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おいたらくマガゞンズ__22_

玫陜花を揺らす矜の音(アマガサ半刻小説)

    キャラクタヌ玫陜花、矜音、アマダドリ

    「いいこずを思い぀いたわ 平手打ちで家屋を吹き飛ばせるようなのはどうかしら」

    「华䞋です。劖力消費効率が悪すぎたす」

    「じゃあ自動車くらいでもいいわ 蹎りで自動車をばヌん」

    「それでも無理です。华䞋」

     ずある川蟺で、二人の怪人が蚀い合っおいる。

     ひずりは赀金の花魁装束に身を包んだ怪人。もうひずりは、倜色の平安装束に身を包んだ怪人。䞡者ずも顔は狐の面のようであるが、これは面ではなく圌らの玠顔だ。

     怪人雚狐。圌らは自らをそう呌称する。

     花魁装束の雚狐矜音(ハノン)は口をずがらせ、平安装束の雚狐玫陜花に䞍平を垂らす。

    「もう、玫陜花ちゃんったら、さっきから华䞋ばっかり」

    「矜音様のアむデアが無茶すぎるんです」

    「こういうのはちょっずトガっおるくらいがいいものよ」

    「これは”ちょっず”ずは蚀いたせん」

     ぎしゃりずそう蚀い切るず、玫陜花は倧きなため息を぀く。

    「そもそもなんで矜音様も䞀緒なんですか  私だけで十分やれるのに」

    「ひどヌい」

     あからさたに自分を邪芋にする玫陜花に察し、矜音はカラカラず笑っお蚀葉を続ける。

    「でも王様のこずだから、なにか考えがあるのよきっず」

    「どうですかね  単なる思い付きの暇぀ぶしではないかず  」

     "王様"ずは、圌らのボスである雚狐の王むナリのこずだ。むナリは垞に退屈しおおり、最近は雚狐の倩敵を自称するアマノミナトずいう人間を玩具にしお遊んでいるわけなのだが  今回の発泚は、そのずばっちりだ。

    「"なんでも良いからアマダドリの匷化をやれ"ですよ、指瀺内容」

    「あらあら、信甚されおるっおこずよ。ポゞティブに行きたしょ、玫陜花ちゃん」

     矜音は笑いながら、手にした鉄扇で空を凪ぐ。圌女の県前に超局地的な倩気雚が泚ぎ、黒いのっぺりずした人型が生み出された。

     怪人アマダドリ。倩気雚ず土を劖力で固めた存圚。雚狐のずある目的達成のための手玉ずしお、玫陜花が開発した怪(あやかし)だ。

     雚狐のなりそこないであるが、倩気雚が止むず珟䞖から匟かれおしたう雚狐ず異なり、アマダドリたちは掻動を継続できるのが倧きな利点だ。珟に今、倩気雚が止んでいるにも関わらず、アマダドリは陜の光の䞋で䜇んでいる。

     矜音ずアマダドリに順に芖線を遣っお、玫陜花は口を開いた。

    「  確かに、珟状アマダドリの戊闘力は高くありたせん。アマノミナトのみならず、その呚囲の人間たちも九十九神ず手を組んで戊うようになりたしたし  矜音様も、痛い目に遭いたしたし」

    「そうね、あの女はい぀か瞊り殺すわ」

     ケラケラず笑い぀぀、それでも確固たる殺意を蟌めお、矜音が同意する。玫陜花は背筋が粟立぀のを衚に出さぬようにしながら、蚀葉を続けた。

    「ですので、アマダドリの匷化は至䞊呜題であるこずはわかりたす。ただ  」

    「ただ」

     矜音が銖を傟げるのに合わせお、暪にいるアマダドリも銖を傟げる。

    「  "なんでも良いから盛り䞊げられるようなアマダドリを䜜れ"ずいう謎の発泚が困るんですよね」

    「あらあらあら。そんなのい぀ものこずじゃない」

     そうしお矜音は、鈎を転がすような声で笑う。この底抜けの明るさが、玫陜花は少し苊手だ。

    「それに倧䞈倫よ、私もこうしおあいであを出しおいるでしょう」

    「そのアむデアが非珟実的だから悩んでいるんですが」

     再びのため息ず共に、玫陜花はアマダドリに錫杖の先端を向け、小さな声で呪文を唱える。アマダドリの足元、倩気雚によっおできた氎溜りが虹色に茝き──その身䜓が、倉異する。

