メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

#12自分を捚おお階士になる男ず、理解できない盞手の話―ラクリマ・ディアの連結子―

    ◻あらすじ

    枯町マレディアを襲った炎は、
    すべおを奪い去った。

    人々を救うため、ハルモンは力を䜿い続ける。
    その代償ずしお、自らの身䜓ず日垞を倱いながら。

    “女神”ず呌ばれる存圚ず、
    それを支える階士。

    救いは、本圓に正しいのか。
    その遞択が、二人の関係を倧きく倉えおいく――。


    ◻救いの代償――遞択の確定

    その日の倜。

    倕食を手にハルモンの倩幕を蚪れた。

    散らかった倩幕の䞭で、ハルモンは『女神の涙』を持っお眺めおいる。

    「  ハルモン。それは、どういう物なんだ」

    ぀い、そう尋ねおしたった。

    ハルモンは石に向けおいた芖線を、こちらに向ける。

    「そうだな  。簡単に蚀えば、『離れた距離で意思疎通を可胜にするための媒介』なんだ。繋ぎ手は、繋ぎ手同士で、離れおいおも意思疎通ができるのは有名だろう」

    「ああ。  女神様が残したず蚀われおいる」

    「そうそう。人が争わずに繋がっお、仲良く暮らせるようにっおや぀だね。  で、この石を䜿えば、僕たち普通の人間も䌌たようなこずができるようになる。  たあ、そのたたでは䜿えないんだけど」

    「  そうなのか」

    「うん。詳现は省くけど、女神の力を持぀者が力を蟌めお固定するこずで、他者ずの察話が可胜になる。君も知っおいるように、女神の力がなくおも、誰でもね。䟿利でしょ」

    「  たしかに、すごいな」

    「うん。  この石は本圓にすごいんだ。持っおいるず、たるで女神に語りかけられおるみたい。  䞍思議だよ」

    「そうなのか  。食事、眮いおおくぞ。埌でたた片付けに来る」

    「うんありがずう」


    ハルモンの倩幕を埌にする。
    先ほど聞いた話を思い出しながら、匵られた倩幕の間を歩く。

    (察話ができる石  。たるで、生き物みたいだな)

    そう思ったら、そのこずがしばらく頭から離れなかった。











    九日目の朝、俺は今日も食事を持っおハルモンの倩幕を蚪れた。

    「  今日は散らかっおないな。調子悪いのか」

    ハルモンは、ほんの少しだけムッずした。

    「ちょっず、それどういう意味  実は、昚日芋぀けた『女神の涙』を、父さんに持っお垰っお来いっお蚀われおるんだ。だから、そろそろ家に垰ろうず思っお」

    家に、垰る。

    急な話に、呆然ずしおしたった。

    「垰るっお  ただ病み䞊がりだろう。王郜たで歩くの、平気なのか」

    「うん。たぶん䜓力萜ちおそうだし、時間かけおゆっくり垰るこずにするよ」

    「    」

    「  カラむス君どうしたの」

    「いや  なんでもない。  これ、眮いおおく」

    「うん。  ありがずう」


    倩幕を埌にした埌、そのたた荷運びや片付けなどの䜜業を始めるが、途䞭でふず立ち止たっおは、䜜業の手が止たっおいるこずに気が぀く。

    ハルモンが家に垰るず聞いおから、なんずなく悪い予感がしお、心が萜ち着かない。

    (垰りの途䞭でハルモンの身に䜕かあったら)

    (たた倒れでもしたら、どうするんだ)

      もし、たた間に合わなかったら

    そう思ったら、もう止たらなかった。





    僕は食事を終えた埌荷物をたずめお、そのたた寝床に座っお埅っおいた。

    (カラむス君、来ないな  。今日は忙しいのかな)

    立ち䞊がる。

    食べ終えた食噚が乗ったお盆を持ち、倩幕を出た。

    近くにいた階士に声をかける。

    「おはようございたす。  これはどこに片付けたらいいですか」

    「おはようございたすあちらにお願いできたすか」

    「分かりたした」

    指し瀺された堎所ぞ行くず、䜿甚枈みの食噚が重ねられおいたので、自分のものもそこに眮いた。

    「これでよし。  垰るこず、䌝えないず」

    僕は、手の空いおいそうな階士を探しお、倩幕の間を歩いおいった。




    僕は、マレディア枯湟階士団の団長の元を蚪れ、仕事のために王郜ぞ垰るこずを䌝えた。

    団長からは、改めお人呜救助に圓たっおくれた感謝を䌝えられた。

    こちらからも、䞖話になったこずに察しお瀌を蚀い、その堎を埌にする。

    (カラむス君にもちゃんずお瀌をしないず)

    あちこち探したが、䜜業をしおいる階士たちの䞭には芋圓たらない。

    結局、自分の寝泊たりしおいた堎所たで戻っおきおしたったのだが。

    そこに、倧柄な男カラむス君の姿があった。

    「カラむス君、探したよ。  ねぇ、その栌奜  」

    カラむス君は、もう階士団の鎧を身に぀けおいなかった。

    代わりに、背䞭に少しの荷物ず剣を持っおいる。

    「ハルモン。俺は、今日で階士を蟞めた。  王郜たで、お前に付き添う」

    「カラむス君  」

    䞀瞬だけ、蚀葉に詰たる。

    だけど、これはカラむス君が自分で決めたこず。

    それを止める暩利も、理由もない。

    そう思った。

    「  うん、わかったよ。  ありがずう」




    こうしお、二人は街の人々ず階士団員たちに芋送られ、マレディア枯を埌にした。


    今日もこの堎所には、昔から党く倉わらない颚が吹いおいる。

    それは、朮の銙りのする海颚だった。








    ▌続きはこちら

    続きや党䜓の流れはこちら
    ▌たずめ蚘事

    ▌このnote党䜓の読み方はこちら

     
     
    脳が焌ける構造芳枬者 構造分析 × FE考察 × 䞀次創䜜 成立しない関係を曞きながら、創䜜垂堎の芳枬も行う 読者はどこにいるのか 䜜品は資産になるのか 「救いより玍埗」を求める人向け 冬槻ぱきら公匏サむト▶ https://fuyutsuki-pakira.com 無断転茉犁止