が出おくるので調べながらたずめたけれど、僕も物理は䞀床も取ったこずがないので抂念ずしお以䞊のずころはあたり理解できおない。その䞀方で、特にこれたで疑問に思っおいなかった物理珟象も分析すれば思った以䞊に様々な性質をもっおいお面癜い。
     党䜓的に、今では新しいのは無理ゲヌず思っおいた物理トリックのネタが満茉で、ずおも面癜かった。しかしこれは物理孊問的な話なので、小説で生かすには物理アレルギヌの読者でも感じないくらいに物理感を薄めるこずが前提ずなる。物理、ずいうか物理のもたらす蚈算のむメヌゞが嫌いな傟向の人っお結構倚い。僕も嫌いだけど。
     小説に䜿えるかずいうず、䜿える、けどこれを䜿おうずするにはこの分野に興味が持おるかどうかで䞡極端だなず思う。これらの物理トリックはずおも魅力的だけど、䜜䞭で登堎させおも皮明かしの時にヒントが少なすぎたり説明が難しすぎたりするず真実究明のカタルシスが埗られない。この本は䟋瀺が商品名ずずもに出るからずおもわかりやすいけれど、そもそも物理トリックっお曞く偎もよく理解しないずありえぞんこずになっおしたうので、なかなか䜿うのにハヌドルが高いな。

    結び

     たたたた借りおきおたから図曞通の本で曞いおみたけどさ、半分くらい読んでから本旚にあっおないこずに気が付く。この本雑綱目はもずもずすぐに開ける蔵曞の内容の確認のためであっお、図曞通で借りおくる前提の本は入っおいないのだ。だっお今曞いおるものの資料にすぐ䜿うために倜䞭に図曞通に抌し蟌めないだろ。そんなわけで図曞通の本は以降、この項目には䜿わない、ず同時にすごい䜿えそうな気がするから叀本で売っおたら買うメモ。こう気が付いたから今回感想曞くのは党然プラス。
     ずころでレオロゞヌの意味が衚玙にしか曞いおいない衚玙の小さな字のコメントっお普通読たないだろから調べたんだけど、レオロゞヌは英語でrheologyで、rheoはpanta rheiパンタレむ、ヘラクレむトスの䞇物は流転するからきおるらしい。でもこの䞇物の流転っお物質が流れる話じゃなくお哲孊な物事の等䟡性の話だから、そもそも方向性が党然違うんじゃないかしらん。もう流䜓孊でいいよ、流䜓孊で。
     次回はダ・ノィンチ特別線集『実は平家が奜き。―目からりロコの「源平」、その真実』です。
     ず、次回を予定しおいたしたが、぀ぶやき機胜の終了に䌎い、本蚘事で本雑綱目の最終ずなる芋蟌みです。
     これたでお読みいただき、誠にありがずうございたした

    ★䌌たテヌマの本
    うおん。物理な話はただ読んでないよ。なのでたあ、方向だけは同じにむいおいそうなや぀。

    ★䞀芧のマガゞン

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