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曇り空に浮かぶ、大きな腕



    「雲のグラデーション、きれいだなぁ」

    南から流れてくる雲は、
    窓から、うっとりと覗いている私を知らない。

    わた菓子よりも柔らかく、ふんわりしていて
    掴めそうで、掴めないその雲は

    何かを私に
    伝えてくれるわけではないけれど

    緩やかに、そして優しく
    南風に乗って北の方へ、北の方へと流れて
    消えていく

    すると、突然
    まるで生きているかのように
    雲が形を変え始めた

    「あ!誰かの腕みたい……」


    窓の向こうに、現れたその雲は
    なぜだか本当に、大きな人の腕のようで

    その腕は確かに、何かをそおっと
    優しく抱え込むようにして包むと
    曇り空に滲むように、消えていった

    「あの大きな腕は、誰だったのかな……」


    夢でもなく、現実でもない
    すごく、神秘的な一瞬だった。

    大きなものに、優しくそっと包まれて
    とけるように、そして流れるように
    消えていったその雲は、心地良さそうで
    とてつもない安心感に抱かれているようで

    優しく美しい光景として
    私の目に、映し出されたのでした。




    *追記*

    今朝の朝活は、あえて
    リラックスタイムに充てたのですが
    どうしたことか、窓から見える曇り空に
    目を奪われてしまい

    「曇り空のグラデーションが
    こんなに、美しいものだったとは……」

    と、窓の向こうに広がる世界を
    しばし、独り占め。

    昔の人たちは、私たち現代人のように
    画面越しに何かを見ることなど、
    なかっただろう。

    ましてや、
    電話機も無かったのだから
    こうして空を見上げたり、眺めたりしながら
    何かに想いを馳せたり、想像したりして
    その瞬間を楽しんでいたのだろうか......

    いや、今を生きることに精一杯で
    それどころじゃなかったかもしれないな……

    などと、ひとり
    想像の世界を楽しむ私でした。

    最後に

    あの、大きな腕のように......

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    世界をそっと
    優しく包み込めるような、人でありたい。





    今夜も、最後までお読みくださり
    ありがとうございました。


    心穏やかな夜で、ありますように......


    春華🕊️



     
     
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