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ミステリヌ小説『誀認逮捕状』第四章 二十五

    二十五
     藀村ず顔を芋合わせるず、䜐岡は静かな口調に戻った。
    「ずころで、さっき蚀った逮捕状だがな」
     䞭幎刑事が、顔を近づけお蚀い攟った。
    「おれは、遠山の殺人だずは䞀蚀もいっおない」
    「  は」
    「殺人容疑の逮捕状は、もう少しかかる」
    「ちょっず埅っお  」
    「だが、お前は遠山殺しを癜状した」
    「ど、どういうこずですか」
     慌おお聞き返す。
    「ただ、隠しおいるこずがあるな」
    「  」
    「吐け」
    「い、いえ、ありたせん」
    「遠山を殺すより前に、やっおいた行為だ」
    「な、なんのこずですか」
    「たさか、犯眪だず認識しおなかったか」
    「䜕を蚀っおいるのか、よくわかりたせん」
    「ずがけるな」
     どすの利いた䜎音が郚屋に響き枡る。
    「もう䞀床蚀う。逮捕状、出おんだよ。぀たり、蚌拠もあるっおこずだ」
    「え  」
    「なあ、藀村」
     突然、䜐岡が若い刑事に話しかける。
    「おれはな、どうしおもこい぀が遠山を殺した動機がわからなかった」
    「矎厎凛音ず結婚したかった、ずいうのが掚理のひず぀でした」
     若い刑事が冷静に答える。
    「寄居。お前は頭が良い。そしお゚リヌトだ」
     ふいに、䜐岡が元哉を耒めた。
    「おれは、英語もビゞネスもさっぱりだからな」
    「な、なんですか。急に」
    「だがな、その手の人間が再婚ごずき目的で、人を殺したりしねえ」
    「  」
    「぀たり、動機は別にあるずずっず思っおいた」
     䜐岡が怅子から立ち䞊がった。
    「気付いおいるな 逮捕状が䜕の容疑か」
    「  いえ」
    「ただ癜を切るか」
    「わかりたせん」
    「じゃ、これならどうだ」
     ズボンのポケットから、䜐岡がスマホを取り出す。
    「ここに、ずある䞀通のメッセヌゞがある」
     もしや。
    「遠山から矎厎凛音ぞ送られたものだ」
     たさか。
    「短く、端的な内容だ」
     觊れるな。
    「時期は、遠山が殺される䞀週間前」
     やめろ。
    「遠山には、ばれおいたようだな」
     やめおくれ。
    「読み䞊げるぞ」
     元哉は、䞡目を匷く閉じた。
     
    《寄居は、ずんだ倉態野郎だ。やめずけ》
     
     党身から、汗が噎き出た。
    「圓然、矎厎凛音はお前に聞くな。どういう意味かず」
    「  」
    「お前は、ずがけた返信をしやがった」
     真実を蚀えるわけがないか、ず䜐岡が぀ぶやいた。
    「動機は、これだ」
     頭が真っ癜になった。
    「『ずんだ倉態野郎』の真実を矎厎凛音が知ったら、せっかくの蚈画もパヌだからな」
    「な  」
     䞭幎刑事の目は、たた猛獣の鋭いものに戻っおいた。
    「なんで気付いたのか。そう蚀いたいのか」
    「だっお  」
    「そうだな。お前は矎厎凛音にすら、明かしおいないからな」
    「だ、隙したんですか」
    「おれが、お前をか」
    「だっお、そうじゃないですか。逮捕状が出おるっお  」
    「勘違いするな」
    「勘違い」
    「逮捕状を誀認したのは、お前のほうだ」
     䜎い声で蚀い攟぀ず、䜐岡は語りだした。
     逮捕埌、譊察は元哉のスマホの解析を急いだ。
     倖郚ずのコミュニケヌションツヌルであるメッセヌゞアプリが重点だった。
    「ラむンにはたいした情報はなかった。だが、シグナルは違った」
     元哉は、矎厎凛音ず出䌚うより前から、シグナルを積極的に利甚しおいた。
    「デヌタ的には、そちらのほうがはるかに容量は倧きかった」
    「  埩元できたんですか」
     小さく、だがしっかりず䜐岡が頷いた。
    「おかげで、逮捕状は即時発行だった」
    「぀たり、刑事さんが蚀っおいた逮捕状っおのは、そっちのこずだったんですね」
     再び、䜐岡が深く頷く。
    「寄居。お前、焊っおたな」
    「  はい」
    「報道のせいか」
    「そうです。毎日、毎日、ニュヌスで芋ない日はありたせんでしたから」
    「解析結果によるず、䞃月十䞉日氎曜日の倜にデヌタが党消去されおいた」
     安田ず飲んだあず、ホテルに戻るタクシヌの䞭で行ったこずだ。
    「ニュヌスを芋るたびに、恐怖に怯えおいたした。遠山のこずよりも、そっちのほうが怖いくらいだった」
    「その割には、䞃月十䞉日たでしっかり保存しおやがるじゃねえか」
    「  惜しかったんですよ。消すのが」
    「それほど、ご執心だったっおこずか」
     嫌みたっぷりに蚀い攟った䜐岡が、䞀枚の玙を元哉の顔に突き付けた。
    「寄居元哉。お前を性的姿態撮圱等凊眰法違反(せいおきしたいさ぀えいずうしょば぀ほういはん)で逮捕する」

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    米囜デトロむト圚䜏の経営者。3Trees株匏䌚瀟(スポヌツビゞネス)取締圹。米囜プロスポヌツ界を独自芖点で解説。INSEAD&枅華倧孊EMBA。ノヌスりェスタン倧孊「Sports Marketing」修了。日英䞭の話者。元サッカヌブログ総PV1.5億回。出版著䜜2冊。

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