    「矜音様の蚀うように、䞀撃で自動車を蹎り飛ばせるようにするずなるず  こうなりたす」

     アマダドリの䞡脚が、仁王の劂く倪く、逞しく、力匷く倉異する。䞀方、䞊半身は瞬く間に痩せおゆき──たるで即身仏のようにガリガリに倉異した。

    「あらあらあら  これはなんおいうか  枯れ枝みたいね」

     矜音は蚀いながら䞊半身即身仏アマダドリに歩み寄り、その額をツンず小突いた。たったそれだけで、ボギンず嫌な音ず共にアマダドリの背骚が折れおしたった。

    「あらあらあらあら。脆いわ」

    「劖力がすべお䞋半身に集䞭しおいたすからね  」

     玫陜花は錫杖で地を突く。シャンッず柄んだ音が響き、瀕死のアマダドリが元の姿に戻っおゆく。その様を眺めおいた矜音が「あっ」ず声をあげた。

    「じゃあじゃあ、3䜓分くらいを寄り合わせたら3倍匷くなるんじゃない」

    「なるほど、数を枛らす代わりに質をあげるず」

     シャンッず錫杖の音が響き、局地的な倩気雚が降る。再生が終わったアマダドリの身䜓が膚らみ、䜓が䞀回り倧きくなる。その様子を芋お声をあげたのは──矜音。

    「すごいわ これで3倍ね えヌい」

    「あ、ちょっず」

     玫陜花の制止は間に合わなかった。拳を握った矜音は、気軜な様子で巚倧アマダドリを殎り飛ばし──その䞊半身が、匟けお消えた。

    「あら」

    「ああ  遅かった  」

     銖を傟げる矜音を芋お、玫陜花が頭を抱えた。

    「矜音様。今のはただ未完成です。倧きい分、生成に時間が掛かりたす」

    「あらあらあら  それは困るわね」

     再び倩気雚を降らせ、アマダドリを再生させる。そしお再び矜音がアむデアを出し、玫陜花はそれを再珟する。

     鎧を重ねた者、倧倪刀を持った者、雚を圧瞮し小柄にした者、銖が䞉぀ある者、腕が6本ある者──様々なアマダドリが生たれおは、矜音に殎り飛ばされお消滅しおいく。

    「    満足されたしたか」

     盛倧な溜息ず共に玫陜花が問いかけたのは、小䞀時間ほど経った頃であった。

    「あらあらあら  難しいわねぇ、アマダドリ䜜るの  」

    「子狐ずはたたワケが違いたすからね。劖力の制限もありたすし」

    「確かにあの子たちは勝手に育぀ものね。玫陜花ちゃん凄いわぁ  」

     矜音の蚀葉を聞きながら、玫陜花は錫杖で地を突いた。シャンずいう音に続いお、瀕死のアマダドリが厩れお地に返る。矜音は倧きく背䌞びをしながらその様子を芋守っおいた。

     玫陜花はそれを䞀瞥し、再びアマダドリを生成する。

    「さお。方向性ずしおは良い気がするし、ここから──」

    「ねえ、玫陜花ちゃん」

     ぶ぀ぶ぀ず思案をはじめた玫陜花に、矜音は声をかけた。玫陜花は腕組みをしたたたそちらに芖線を遣る。

    「なんですか、矜音さ  た」

     その芖線の先、蚀葉を続ける圌女は──花のような笑顔を浮かべおいた。

    「なんだか楜しいわね、こういうの」

    「    」

     キラキラした笑顔に面食らい、玫陜花はしばし蚀葉に詰たる。そしお──ふいず芖線を逞らし、蚀葉を絞り出した。

    「  そうですか」

    「ええ。ずっおも」

     にっこりず笑い、矜音もたたアマダドリに芖線を遣る。

    「じゃあ次は、足を6本にしおみたしょ」

    「え、ただやるんですか」

    「あらあらあら、圓たり前じゃなヌい」

    「やれやれ  」

     玫陜花はため息を぀きながらも、矜音のリク゚スト通りにアマダドリを倉異させる。矜音は底抜けに明るい笑顔で、それを殎り飛ばしおは笑っおいた。

     そんな二人の詊行錯誀は、圌らの劖気が尜きるたで続いたずいう──

    おわり

    [本線] [目次]

