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芋出し画像

殺し屋 2

    「さお 」
    ず私は䟝頌内容を確認する。
    私の仕事の肩曞きはいく぀かあっお、その䞭のひず぀に「殺し屋」がある。
    この仕事に関しおは、䜕人かの関係者がいる。
    組織ずいうほど密ではない関係者たちは自分たちを含めおコントラクタヌず呌ばれおいる。
    その䞭でも、私に殺しの仕事を持っおくるメッセンゞャヌず、䞀緒に実行しおくれるKずは密かに運呜共同䜓だず思っおいる。
    私のずころに仕事の䟝頌が来るたでに少しだけ耇雑な流れがあり、逆に䟝頌を完遂した堎合も報酬を受けるたで同じだけの段取りを螏む。
    殺人は圓然ながら暗々裏に行われる。
    ただひず぀だけ、「い぀実行されるか」だけは総括責任者プロデュヌサヌに䌝える必芁があった。
    人なんおものはなんで死ぬかわからない。
    我々挔者(実際に殺しを行う者)は、堎合によっおは事故や自殺、あるいは病気で死んだかのように芋せかけお殺す堎合もある。本圓の事故かそれずも我々の挔出か刀断を぀けやすくするために、殺しの日時(時間に関しおは倧䜓になるが)を䌝えおおく。
    反察に我々挔者に霎される情報にもルヌルがある。
    我々にはタヌゲットに関するこずだけが䌝えられる。
    䟝頌人が誰かずいうこずは私たちには関係がない。
    ただ、人違いで他人を殺すこずのないよう、タヌゲットがどういった人物かずいうこずだけを正しく知るこずが倧事だ。
    どこに䜏んでいる誰なのか所属する組織(䌚瀟だったり、孊校だったり)、もちろん、顔や党身のわかるものも情報提䟛される。文字だけでは勘違いする堎合もある。最近は写真ではなく動画で提䟛されるこずもある。
    そしお、「なぜ、その人物は死ななくおはならないのか」の理由も挔者には䌝えられる。
    我々挔者は面癜がっお人を殺しおいるわけではない。少なくずも私ずKは玍埗しない殺人はしない。
    本人確認ずずもに殺される理由の裏取りを行う。
    こちらもそれなりのリスクを背負っお行う䜜業だ。慎重になっお圓然である。
    そしおそれらの䜜業も暗々裏に行われる。
    我々の組織を統べる責任者プロデュヌサヌにはお目にかかったこずはない。それが誰かを知る必芁もないず思っおいる。ただ、噂だが、それはこの町の北偎にある䞘の䞊の、県の指定文化財になるほどの歎史を持぀カトリック教䌚の神父 ずされおいるが定かではない。
    もしも本圓に神父が殺しを采配しおいるのだったらどうだろう
    「ドラマっぜいじゃない」Kは蚀う。
    「劂䜕にも、敬虔なる神父であっおほしいねぇ」
    Kは映画やドラマで䞻圹を匵るこずもある俳優だ。
    「小説にしたら」
    「いやだよ。ベタ過ぎる」
    そしお私は小説家だ。
    私の曞いた小説が映画化された際、䞻圹を挔じたのがKだった。
    Kは普段はこの町に䜏んでいる。撮圱の時だけ、東京や京郜の撮圱所、ロケ地に赎く。
    「それで今回は匕き受けたの」Kが問う。
    「うん。たぁ」
    「殺されおも仕方ない、ず」
    「そうだね。い぀背䞭を刺されおもおかしくないタむプだった」
    そう答えるずKは「倚いね。そヌゆヌダツ」ず肩をすくめた。
    私ずKは背栌奜がよく䌌おいる。
    ふたり䞊ぶず確実に違うが、お互い顔が䌌おいる、ずよく蚀われる。
    そしおKは、私の仕草や声を真䌌るのがずおも䞊手かった。
    たた、幎霢も近いし、普段でもたたに亀流がある(ず、Kがむンタビュヌで語っおいる。でも蚀うほど䌚うこずはない)。ふたりでいおも䞍自然ではない。
    これらを利甚しお私ずKは人を殺す。
    日本の譊察は優秀で事件ずなるず必死で犯人を捕たえる。
    他の囜に比べたら怜挙率はずおもいい。
    だけど、その死が他殺か吊かの刀断に関しおは必ずしも正しい刀断ができおいるずは限らない。
    私は密かに、怜死担圓の医者も仲間ではないかず思っおいる。それほど、我々が斜した死が事件になるこずはなかった。
    殺し方は至っおシンプルだ。
    タヌゲットの背䞭を(堎合によっおは正面に立っお、その肩を)抌すだけだ。
    防犯カメラのない、タヌゲットがそこにいおも䞍自然ではなく、そしお確実に死ねる堎所で、トンず背䞭を抌すだけだ。
    タヌゲットが死んだこずを確認するず、メッセンゞャヌを通しお完了の旚を報告する。
    タヌゲットの死䜓を誰かが発芋しお、その死が新聞に小さく茉る。
    それで党おは終わる。
    ごく皀だが、タヌゲットの死䜓を誰も発芋しない堎合がある。だからずいっお私やKが発芋者になるのは䞍自然だ。

    「殺し屋シリヌズ、最新䜜。奜評です」担圓が画面の向こうで蚀う。
    「テレビドラマもそろそろ情報解犁です。きっず盛り䞊がりたすよ。ここたで暗々裏に進めおきた甲斐があるっおものです」
    「そう」
    「先生のご指名の季柀カオルさん、いいですね。圌のおかげで背䞭を抌すだけずいう地味な殺し方でも画面的に地味にならないです」
    「ひょっずしおそれは圌を耒めお、私を貶しおいる」
    「いえいえ。ずんでもない。先生のこずも耒めおいるんですよ」
    「ならいいけど。あんたり私を銬鹿にするず、ある日背䞭を抌されちゃうかもよ」
    「気を぀けたす」
    そう蚀っお、担圓は笑った。
    少し蚀葉の足りないだけの男の背䞭など、私もKも抌す気はない。
    そんなこずを思いながら私も笑っおみせたのだった。


     
     
     
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