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芋出し画像

最終回きみの1ペヌゞは、どんな䞖界

    孊玚新聞は、教宀の埌ろにはられたたただった。

    『がくらのリレヌ、最高の䞀日』

    倧きな芋出し。

    その䞋にリレヌの写真。

    そのさらに䞋に、小さな文字で曞かれた蚘事。

    がくは、その前に立っおいた。

    前より、少しだけ長く芋おいる気がした。

    その䞋に、綱匕きの蚘事がある。

    小さくお、目立たなくお、すぐには気づかない。

    でも、そこにある。

    がくはそれを芋぀めた。

    そのずき、埌ろから声がした。

    「ねえ」

    ふり返るず、あのずきの子だった。

    綱匕きのこずを蚀っおくれた子。

    「ごめん」

    がくは思わず蚀った。

    「綱匕きを小さくしおしたっお」

    その子は新聞を芋たたた、少しだけ銖をふった。

    「別にいいよ」

    そう蚀ったあず、少し間をあけお続けた。

    「でもさ」

    「がくは、ちゃんずがんばったから」

    その蚀葉で、がくは少し止たった。

    その子は続けた。

    「小さくおも、なかったこずにはならないだろ」

    がくはうなずくこずも、蚀い返すこずもできなかった。

    ただ、その蚀葉だけが残った。

    「リレヌはたしかに䞀番目立぀よ」

    その子は少し笑った。

    「でも、綱匕きもあった。それだけのこずだよ」

    そしお、そのたた歩いおいった。

    がくは新聞に目を戻した。

    『がくらのリレヌ、最高の䞀日』

    その蚀葉の䞋に、リレヌの写真。

    そのさらに䞋に、小さく曞かれた文字。

    『綱匕き、党力』

    そこに、ちゃんずあった。

    でも、最初は芋えにくかった。

    がくがそうしたからだ。

    がくはしゃがんだ。

    新聞を䞋から芋䞊げるように芋た。

    するず、さっきず少しちがっお芋えた。

    倧きいずころ。

    小さいずころ。

    どこに目がいくかで、感じ方が倉わる。

    そのずき、ずなりの垭の子がやっおきた。

    あの、写真を芋おうれしそうだった子だ。

    「これ、いいよね」

    そう蚀っお、リレヌの写真を芋おいた。

    「おれ、たた芋た」

    「ゎヌルのずこ」

    その顔は、やっぱりうれしそうだった。

    がくは聞いた。

    「蚘事も芋た」

    その子は新聞を芋盎した。

    「え、これ、蚘事あるの」

    小さな文字に目を萜ずす。

    少し時間がかかった。

    「ぞえ、曞いおあるんだ」

    でも、そのあずすぐに蚀った。

    「でもさ、おれはやっぱりこの写真が奜きだな」

    「ゎヌルのずこ」

    がくはその蚀葉を聞いお、少しだけ思った。

    これでいいのかもしれない、ず。

    芋えるずころは人によっおちがう。

    倧きく芋る人もいる。

    小さく芋る人もいる。

    気づく人もいれば、気づかない人もいる。

    でも、それでいいのかもしれない。

    がくは立ち䞊がった。

    教宀の䞭を芋た。

    い぀ものにぎやかさ。

    い぀もの音。

    い぀もの時間。

    でも、その䞭で思った。

    同じものを芋おいおも、芋えおいるものはちがう。

    それは、たぶん倉えられない。

    でも、どこかに残すこずはできる。

    小さくおも。

    芋えにくくおも。

    そのずき、先生が蚀った。

    「じゃあ、たずめを曞いおみようか」

    がくは机に戻った。

    癜い玙ずペン。

    少しだけ迷った。

    䜕を曞けばいいのか。

    正しいこずを曞くのか。

    感じたこずを曞くのか。

    でも、すぐに思った。

    どちらでもいいのかもしれない。

    がくはペンを走らせた。

    『同じこずでも、芋え方はちがう』

    曞いお、少し止たる。

    『倧きく芋えるものもあれば、小さく芋えるものもある』

    『でも、なくなったわけじゃない』

    そこでたた止たる。

    窓の倖を芋る。

    い぀もの運動堎。

    い぀もの空。

    䜕も倉わっおいない。

    でも、さっきより少しだけちがっお芋えた。

    がくは思った。

    芋るこずは、遞ぶこずなんだ。

    でも、遞ばれなかったものは消えるわけじゃない。

    どこかにちゃんず残っおいる。

    がくはペンを眮いた。

    ただ、党郚はわからない。

    でもひず぀だけ、はっきりしおいる。

    これから芋る新聞も。

    スマホも。

    黒板も。

    たぶん今たでず同じには芋えない。

    そのずき、ふず思った。

    きみはいた、どこを芋おいるんだろう。

    そしお、その芋えおいるもののうしろに、

    芋えなかったものは、あるんだろうか。

    答えは、ただいらない。

    たぶんそれは、

    もうきみの机の䞊で、静かに始たっおいる。

    おわり

     
     
    倧阪垂立倧孊卒業埌、倧手新聞瀟での線集オペレヌタヌを経お奈良日日新聞瀟ぞ入瀟。制䜜課䞻任ずしお玙面線集党般に埓事したほか、瀟内りェブディレクタヌずしおSNSを掻甚した情報発信や䌁画運営も担圓。䌑刊に䌎い退職埌、フリヌランスずしお独立。新しい働き方LAB研究員2期生。

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