
02.食の備えと1日2食
「どうしたら痩せるの?」と聞かれたけど、痩せるのが目的じゃなかった ― 食の備えから始めた1日2食、4年の記録
先日、友人にこう聞かれました。「どうしたら、そんなに細くなれるの?」
ダイエットの相談でした。そのとき、うまく答えられなかったんです。
だって私は、痩せようと思ったことが、一度もないから。
きっかけは、もっと切実なものでした。今日はその、4年ぶんの話をします。
始まりは「ダイエット」ではなく「備え」だった
4年ほど前。私が食を変えようと思った理由は、体型ではありませんでした。
これからの時代、食べ物が今のように当たり前に手に入るとは限らない——そんな漠然とした不安への「備え」でした。少ない食事でも元気に動ける体を、いまのうちに作っておきたい。だからまず、食の「質」を見直すことから始めたんです。
いきなり食事を減らしたわけではありません。質を整え、体を慣らしながら、少しずつ「1日2食(朝と晩)」へと移していきました。昼を抜くリズムに体がなじむまで、時間をかけて。
胃腸を、休ませるという考え方
1日3食が当たり前とされています。でも私は、ふと思うんです。
食べるたびに、胃腸は消化のためにずっと働き続ける。昼を食べれば午後は眠く、だるくなる——あの感覚、心当たりはありませんか。私には、1日3食は胃腸を休ませないぶん、眠気やだるさを呼んでいるように感じられるんです。
3食という習慣は、小さい頃から学校でも当たり前のように教えられてきました。でも、これは本当に体のためなのか、それとも「たくさん食べて、たくさん買う」という経済の都合なのか。実は非効率なんじゃないか——私はときどき、そこを疑ってしまいます。(あくまで私の考えですが)
お腹が“グー”と鳴るのは、消化が一段落したサインだと私は捉えています。せっかく消化が終わったのに、すぐ次を入れてしまえば、胃腸は休む間もなく稼働しっぱなし。それはやっぱり、負担になる。
食べない時間を16時間ほどつくる1日2食は、この「胃腸を休ませる」という一点で、私にはとても理にかなって感じられます。
整活として、私が「避けている」もの
食の質を整えるというのは、私にとって「何を足すか」より「何を口に入れないか」でした。
私がなるべく避けているのは——食品添加物、農薬、人工甘味料、化学的な調味料、ゲノム編集や遺伝子組み換えの食品。できるだけ自然に近いもの、体がすなおに喜ぶものを選びたい。それが私なりの整活です。
そして、薬。私は「薬いらず・医者いらず」を心がけて暮らしています。いまの医療が、どこかビジネスになりすぎている——そんな引っかかりが、正直あるからです。(もちろん、大きな怪我をすれば病院のお世話になります。医療そのものを否定しているわけではありません)
ただし、これはすべて私の選択です。「これらは毒だ」と決めつけたり、人に強制したりするつもりはありません。何を避け、何を選ぶか——それは、その人が自分の体と相談して決めればいい話です。
一度の食事を大事にしたいなら、本当は食材もレシピも、じっくり選びたいところ。でも、みんな忙しい。毎日そんなに料理に時間はかけられませんよね。だからこそ私が大切にしているのは、「食材選び」です。調味料も同じ。日々選ぶときは、原材料と製造方法を見るようにしています。
コツは、最初に一度だけ、調味料を“ちゃんとしたもの”で家に揃えてしまうこと。あとは日々の食材の選び方さえ身につけば、そんなに難しくありません。慣れれば、迷わなくなります。
気づいたら「痩せる」より「整う」ていた
食の質を整え、2食の体を作る。それを続けるうちに、体も生活も、静かに“整って”いきました。
これが、私にとっての「整活」の原点です。
痩せることを狙ったのではなく、整えていたら、結果として体が変わっていた。順番が逆なんです。
体と向き合うということ(少しスピリチュアルな話かもしれません)
食を変えていく中で、変わったのは体だけではありませんでした。物事の捉え方そのものが、少しずつ変わっていったんです。