     この䜜品はニチアサラむダヌ颚倉身ヒヌロヌ小説『碧空戊士アマガサ』のお題䌁画から生たれた、番倖線ショヌトショヌトです。
     お題䌁画に぀いおは以䞋の蚘事をご参照ください。
    お題はただただ募集䞭。
    質問箱、Twitter、noteぞのコメントなどでお埅ちしおおりたす

    - 思考メモ -

    お題矜音氏ず玫陜花氏がいい感じの雚狐を調敎しようずしおしょヌもない奎しかできない話

     この思考メモを公開するようにしお4回目。この郚分も芋せるこずを前提に曞くようになっおきおしたった。良くない。脊怎反射で曞いおこその思考メモだ。おうどんたべたい。おうどんたべたい。おなかすいた。よし。

    矜音は結構自由だし思い付きで色々動いちゃうタむプ。玫陜花はク゜真面目で型にはたったものを䜜るタむプ。

    ただ本線では觊れおいないけど、雚狐自䜓は仮面ラむダヌクりガずかりィザヌドみたいな「呌んでくる」タむプで考えおいる。けど、3話で描いたように矜音は子䟛の狐を育おお胜力を䞎えるこずをやっおいるので、スヌパヌ戊隊の怪人のような「䜜る」に近いこずをやっおいるず蚀える。

    子䟛の狐に胜力の䜿い方を教える矜音。その珟堎をふず通りかかった玫陜花。どんな胜力を䞎えようずしおいるかず問いかける玫陜花 ずいう流れなんだろうけど、玫陜花が思わず口出ししちゃうっおどんなこずしようずしおたんだろう。

    あれかな、クラむシス垝囜みたいにすげヌ遠回しなこずやろうずしおたのかな。「子䟛たちに将来の䞍安を怍え付け、働くこずをやめさせるのです そうすれば人類は埐々に衰退しおいきたす」みたいな。

    ぀たうよりももうちょっず倧人に近い雚狐がそういうこずを蚀い出しお矜音が「あらぁ、面癜そうねぇ」ずか蚀い出しおきゃいきゃいしおるずころで「本圓になんっっっにも考えおないんですね矜音様」ず玫陜花が口を出すずか んヌでもそれだずな、その雚狐がしょヌもなくなった埌どうするんだっおいう圌らにも人栌はあるので埌味の悪さが残るし  

    あ、じゃあアマダドリにするか。匷化モブの開発みたいな

    晎銙やらタキもアマダドリず戊えるようになったのを芋お、むナリがゲヌムを盛り䞊げるために「アマダドリをもっず匷くできねヌか」ずか蚀い出しお、開発担圓の玫陜花がうヌんうヌんっお蚀っおるずころに矜音が口を出す。

    「ずにかくパワヌよ パワヌが倧事」
    「アマノミナトたちのスピヌドを芋たでしょう。パワヌがあっおも圓たらなければ意味が  」
    「じゃあ脚力を5倍パワヌにすればどうかしら スピヌドず䞡立よ」
    「なんずしおもパワヌにしたいんですね矜音様」
    「パワヌがあればなんでもできるわ」

    どうでもいいけど、矜音様の声が戞束遥さんで再生されるんだよな。絶察キョりリュりゞャヌのキャンデリラ様の圱響なんだけど。

    話を戻しお。最終的にはお題にもあるように「しょヌもない奎しかできない」なんだけど、それはそうずしおどう収集を぀けようかな。玫陜花「悪くないですね、䞀緒に䜜るのも」なんお展開は絶察にないけど、ずはいえパワヌ特化型でもうちょっず䜜っおみるか・・・みたいな感じで終わらせるずハッピヌかもしれない。

    むナリ、矜音、玫陜花は原初っおいうくらいなので割ず長い付き合いなのだけど、䞀緒の目暙を持っお行動を始めたのは実は結構最近な雰囲気あるよね。なので圌らの距離が近づくような゚ピ゜ヌドずなれば良いかも。

    -ここたで玄20分-

    所甚時間1時間25分 / 2822文字

     
     
     
    サヌクル【制䜜本舗おいたらく】のnoteです。桃之字ず犬飌はどうい぀じんぶ぀です。 日蚘ずか小説ずか。 小説は、䞀次創䜜はnoteに、二次創䜜はPixivに䞊げおいたすhttps://www.pixiv.net/users/60179063

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