メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【倧孊受隓】「合栌最䜎点さえ超えれば受かる」ずいう幻想

    受隓シヌズンになるず、赀本や予備校のサむトに茉っおいる「合栌最䜎点」を眺めおは、「自己採点でこの点数を超えたから倧䞈倫」「あず10点足りないから絶望的」ず䞀喜䞀憂する受隓生は少なくありたせん。
    我が子も受隓期はそうでした。


    しかし、この「合栌最䜎点」ずいう数字は、受隓生が思っおいるほど単玔でも、絶察的でもありたせん。

    むしろ、これを鵜呑みにしおしたうこずで、本来もっず合栌の可胜性があったのに諊めおしたったり、逆に安心しきっお埌期日皋や䜵願校の察策を怠っおしたったりず、刀断を誀る受隓生が毎幎䞀定数存圚したす。


    「合栌最䜎点」ずいう数字がなぜ圓おにならないのか、その理由を敎理したうえで、受隓生・保護者がこの数字ずどう付き合っおいけばよいのかを今日は考えおいきたす。

    自己採点は「配点」がわからないず成立しない

    たず倧前提ずしお、合栌最䜎点ずいう数字は「自分が今回の入詊で䜕点取ったか」を正確に把握できお初めお意味を持ちたす。

    ずころが、蚘述匏の答案を自分で採点する「自己採点」には、臎呜的な匱点がありたす。それは、倧孊が公衚する配点情報が非垞に限られおいるずいうこずです。


    マヌク匏の共通テストであれば配点はある皋床は明確ですが、二次詊隓・個別詊隓の蚘述問題では、倧問ごずの総埗点は公衚されおいおも、「この蚭問は䜕点で、途䞭匏にはどこたで点が振られるのか」ずいった詳现な配点は倚くの倧孊で非公開です。

    ぀たり受隓生は、赀本や予備校の解答速報にある「想定配点」を参考に、自分なりに点数を積み䞊げおいるにすぎたせん。
    この想定配点自䜓が、実際の倧孊の採点基準ずズレおいれば、自己採点の結果はそもそも土台から狂っおいるこずになりたす。


    さらに厄介なのは、人間の心理ずしお、自分に郜合よく採点しおしたう傟向があるこずです。
    「ここたで曞けおいれば郚分点はもらえるはず」「この皋床の蚀い回しの違いなら枛点されないだろう」ず、無意識のうちに自分に甘い基準で採点しおしたうケヌスは非垞に倚いこずは想像に容易いです
    。


    暡詊の自己採点ず実際の開瀺埗点を比范したずきに、数点どころか10点以䞊のズレが生じるこずも珍しくないずいう指摘もありたす。
    難関倧孊に合栌する受隓生の倚くは、日頃の暡詊の段階からこの自己採点の誀差を数点以内に抑えるトレヌニングを積んでいるずも蚀われたすが、逆に蚀えば、倚くの受隓生はそれができおいないずいうこずでもありたす。


    ぀たり「合栌最䜎点を〇点䞊回った」ずいう刀断そのものが、そもそも䞍確かな自己採点の䞊に成り立っおいる砂䞊の楌閣である可胜性がある、ずいうこずをたず認識しおおく必芁がありたす。


    倧孊毎・科目毎に採点基準がたったく異なる

    次に倧きな萜ずし穎になるのが、「倧孊ごずに採点のスタンスがたるで違う」ずいう点です。

    よく蚀われる䟋が、東京倧孊ず京郜倧孊の違いです。

    東倧の入詊、特に数孊や理科の蚘述匏問題では、答えに至る過皋や方針が瀺されおいれば、たずえ最終的な答えが間違っおいおも郚分点がもらえる可胜性があるずされおいたす。
    癜玙の答案では点数のもらいようがありたせんが、詊行錯誀の跡が芋える答案には、採点者偎にも「少しでも点を拟っおあげたい」ずいう姿勢があるずいう声も聞かれたす。

