
【大学受験】共通テストの記憶
共通テストの記憶
共通テストまで、あと2ヶ月。去年の今頃、子どもは平日は学校帰りに、休日は朝から晩まで自習室へ行っていた。
共通テスト2日目が終わって自己採点をした夜、「なんとか耐えた」と言って泣き崩れた子どもの姿を今でも鮮明に思い出せる。
あれからもう一年が経とうとしている。
時間の流れは、本当に早い。
子どもが自分で決めた最低ラインを自己採点ではぎりぎりクリアしたと言っていた。
国公立の医学部に出願するための、絶対に守らなければならない点数だった。けれど後日届いた得点開示を見て、私は驚いた。
実際の点数は、その最低ラインより20点近く低かったのだ。
「これでよく合格したな。自己採点どうなってんの??」と言うと、子どもは苦笑いするしかなかった。
それでもなんとか合格できたのだから、運が良かったとしか言いようがない。
共通テストという試練
子どもは共通テストの形式がとにかく苦手だった。
記述模試と共通テスト模試では、偏差値が7,8は違う。
逆に共通テストの方が得意な子もいるらしいから、向き不向きがはっきり分かれるのだろう。
センター試験の頃とは違う。
共通テスト対策と二次試験対策は別物で、両方に対応しなければならない。
時間がいくらあっても足りない。
「医学部を目指すなら中学から準備を」という塾の言葉も今となっては理解できる気がする。
それでも、たとえ共通テストで失敗したとしても75パーセント以上あれば逆転できる医学部は少なくない。
二次試験との相性を見極めて出願すればいい。
まだ道は残されている。
自己採点という落とし穴
マークシートなのに、どうして20点も差が出るのか。
マークミス、マークずれ、消し忘れ。本番の緊張が、普段ならしないようなミスを引き起こす。
後から知ったのだが、私立の共通テスト利用入試を使って確認する方法があるらしい。
自己採点通りなら絶対に合格できる大学を受けておく。
合格すれば自己採点が正しかったと分かる。
もし不合格なら……それは考えたくない結果だ。
共通テストリサーチの誘惑
子どもの同級生に、上位の旧帝大工学部を目指していた子がいた。
実力的には十分合格できるレベルだった。
けれど共通テストで予想以上の高得点を取ってしまい、共通テストの配点が高い医学部に出願した。
リサーチではA判定。共通テストで逃げ切れると思ったのだろう。
でも、二次試験で失敗し不合格。
結局、後期で旧帝大ではない工学部に進学したという。
共通テストリサーチは、その時点での志望校内順位にすぎない。
A判定を見て安心していても思ったような判定が出なくても同じように考えて志望校を変更する子が集まってくる。
つまり判定は変わるのだ。
本当に行きたい大学があるなら、どっしり構えてリサーチの数字に踊らされるべきではない。
失敗したとき、一生後悔することになる。
もうひとつの選択肢
共通テストで思うような点が取れなかったとき、滑り止めをどうするか。
私立医学部は学費が安いところほど難関で、滑り止めにならないことも多い。
実際、子どももA判定だった私立医学部の二次試験で不合格になった。
そんなとき、国公立の中期日程で薬学部や工学部を受験、最悪、国公立医学部がダメでも中期の入学手続きだけして休学する子がいると聞いた。
こうすれば入学金も学費も抑えた滑り止めを確保できる。
医学部を目指す実力なら薬学部や工学部は学校の選択を間違えなければ難しくないと思うので、翌年は滑り止めを受けず、第一志望の国公立医学部にだけ集中できる。
そういう戦略もあるのだと、私は初めて知った。
受験は、本当に長い戦いだ。