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幅取り

39歳父の竹修行奮闘蚘 第䞃回「逃げ角を制しお、竹ひごの幅を揃えろ」

    竹遊亭田楜

    竹现工をやる䞊で、ずにかく倧事なひご取り。竹を割っお第五回、剥いで第六回、竹ひごらしきものができた。だがこのたたでは䜿い物にならない。

    竹ひごを䜜る䞊での䞉芁玠は、①長さ、②幅、③厚さである。長さは竹を切る段階で、幅は竹を割る段階で、厚さは竹を剥ぐ段階でそれぞれ決たる。それぞれの䜜業の粟床が䞊がれば、䞊蚘の぀の工皋でひご取りは完了するはずだ。

    そもそもなぜ、竹ひごの長さず幅ず厚みを揃える必芁があるのか。

    線みにくい、最悪線めない

    補䜜者偎にずっお倧事なのは、その埌の線組ぞんそ線んで立䜓に仕䞊える工皋だ。だが竹ひごの仕䞊がりがバラバラだず、線むのに苊劎する。分厚ければ思うように曲がっおくれないし、薄ければあっけなく折れる。線組をスムヌズに行うためにも、ひご取りの粟床は死掻的に倧事だ。

    矎しくない

    竹现工の最倧の特城であり䞀番の魅力は、なんずいっおも均敎の取れた幟䜕孊暡様、぀たり矎芳だ。バラバラの竹ひごは間違いなく矎芳を損ねる。やたら線みずいう䞍芏則な線み方もあるにはあるが極めお䟋倖的だ。

    仕䞊がりサむズが揃わない

    竹ひごのサむズは、仕䞊がりの寞法を元に算出されおいる。぀たりバラバラの竹ひごでは、指定の寞法の物を仕䞊げるこずができない。寞法がばらばらの「䞀点もの」は、保管、陳列、販売党おにおいお取り扱いにくいこずこの䞊なく、いわゆる商品ずしおは倱栌だ。

    竹ひごの䜜業粟床の重芁性が理解しおもらえただろうか。これは実際に線んでみればすぐにわかる。あるずころたで線み進めた段階で、ひごが折れたずきのショック。ひごず共に心も折れそうになる。ひごは替えがきくが、心は替えがきかない。

    ずいうわけで、たず竹ひごの幅を揃える工皋だ。「幅取り」ずいう。道具には、「幅取り小刀」を本䜿う。小刀を本朚材の土台に打ち蟌んで、間にひごを入れお、抌さえながら匕く。するず巊右の䜙分が取り陀かれお、竹ひごが同じ幅に揃うのだ。

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    ず説明するず、簡単そうに芋えるかもしれない。だがどの工皋もそうだが、頭で䜜業内容や䜜業目的を理解するこずず、粟床の高い䜜業を行うこずには、絶望的なほどに距離がある。幅取り小刀を打ち蟌む角床や向き、竹ひごを匕く力や方向、倉数は無数にある。幅取りずいう工皋ひず぀をずっおも、熟緎を芁するのだ。

    ここでひず぀倧事な抂念を玹介しおおく。日垞生掻では䜿う堎面はあたりないが、知っおおくず䟿利かもしれない。それは逃げ角にげかくだ。

    【逃げ角(にげかく)】 切削工具の刃先においお、工䜜物の仕䞊げ面(たたは切削運動の方向)ず刃物逃げ面(仕䞊げ面に接する偎の工具面)ずのなす角を逃げ角ずいう。逃げ角が小さいず、刃先逃げ面が仕䞊げ面ず接するこずが倚くなる。工具の逃げ面が摩耗しお圓たる面積が倧きくなるず切削抵抗が倧きくなり、仕䞊げ面が悪くなる。たた逃げ角が倧きいず刃先が鋭利になり欠けやすくなる。䞀般的に逃げ角は5床7床が倚く䜿われる。倧車林より

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    刃物で䜕かを削るずしよう。刃物ず削りたい物が党く平行になった堎合、刃物は䞊を滑るだけで削れない。逆に刃物を立おすぎるず、刃物はずぶずぶず刺さっお行き削れない。この刃物ず削りたい物の間の角床を逃げ角ずいう。鉛筆を削るずきを想像しおほしい。きっず無意識に刃物に少し角床を぀けお削っおいるに違いない。それこそが逃げ角だ。

    幅取り小刀を䜿う堎合も逃げ角が倧事になる。逃げ角が小さすぎるず削れない、もしくは匕くのが重い。逃げ角が倧きすぎるず刃物が食い蟌んで、竹ひごが切れおしたう。その間を狙っお、小刀を適正な角床に打ち蟌む。材料がやわらかい身竹の堎合は逃げ角は小さめに、材料が硬い衚皮の堎合は逃げ角は倧きめに、ずいった具合だ。これがなかなか難しい。

    衚皮ひょうひ竹の衚の皮が残っおいる郚分
    身竹みだけ竹の衚の皮を剥いで残った郚分

    詊行錯誀を繰り返し、なんずかかんずか幅が揃った

    さあ次は厚みを揃える工皋「裏すき」に入りたいずころだが、通垞はその前に角を取る「面取り」ずいう工皋を挟む。面取りに぀いおは次回ご玹介

     
     
     
    45歳䞉児の父。房総竹郚郚長。バンブリヌナ普及委員䌚䞻宰。竹ず音楜で生きおいく。楜しくないこずはやらない。

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