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おいたらくマガジンズ__28_

碧空戊士アマガサ 第2話「オむラの憂鬱」Part1(Re)

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    - 第2ç«  調査線 -

    【これたでのあらすじ】
     倩気雚ず共に起こる超垞珟象により発生する事件──通称"超垞事件"。河厎晎銙はその解決を䜿呜ずしお組織された機動郚隊<時雚>の副隊長だ。圌女は調査の䞭で、超垞事件を匕き起こす怪人<雹狐>、およびその"倩敵"を自称する青幎<アマガサ>こず倩野湊斗ず遭遇する。
     雚狐を統率する存圚<原初の雚狐>は、その圧倒的な力でアマガサを叩きのめした。「党おの雚狐を倒せば、雚狐の王ず戊える」ずいうゲヌムに挑むこずになったアマガサは、<時雚>ず共に戊うこずを決意したのだった。

    第2話
    『オむラの憂鬱』

    - 1 -

     ぀いこないだ倧怪我で入院した晎銙さんですが、退院したその日にたた怪我したずかで、今日明日は䌑むそうです。タキさんも同様。ずりあえずトラブル時は也たで゚スカしおください。あずタキさんから連絡あり、䟋のシステムは䞀旊掻動停止だそうです。せっかく䜜ったのに  。
       ────超垞事件察策特殊機動郚隊"時雚"掻動日報より抜粋

     郜内某所、叀い家屋の䞊ぶ䜏宅街の䞀角に、"河厎道堎"ず看板が掛けられた叀歊術道堎がある。

    「䞡者、構えお」

     時刻は朝6時。朚匵りの道堎に響くのは、道堎長・河厎光晎(ミツハル)の厳かな声。その声に応じお構えるのは──河厎晎銙ず、倩野湊斗の2名だ。䞡者ずも胎着に身を包み、晎銙はどっしりず、湊斗は軜やかに構えおいる。

     䞡者の距離は2メヌトルほど。互いに䞀歩螏み出せば拳が届く距離だ。空気が焊げんばかりの緊匵感の䞭──立䌚人である光晎が、スッず息を吞った。 

    「はじめィッ」

     声ず同時に、䞡者は螏み出す。

    「シャッ」

     先に仕掛けたのは晎銙。枟身の叫びず共に攟たれた右拳を、湊斗は軜く叩くように受け流す。

     その口からシュッず现い息が挏れる。晎銙は咄嗟に脛をあげた。ズシン、ず湊斗のロヌキックが炞裂。脛で受けなければ足を折られおいた。晎銙は獰猛な笑みを浮かべ、攻勢を匷めおいく──

     䞀進䞀退の攻防が続く。そんな様子を眺めながら、道堎の壁に立お掛けられた赀い番傘──九十九神<カラカサ>は、ため息を぀いた。

    『はぁ  なんでこうなるかなぁ  』

     ──事の発端は、先日の雚狐戊  100䜓のアマダドリずの戊いの埌たで遡る。

    

    「道堎の居候」

    「そ。衣食䜏の保蚌っおや぀だ」

     湊斗の蚀葉に、晎銙は頷いた。

     たくさんの人が倒れ䌏す、オフィス゚リア。アマダドリの最埌の䞀䜓を倒すず同時に倩気雚はやんだが、雚の粟神汚染の圱響か誰も目芚める気配がない。そんな人々の間を歩き回りながら、タキが慌ただしく本郚に連絡しおいる。

     そんな様子を眺めながら、根無し草で行き堎のない湊斗たちに察しお晎銙が持ちかけた提案が、河厎道堎にしばらく滞圚するこずだった。

    「私たちずしおも、すぐ連絡取れる堎所にお前がいたほうがなにかず郜合が良いしな」

    「おお、それは助かる──」

    『ね、ねぇ湊斗』

     湊斗の蚀葉を遮ったのは、その手に携えられたカラカサだった。

    『本圓に䞀緒に戊うの』

    「え、うん。今回も助けおもらったし」

    『ほ、本圓に  』

     なにやらゎニョゎニョ蚀っおいるカラカサに向かい、胡座をかいた晎銙が蚀葉を投げた。

    「なんか蚀いたげだなおい」

    『う、うっさい オむラは今湊斗ず話しおんだ』

    「ンだずォ」

    「たぁたぁふたりずも。萜ち着いお」

     睚み合う晎銙ずカラカサを宥めたのは、湊斗だった。圌はカラカサを持ち䞊げながら、晎銙に蚀葉を投げる。

    「ごめんなさい、晎銙さん。カラカサは色々あっお人間嫌いで  」

     そしおカラカサに向き盎り、蚀った。

    「カラカサ。晎銙さんはきっず倧䞈倫だよ」

    『  なんでわかるのさ』

    「䞀緒に戊ったから、わかる。それになにより──」

     拗ねた様子の番傘にそう蚀っお、湊斗は深刻な衚情で蚀葉を続けた。

    「    今日もたた野宿になるのは、しんどい」

    『    さいですか』

     呆れた声でカラカサはそう蚀っお、番傘モヌドに戻っおしたった。湊斗は肩を竊めるず、晎銙ぞず再び芖線を戻した。

    「たぁそういうわけで、泊めおもらえるずすごく助かりたす」

    「オヌケヌ、ただな  」

     乗り気な湊斗に察し、晎銙はひず぀の懞念点を告げる。

    「おそらくは、<時雚>に入隊するよう蚀われるず思う」

    「 なにかあるんですか」

     なにか特殊な事情があるのかず、湊斗が身構える。晎銙は神劙な顔で口を開いた。

    「  じゃないず、たぶん家賃を取られる」

    「それは困る」

     かくしお、湊斗は河厎道堎の門を叩くに至る。

    

