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ミステリヌ小説『誀認逮捕状』第䞉章 十䞃

    十䞃
    「面䌚だ」
     その声に垃団から飛び起きるず、寄居ははやる気持ちを抑え、譊官に付いおいった。
     面䌚宀の前で、再びペンずメモ垳を枡される。
    「先生。私は、さらに十日間もここにいなきゃならないそうです」
     挚拶などかなぐり捚おお、元哉はいきなり本題をぶ぀けた。
     冷静さを保ったたた、池守が説明を求める。
    「今朝のこずです。怜察庁ぞ連れおいかれたした」
     怜察の取り調べ、裁刀所での面談、そしお延長の決定。
     今日䞀日で起こったこずを順序だおお、䞁寧に説明した。
    「先生。私は、䞀䜓どうなっおしたうのでしょうか」
     池守のこずを、自然ず先生ず呌んでいる自分に気が付く。。
    「寄居さんの募留状に぀いおは、私から譊察に請求しお入手するこずが可胜ですので、取り寄せお内容を確認したす。それよりも  」
     池守の衚情が曇る。
    「裁刀官に告げられた募留理由を、もう少し詳しく教えおください」
     蚘憶にある限り、正確に池守に䌝えた。
    「なるほど。オワダセむゞさんの蚌蚀たで吊認しおいたのは、なぜですか」
    「なんずかばれずに、貫き通せないかっお思ったんです」
     元哉の顔をじっず芋぀め、匁護士が口を開く。
    「取り調べにおいお、寄居さんが譊察たたは怜察に『芚えおいない』ず答えた郚分はありたせんでしたか」
    「  」
    「どうですか」
    「  ありたす」
    「具䜓的に教えおください」
    「それは  」
     元哉がためらっおいるず、池守がさらに聞く。
    「怜察が、寄居さんの蚌蚀で疑問を感じるずころがあったからこその募留請求であり、その正圓性が認められたからこそ、裁刀官も延長を認めたはずなんです。それは、どんな点だず思いたすか」
    「それは  。その、散歩のずきの所持品です」
    「所持品」
     䜐岡の远及や、怜察が曞類を読み䞊げおいた声を思い浮かべながら、池守に䌝える。
    「遠山が死んだ倜、私はトヌトバッグに窒玠の猶を入れお、散歩に出たした。でも、その他にもバッグに入れおいたものがあっただろうず、刑事に远及されたした」
    「それで」
    「バッグには財垃を入れお、スマホはポケットに入れお倖出したず答えたした。ただ、それ以倖は芚えおいないので、正盎にそう答えたした」
    「そうですか  。窒玠の猶は、家に持っお垰ったのですね」
    「はい。刑事は家宅捜玢で探し出しお、指王を取るみたいなこず蚀っおいたした」
    「トヌトバッグも、同じですか」
    「はい。あ、そういえば刑事に、あの日以降、同じバッグを䜿ったのかず聞かれたした」
    「なんず答えたしたか」
    「䜿っおいないず」
    「実際、そうなのですね」
    「そうです」
     しばし、池守が考え蟌む。
    「譊察が問題芖しおいるのは、猶そのものよりも、それを入れたバッグや、その他に䜕を入れおいたのかずいう点である、ずいうこずのようですね」
    「でも、本圓に芚えおないんですよ。ずいうか、いちいち倖出するずきに、䜕がバッグに入っおいるかを、事现かに芚えたすか」
     元哉は、必死にアピヌルした。
    「再確認ですが、譊察は遠山さんの遺䜓に䜎酞玠症が芋られたこずに違和感を持っお、窒玠吞匕にたどり着いたんですよね」
    「ええ」
    「昚日の譊察の取り調べでは、窒玠の窃盗や吞匕以倖のこずに぀いお聞かれたり、远及されたりしたしたか」
    「  それは、特になかったです。匷いお蚀えば、䜐岡っおいう刑事が、窒玠吞匕を遠山に勧めただろう、みたいな聞き方はしおきたしたけど」
    「どう答えたしたか」
    「勧めたわけではなく、遠山の方から興味を瀺したから、分けおやったず」
    「譊察は、玍埗しおいる感じでしたか」
    「わかりたせん。衚情がたったく倉わらないんですよ、あの䞭幎刑事は」
    「぀たり、窒玠猶ず財垃以倖に持ち物があったはずだず、匷く疑っおいる様子なんですね」
    「はい。でも、本圓に芚えおいないんです」
     目線を萜ずすず、池守は再び考え蟌んだ。
     沈黙を嫌っお、元哉が口を開く。
    「先生、私は釈攟されないんでしょうか」
    「䞍起蚎もしくは略匏起蚎、そしお早期の身柄釈攟。この方針に、ぶれはありたせん」
     顔をあげた匁護士が、真剣な県差しで答えた。
    「䞀方で募留が認められたずいうこずは、譊察はただ捜査を継続する正圓な理由がある、ずいうこずです。それが䜕なのかが、はっきりしない今の段階では、釈攟に぀いおは明蚀できたせん」
     そんなこずはわかっおいる。
     だからこそ、䜕ずかしおほしいんじゃないか。
     池守に向かっお湧き䞊がる攻撃的な感情を、元哉は必死に抌さえ぀けた。
    「では、私はどうすればいいんでしょうか」
     䞁寧な蚀葉遣いを意識する。
    「譊察の捜査が進めば、再び取り調べが行われるはずです。そこで、どんなこずを聞いおくるのか、たずはそれを埅぀しかありたせん」
    「  わかりたした」
    「他に䜕か、聞いおおきたいこずはありたすか」
    「今は、特にありたせん。匕き続き、よろしくお願いいたしたす」
     しっかりず頭を䞋げおから、元哉は面䌚宀を埌にした。

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    米囜デトロむト圚䜏の経営者。3Trees株匏䌚瀟(スポヌツビゞネス)取締圹。米囜プロスポヌツ界を独自芖点で解説。INSEAD&枅華倧孊EMBA。ノヌスりェスタン倧孊「Sports Marketing」修了。日英䞭の話者。元サッカヌブログ総PV1.5億回。出版著䜜2冊。

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