自然と瞑想に手が伸びるようになり、静かに座っていると、自分が何か大きなもの——天、とでも言うんでしょうか——とつながっているような感覚を覚えることがあります。うまく言葉にはできませんが、私にとっては確かな実感です。
根っこにあるのは、シンプルな姿勢です。体を大事にする。体と相談する。体と向き合う。
お腹が空いていないのに時間だから食べる、ではなく、「いま、体は何を求めている?」と一度たずねてみる。整活は、私にとって、体との対話でもあります。
4年で、体はどう変わったか(健康診断の記録)
「気のせいでは?」と言われそうなので、実際の健康診断の数字を並べます。(結果票の写真も載せています)



いちばん変わったのは、脂質でした。
LDLコレステロールも、non‑HDLも、基準オーバー(H)から、基準内へ。総コレステロールも中性脂肪も、はっきり下がりました。数字が本格的に動き出したのは、令和5年あたりからです。
体重も、ピーク時から少しずつ落ちて、今は落ち着いています。
そして——正直に書いておきたいことがあります。
全部がきれいになったわけではありません。 血糖まわり(HbA1c・空腹時血糖)は、今もゆるく高いまま。ここは私の“宿題”として残っています。整えても、数字が全部揃うわけじゃない。これが現実です。
ここは正直に言わせてください(痩せることは目的じゃない)
直近の健診で、私のBMIは18.3。じつは「痩せ・要再検査」の判定が出ました。自分でも、今は少し痩せすぎだと思っています。
だからこの記事は、「痩せる方法」でも「体重を落とすノウハウ」でもありません。
体重は、整えた“結果”として動くもので、狙って削るものじゃない。むしろ私は、これ以上落としたいとは思っていません。落ちるペースも鈍ってきて、これからは安定していくのかな、と想像しています。(次の健診が、楽しみでもあり、少し気がかりでもあります)
友人に「どうしたら細くなれる?」と聞かれて答えに詰まったのは、私が目指したのが“細さ”ではなかったからです。
今の私(おまけ)
運動らしい運動は、正直ほとんどしていません。それでも大きな病気もせず、体は軽い。髪は黒くふさふさで、外回りの営業先では実年齢よりずっと若く見られ、30代半ば〜30代後半に間違えられることもしばしば。(もちろん、これが食だけのおかげとは言い切れませんし、個人差もあります。念のため)
“老けにくさ”の話は、また別の記事でゆっくり。
続けられたコツは、やっぱり“がんばらない”
昼は水・コーヒーなどでひと息(1日2食に慣れると、晩ごはん前まで食を忘れていられます)
付き合いの昼は、食べる。罪悪感は持たない
4年続いたのは、根性で耐えなかったからです。整活の基本は「がんばらないで、仕組みで回す」。
無理はしないでください(これだけは)
最後に、これだけは。
私は薬にも医者にも、あまり頼らない暮らしを選んでいます。でもそれは、健診で大きな問題が出ていない、今の私だからできること。
持病のある方、薬を飲んでいる方(特に血糖の薬)、妊娠中・成長期の方、そして食で苦しんだ経験のある方——そういう人が、私の真似を自己判断でするのは、話がまったく別です。とくに、私の言葉をきっかけに、いまの薬を勝手にやめるようなことだけは、しないでください。必要なときは、ちゃんと専門家の力を借りて。
そして誰であっても、ふらついたり、気持ちが沈んだり、体重が落ち続けたら、すぐにやめて食べてください。合う・合わないには、個人差があります。
おわりに ― だから、整える
私がやってきたのは、痩せることではなく、備えること、そして整えることでした。
体重や見た目は、あくまでその“あと”についてきたもの。
痩せるより、整える。
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次回は「塩は敵じゃない」。なんとなく悪者にされがちな塩の話を、事実ベースで。
