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Photo bykojiman1223

誤字審査/毎週ショートショートnote

    てみ

    「あれほど気を付けて校正•審査していたのにすり抜けてしまいました。全て責任者である私の過ちです。申し訳ありませんでした」
    と、デザイン会社社長はスポンサーに謝った。

    「まったく困ったものだ。もう作品も出来上がり、メディアで宣伝も始まっているのに。しかも、誤字のまま、宣伝されるとは」

    「中身を変えなくてはいけない状況ですよ、社長」

    「そしたら話がまるで変わってしまうだろう。観る側は、どう思う?付いて来る客は、いると思うか?」

    「客は、大丈夫だと思います。今の世の中、何がヒットするか分かりません。一度試してみるのも良いかもしれません」

    ということで、あからさまに間違えてしまった映画のタイトルは、

    『雲の名は。』


    青春感ゼロの雲のドキュメンタリー映画に仕上がるのだった。

    延々と雲の名前を事細かく説明するこの映画は、気象予報士や、雲が好きな人たちから好評を得ていた。

    「ほら、映画は、ヒットしています。良かった、ホントに良かった」


    410字



     
     
     

    てみ

     
     
    書くことが好きです。映画感想文、読書感想文、短歌、小説、体験談、エッセイなど書いています。宮沢賢治、新美南吉の童話好きです。柳田國男の「遠野物語」は大好きです。初noteは、20240222です。

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