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【大学受験】中学3年の春までに英検2級。地方から難関大学を目指す為のスタートライン


    「英検2級なんて、高校生になってからでも取れるんじゃないの?」


    そう思っていらっしゃる保護者様や中学生の方は、残念ながら時代遅れかもしれません。

    大阪府教育委員会のまとめによると、2023年度の府立高校入試において、英検2級以上の資格を持って受験した生徒は約4,000人でした。そのうちなんと2,939人が府立トップ10校を受験した生徒です。

    つまり、大阪府立高のトップ校を目指す受験生の6割が、すでに英検2級以上を取得した状態で入試に臨んでいます。

    そして、ここからが本当に衝撃的な数字です。

    府立高の双璧である北野高校では、受験生の95.4%が英検2級以上を保有。天王寺高校で84.8%、茨木高校でも83.4%という圧倒的な取得率を記録しています。三国丘(75.9%)、豊中(61.6%)、大手前(63.5%)も6割を軽く超えている状況です。

    私はこの現状を知りませんでした。と、同時に衝撃を受けました。これは「加点されるから取っておくと有利」という程度の話ではありません。英検2級は、もはや上位校合格の最低条件であり、合格パスポートそのものになっています。


    得点保障制度の「重み」を理解しているか?

    なぜ、ここまで英検2級の取得が急激に広まったのでしょうか。それは2017年度から導入された「外部検定による得点保障制度」にあります。

    大阪府立高入試では、英検・TOEFL iBT・IELTSの成績を入試得点に反映できます。なかでも英検が中心で、2級を持っていれば英語90点満点中の72点(80%)、準1級なら90点満点(100%)が保障されます。当日の入試の点数と、外部検定の換算点の高い方が採用される仕組みです。

    制度開始時の2017年は、外部検定を活用した受験生はわずか344人でした。しかし7年後の2023年には3,999人と、10倍以上に膨れ上がりました。

    この制度の本質は何でしょうか。それは「英語のC問題を採用する上位校において、当日の入試で英検2級の72点を上回るのは極めて困難」という現実にあります。

    入試情報のスペシャリストである藤山正彦氏(開成教育グループ上席専門研究員)の分析によると、英語C問題の合格者平均点は2023年度で60.6点でした。英検2級が保障する72点を、当日の試験で上回る生徒はほとんどいません。

    C問題は長文読解が4~5題連なり、最後に難関の英作文が課されます。制限時間はわずか30分です。大学の共通テストに近い難易度の問題群を、中学3年生がその時間内で解ききるのは、文字通り「苛酷」と言えます。

    だからこそ、英検2級の72点保障は「安全網」ではなく「必須装備」になりました。英検を活用した受験生の90%が、C問題を採用する府立高に集中している事実が、すべてを物語っています。

    地方公立高校から見れば「異常な」取得率

    ここで一度、視点を変えてみてください。

    北野高校の95%、天王寺高校の85%という数字は、大阪府という大都市圏の「超進学校」だからこそ成り立つのでしょうか。

    いいえ、それだけではありません。

    これらの学校の受験生が「英検2級を取ったから受かった」のではないのです。英検2級を取らなければ受験すら厳しくなるという、競争環境の激化が生んだ結果です。

    では、地方の公立高校はどうでしょうか。

    地方の多くの公立高校では、英検2級の取得者は年に数人、あるいはゼロという学校が珍しくありません。英語の授業は教科書準拠で進み、高校入試も基礎的な問題が中心です。生徒も保護者様も「英検なんて高校生になってからでいい」と考えていらっしゃいます。

    その認識の差が、3年後、いや6年後に決定的な差になります。

    大阪府立トップ10校の生徒たちは、中学3年の時点ですでに高卒レベルの英語力(英検2級=語彙5,000語)を身につけています。彼らは高校3年間で、さらに準1級・1級レベル(語彙7,500~9,000語)へと到達し、大学受験に臨みます。

    一方、地方の公立高校に進学した生徒が、高校入学時に英語の基礎すら怪しい状態でスタートしたらどうなるでしょうか。高校3年間で「受験英語」をゼロから構築しなければなりません。それは、すでに5,000語の語彙を持ち、長文読解の基礎が盤石な都市部の生徒と、同じ土俵で戦うことになるということです。

    これは「大阪だけの話」ではない


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