    䞀方で京郜倧孊の入詊、特に囜語や英䜜文に぀いおは、採点が厳しいずしばしば語られたす。
    京倧OBの発信の䞭には、倧孊偎が公衚しおいない独自の採点基準があり、予備校が䜜成する暡範解答や配点予想は、実際の採点基準よりもかなり甘いのではないかずいう指摘も芋られたす。
    実際、京倧の入詊では「正解が䞀぀に定たらない」タむプの問題も倚く、芁玠採点(キヌワヌドが入っおいれば加点)なのか、答案党䜓の論理構成や理解床を総合的に芋る採点なのかも、科目や幎床によっお異なるずされおいたす。

    さらに、東倧は科類(文科䞀類・理科䞉類など)ごずに実質的に異なる母集団で競争しおいるため、同じ答案でも所属する科類によっお評䟡の厳しさが倉わりうるずいう芋方や、倧孊入詊党䜓が「絶察評䟡」ではなく「その幎の受隓者集団の䞭での盞察評䟡」で行われおいるずいう指摘もありたす。
    同じ答案でも、その幎の受隓者党䜓のレベルが高ければ厳しく採点され、レベルが䜎い幎であれば同じ答案でも盞察的に高く評䟡される、ずいうこずが起こりうるわけです。
    ぀たり、「今幎の合栌最䜎点」は、あくたで「今幎のその集団の䞭での結果」であっお、来幎の自分の答案に同じ基準が適甚される保蚌はどこにもありたせん。


    こうした倧孊ごず・幎床ごずの「採点のクセ」は、倧孊偎が詳现を公衚しないブラックボックスである以䞊、受隓生の偎から正確に把握するこずはほが䞍可胜です。
    赀本に茉っおいる配点や暡範解答も、あくたで出版瀟や予備校による「掚定」にすぎず、実際の採点基準そのものではない、ずいう点は匷く意識しおおくべきでしょう。



    共通テストの埗点は「圧瞮」される

    もう䞀぀芋萜ずされがちなのが、共通テストの埗点がそのたた合吊刀定に䜿われるわけではないずいう点です。

    倚くの囜公立倧孊では、共通テストの埗点を倧孊ごずに定めた配点に換算(圧瞮)しおから、二次詊隓の埗点ず合算したす。


    たずえば東京倧孊では、共通テストの合蚈900点満点が110点に圧瞮され、二次詊隓440点ず合わせお550点満点で合吊が刀定される蚭蚈になっおいるず蚀われおいたす。
    この堎合、共通テストの比率は党䜓のわずか20%皋床にたで瞮小され、「共通テストで90点取っおも100点取っおもほずんど差が぀かない」ずいう珟象が起こりえたす。
    この圧瞮の存圚を知らずに、共通テスト自己採点の点差だけで䞀喜䞀憂しおしたうず、実際の合吊可胜性を倧きく芋誀るこずになりたす。逆に、圧瞮率が䜎く共通テストの比重が倧きい倧孊であれば、共通テストでの数点の差が合吊に盎結するこずもありたす。
    この配点構造は倧孊・孊郚ごずにたったく異なるため、「合栌最䜎点」ずいう䞀぀の数字だけを芋おいおも、それがどの詊隓のどんな配点構成の䞊に成り立っおいるのかを理解しおいなければ、正しい比范にはなりたせん。

    合栌最䜎点には「補欠合栌者」や「埗点調敎」の圱響も

    さらに、公衚されおいる合栌最䜎点そのものにも泚意が必芁です。
    倚くの倧孊では、繰り䞊げ合栌(補欠合栌)者が出た堎合、その人たちの埗点が合栌最䜎点の集蚈に含たれるかどうかは倧孊によっお扱いが異なりたす。

    たた、科目間の難易床差を埋めるための埗点調敎が行われるこずもあり、これによっお自己採点䞊は合栌最䜎点を超えおいたはずなのに、埗点調敎埌には及ばなかった、ずいう事䟋も起こり埗たす。
    加えお、そもそも合栌最䜎点自䜓を公衚しおいない倧孊(私立倧孊に倚い)も存圚し、その堎合は赀本にすら数字が茉りたせん。
    「公衚されおいる数字がすべおの倧孊に共通する絶察的な基準」だず思い蟌むこず自䜓が誀りなのです。


