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告りびと『毎ショ』

    私は「告りびと」
    「良いな」と思った人に告る。

    「好きだよ」

    言われた方は困った顔をする。
    「ごめん」
    と言われる。

    そして、次の日
    告る。

    「好きかも」

    言われた方は驚いている。

    「俺、告られたことなんか無いから
    どういったらいいかわからんけど
    ごめん」

    また撃沈する。

    そして次の日
    告る。

    「好きなの」

    言われたほうは、当然だと言う顔をする。

    「ふふん、僕の魅力に負けたんだね。
    でもタイプじゃないなぁ。ごめん」

    告る=フラれるのオンパレードだ。

    私はフラれても落ち込まない。
    だって、『告りびと』だから。

    いくら告っても次に行くだけ。

    だけど、学校で噂になってしまった。

    「あの子、誰彼構わず、告ってるのよ、おかしいんじゃないの?」

    そんな噂が学校中に広がった。

    私が男子に近づくと、みんな避けるようにいなくなる。

    「告るひと、いなくなって来たなぁ」

    職員室に行った。

    「先生、私、先生が好きです」

    若い体育の先生は困った顔をして、
    「今日、お宅へ伺うと両親に話しておいてくれないか」

    夕方、先生が家に来た。
    そして、

    「僕、前からお嬢さんのどんくさいところが気になって、それ以来、目が離せなくなりまして、
    それから、密かに想っていました。
    でも、今は付き合うことは出来ません。卒業後、付き合うことを許していただけますか?」

    両親はOKだった。

    「先生、ありがとう、大好き」

    『告りびと』は、その日から消えた。
    その後を言うなら、卒業後、私は先生と結婚した。




     
     

    てみ

     
     
    書くことが好きです。映画感想文、読書感想文、短歌、小説、体験談、エッセイなど書いています。宮沢賢治、新美南吉の童話好きです。柳田國男の「遠野物語」は大好きです。初noteは、20240222です。

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