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珈琲#風まかせ文芸部

    日曜の朝、母が珈琲を淹れる音がした。
    コポコポ、と小さく呼吸するみたいな音。
    私はそれが好きだった。

    でも私はココア派で、母の珈琲はいつも“特別な飲み物”だった。
    「いつか美味しく感じる日が来るよ」
    そう言われても、信じなかった。

    父が家を出て、母は珈琲を淹れなくなった。
    ある朝、私は母の真似をしてドリップしてみた。
    香りが広がる。ひと口.......苦い。

    けれど、その苦さの奥に、
    母の笑い声が少しだけ残っていた。



    #珈琲
    #風まかせ文芸部

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    てみ

     
     
    書くことが好きです。映画感想文、読書感想文、短歌、小説、体験談、エッセイなど書いています。宮沢賢治、新美南吉の童話好きです。柳田國男の「遠野物語」は大好きです。初noteは、20240222です。

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