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Photo bykigurumi64

あなたへの手紙。

    あなたの産声は、か細いものだった。
    「ふにゃふにゃ〜。」と泣いた後は、しーんと、分娩室が静まり返り、初めての出産で、何が起きているかも分からず、、、。

    翌日、あなただけが、別の病院に搬送されて、ようやくこの腕で抱っこ出来たのは、1週間後だったね。

    体は、こわれそうな程に、小さいのに、あなたの瞳は、吸い込まれそうなほど、透き通り、きれいだったことを覚えているよ。

    数日間の母子入院の後は、何事もなく、退院出来たね。

    でも、8ヶ月くらいから、徐々に、出来ていたことが、出来なくなっていったね。病院の先生に相談し、もっと大きい病院を紹介してもらったけど、治療法は、なかった。

    後から、知ったことがあったね。あなたは、仮死状態で生まれていた。麻痺は、無いと言われたけど、結局は、後遺症が残ったのかもしれない。

    それでも、私たちは、明るかったね。他の人から見たら、不幸せとか可哀想とか、感じるのかもしれないけど、私たちには、この日常生活が普通だった。

    綺麗ごとを言う気は、ないから、もちろん、辛い思いもあったし、車椅子での外出は不便な事もあったけど、不幸せでは、なかったと、これは言い切れる。

    そうそう、二人だけの秘密もあったよね。私が、辛いとき、「抱っこして」って、ふざけて甘えた。いつもは、逆なのにね。ありがとう。

    、、、、、。

    そんな、あなたが、肺炎で逝ってから、早いもので、6年が経ったんだね。本当のことを言えば、なかなか立ち直れなかったんだよ。でも最近、少しずつだけど以前の自分を取り戻しているよ。

    あなたは、あなたの人生を見事に生き切ったね。だから、私は、あなたの分まで生きるなんて、おこがましいことは、言わないよ。私は、私の人生を生きる。そう思わせてくれたのは、あなたのあの時の穏やかな笑顔のおかげだよ。少しは強くなったママを見ていてね。

    最期の淋しさよりも、出逢えた喜びを大切にしたい。

    そして、今日も私は、空を見上げる。



     
     
    せっかちで、そそっかしいけど笑ってね。あなたには、笑っていて欲しいから。これからも、いろんなコトに挑戦、体験していくよ!

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