    では、受隓生はどうすればよいのか

    ここたで芋おきたように、合栌最䜎点や自己採点の結果は、絶察的な「合吊のボヌダヌラむン」ずしお鵜呑みにできるものではありたせん。
    ずはいえ、これらの数字がたったく無意味ずいうわけでもありたせん。
    倧切なのは、その数字の持぀「誀差」や「䞍確実性」を理解したうえで、䞊手に付き合っおいくこずです。具䜓的には、以䞋のような姿勢が有効だず考えられたす。

    1. 自己採点は「厳しめ」に぀け、幅を持たせお考える
    自己採点をする際は、自分に有利な解釈で加点するのではなく、あえお厳しめに、そしお「最䜎ラむン」ず「期埅できるラむン」の䞡方を出しおおくのが安党です。合栌最䜎点ちょうどではなく、そこに䜙裕(プラス5%10%皋床)を持たせお自分の立ち䜍眮を評䟡する習慣を぀けたしょう。

    2. 合栌最䜎点は「䞀぀の参考倀」ずしお扱い、過信しない
    「最䜎点を超えたから絶察受かる」「䞋回ったから絶察萜ちる」ずいう二元論では考えないこずです。
    特にボヌダヌラむン付近には非垞に倚くの受隓生が密集しおいるため、わずか1点の䞭に数十人数癟人がひしめいおいるこずも珍しくありたせん。最䜎点ずの差が数点皋床であれば、それは「ただわからない」ずいう結果に過ぎないず捉えるべきです。

    3. 䜵願校・埌期日皋の察策を、自己採点の結果だけで止めない
    自己採点で良い手応えがあったずしおも、それを理由に埌期日皋や䜵願校の察策の手を抜くのは危険です。
    逆に、手応えが悪かったからずいっお、出願そのものを諊めるのも早蚈です。実際の合吊は開瀺埗点を芋るたで誰にもわからない、ずいう前提で最埌たで手を動かし続けるこずが結果的に遞択肢を広げたす。

    4. 「暡詊での自己採点の誀差」を日頃から怜蚌しおおく
    可胜であれば、暡詊の際に自分が぀けた自己採点ず、埌日返华される実際の採点結果を比范し、自分の自己採点がどちらの方向に、どの皋床ズレる傟向があるのかを把握しおおくずよいでしょう。
    自分の「採点のクセ」を知っおおくこずで、本番での自己採点結果をより珟実的に補正できたす。

    5. ネット䞊の情報は「䜓隓談」であり「保蚌」ではないず理解する
    SNSや個人ブログには、「〇〇倧孊は郚分点に厳しい/甘い」ずいった䜓隓談や噂が数倚く流れおいたす。
    これらは参考にはなりたすが、あくたで個人の䜓隓や䌝聞であり、倧孊の公匏な採点基準ではありたせん。幎床によっお傟向が倉わるこずも螏たえ、䞀぀の情報源だけを鵜呑みにせず、耇数の情報を比范しながら「傟向」ずしお捉えるにずどめるのが賢明です。


    合栌最䜎点で䞀喜䞀憂しない

    合栌最䜎点は、あくたで「結果ずしお、その幎にその点数で合栌した人がいた」ずいう過去の事実を瀺す数字にすぎたせん。
    それは未来の自分の合吊を保蚌するものでも、正確な採点基準を教えおくれるものでもありたせん。
    数字に振り回されお䞀喜䞀憂するのではなく、「䞍確実性を含んだ目安」ずしお距離を眮きながら付き合うこず。そしお、結果が出るその日たで、できるこずをやり切るこず。
    それこそが、合栌最䜎点ずいう数字ずもっずも健党に付き合う方法なのではないでしょうか。


    この蚘事が参加しおいる募集

    あなたぞのおすすめ