メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo byyukko_96

「ちゃんと男の子に」って、なんだろう。


    結婚して、妊娠して

    「男の子と女の子、どっちがいい?」

    そんな話をしたことがある人も多いんじゃないだろうか。

    実際、私も聞いたことがあるし、聞かれたこともある。

    そして、よくある答えはきっとこれだ。

    「どっちでも嬉しいよ。元気に生まれてきてくれるなら。」


    もちろん私もそう思っていた。

    でも、本音を言うと。

    私は少しだけ、男の子がいいなと思っていた。



    私は2人姉妹で育った。

    姉がいて、私がいて、

    身近に男の子という存在がいなかった。

    その後、姉に子どもが生まれたけれど、女の子だった。

    姪っ子は本当に可愛くて、
    一緒に遊んだり、お出かけしたり、
    育児を手伝ったりもした。

    子ども服売り場へ行けば、

    「女の子の服って可愛いなぁ…!」

    と思った。

    フリルやリボン。

    色もデザインも豊富で、見ているだけで楽しい。

    大きくなったら一緒に買い物したり、
    カフェに行ったりするのかな。

    そんなことを想像したこともある。

    それでも私は、

    「男の子を育ててみたいな。」

    そう思っていた。

    理由はうまく説明できない。

    ただ、自分の知らない世界を見てみたい。

    そんな気持ちだったのかもしれない。



    妊娠してからは、性別がわかったら
    すぐに教えてほしいと先生にお願いしていた。

    そして、

    お腹の子が男の子だとわかった。

    もちろん、嬉しかった。

    そして生まれてきた息子は、想像以上に可愛かった。

    可愛いなんて言葉では足りないくらいだった。

    毎日が初めての連続で、

    今まで知らなかった感情をたくさん教えてもらった。

    そして、息子はすくすく成長していって、

    どんどん色んな事も出来るようになって、

    好みや、自分のことを表現もできるようになった。

    ダダンダンが好きになった。

    恐竜が好きになった。

    電車が好きになった。

    車が好きになった。

    トーマスが好きになった。


    そんな姿を見ていたある日

    私はふと、こう思った。

    「ちゃんと男の子として育ってくれてるなぁ」

    そして次の瞬間

    自分で自分に引っかかった。

    ちゃんと男の子って、なんだろう?

    私は今、どういう意味でその言葉を使ったんだろう。

    男の子だから恐竜が好きで、

    男の子だから電車が好きで、

    男の子だから車が好き。

    本当にそうなんだろうか。



    今の時代、

    好きなものなんて人それぞれだ。

    男の子が可愛い服を着たっていいし、

    女の子が恐竜を好きになったっていい。

    誰を好きになってもいい。

    どんな人生を歩んでもいい。

    …

    それは頭ではちゃんとわかっている。

    実際、私の周りにもいろんな人がいて、
    その人たちに対して何かを思うこともない。

    みんなそれぞれの人生を生きているだけだ。


    それなのに、

    自分の子どもに対しては、

    私は無意識のうちに

    「ちゃんと」

    という言葉を使っていた。

    そこに、自分でも気付いていなかった価値観があったのかもしれない。


    じゃあもしこれから先

    息子が成長して、

    私の想像もしなかったような
    感情や価値観を持ったらどうだろう。

    私が思い描いていた未来とは違う道を選んだら、

    私はどう思うだろう?

    どう接するだろう?



    大丈夫。

    受け止める。


    今の私はそう思う。

    でも正直に言うと、

    「100%できます。」

    と胸を張って言える自信はない。

    戸惑うこともあるかもしれない。

    悩むこともあるかもしれない。

    親だから、

    そして人間だから。


    でも、一つだけ
    今の私が誓えることがある。

    どんな未来が待っていたとしても、
    どんな人になったとしても、

    私は息子を否定する母親にはなりたくない。

    理解できないことがあったとしても、

    わからないことがあったとしても、

    まずは息子の話を聞ける人でいたい。


    息子がこれからどんな人になるのかはわからない。

    何を好きになって、

    誰を好きになって、

    どんな人生を歩むのかもわからない。

    でもそれでいい。

    その答えを決めるのは私じゃない。

    息子自身だから。


    だから私はこれからも、

    自分の価値観と向き合いながら、

    一人の人間として成長していく息子を見守っていきたいと思う。

    この記事が参加している募集

     
     
    今日もいちにちがんばった。たよママって呼んでね。 毎日がんばるアラサーママの、ちょっと赤裸々なお話🫧 包み隠さず、本音を。そんな言葉が、あなたの心に響きますように。 👦🏻…2y

    あなたへのおすすめ