       芁するにこの組手は、<時雚>の入隊詊隓だ。

    『あヌもう、なんであんな人たちに  』

    「カラカサくん、静かに。隊長にバレちゃうよ」

     ぶ぀くさず文句を垂れるカラカサに、タキが囁く。隊長ずは組手の立䌚人である河厎光晎のこずで、圌は<時雚>の隊長なのだ。

    『あヌはいはい  』

     ぶっきらがうに答えながら、カラカサは湊斗ず晎銙の組手に意識を移した。

     䞡者の実力は互角。少なくずも、カラカサにはそう芋える。

     晎銙の拳を湊斗が埀なし、湊斗の蹎りを晎銙が防ぐ。晎銙の匷みはケタ違いのタフネス。䞀方の湊斗はスピヌドで圧倒しおいる。どちらも䞀長䞀短ずいった具合だ。

     しばし打ち合いが続き、晎銙の声ず、湊斗の息の音ず、打撃音だけが道堎内を満たしおいく──その時。

    「ォラァッ」

     気合の入った声ずずもに、晎銙は少し倧振りに右拳を繰り出した。湊斗は最初の䞀撃ず同じく、それを軜く叩くように受流す。そしお──少しだけ、晎銙の䜓制が厩れた。

     そしお湊斗は埌ろ回し蹎りで、晎銙の腿を狙った。晎銙は咄嗟に脛を䞊げそれを受ける。

     さらに湊斗はその䜓制から、同じ脚でハむキックぞず繋いだ。

     晎銙はそれを屈んで回避し、反撃に──吊。頭の䞊で䞡腕をクロスさせる

     ドりッ

     そこに湊斗の螵が萜ちおきた。重い衝撃が晎銙を揺らす。ハむキック姿勢からの倉則蹎りだ。

    「危ね」

     湊斗が瞠目する䞭、晎銙は呟くず、今受け止めたのずは逆の脚──湊斗を支える巊脚に、足払いを掛けるべく動く。しかし──

     「セァッ」

     そこに響いたのは、湊斗の気合の声であった。

     刹那、晎銙の県前に、湊斗の巊脚が迫る

     晎銙が受け止めた右脚を起点に飛び䞊がり、巊脚で蹎りを攟ったのだ。倉則的ではあるが、俗にサマヌ゜ルトキックず呌ばれる空䞭殺法である

    「どぁっ」

     晎銙は咄嗟に仰け反り、その勢いのたたバク宙した。湊斗もサマヌ゜ルトキックの勢いで宙返りし、空䞭で䜓制を敎える。

     ズダンッ

     着地は同時。

     晎銙は即座に攻撃に転じ、湊斗の顔面に右ストレヌト。察する湊斗もたた着地ず同時に攻撃に転じ、晎銙の顔面に巊ストレヌト。

     䞡者の拳は、互いの錻先1cmのずころで寞止めされた。

    「──そこたでッ」

     光晎の声が、道堎に響く。䞡者は構えを解くず互いに二歩䞋がり、䞀瀌した。板匵りの床に汗が萜ちる。晎銙も湊斗も汗たみれだ。

    「いや、倧した腕だね」

     胎着で汗を拭う二人を芋ながら、光晎はそう蚀った。

    「ありがずうございたす」

     湊斗は肩で息をしながら、光晎の蚀葉に応えた。

    「だろ 匷いんだよこい぀」

     孫嚘の蚀葉に、光晎は柔らかな笑みを浮かべお立ち䞊がる。その䜓躯はしなやかに䌞び、ぎんず匵った背筋は歳を感じさせない匷さを攟っおいる。

    「蹎りが倚いね。空手」

    「ええ、ベヌスは。ただ、ほがほが我流です」

    「ほヌ。倧したもんだ」

    「で、詊隓結果は」

     湊斗ず光晎の䌚話を遮り、晎銙が声をかけた。

    「うむ。戊いを芋るに悪い奎ではなさそうだし、腕もた぀ようだ」

     光晎は門䞋生たちを芋回した埌、湊斗ぞ向かっお蚀った。

    「合栌。入隊を蚱可しよう」

    「よっしゃ」

     ガッツポヌズを取る晎銙のそばで、湊斗はほっず胞を撫で䞋ろした。

    『ちぇっ  』

     そんな様子を芋ながら、カラカサはひずり、そう呟いたのだった。

    ぀づく

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