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Photo bysoeji

水色はげ #シロクマ文芸部

     水色はげという渾名は10年以上になる。まさか、小学1年で付けられた渾名が高校まで続くとは思わなかった。

     家庭用バリカンを贈られた母が、仕組みを理解しないまま僕の髪を一番短い設定の刃で刈ってくれた。一般的には青光りって言うらしいけど、地肌が透けるくらい短い髪、光を照り返すような輝きを見た武史君が「水色はげ」と呼んで、僕の渾名として定着した。

     高校生になった今は、照り返すほど短くないけど、ずっと坊主頭を続けていて「水色はげ」という渾名も続いている。

     母が一度だけ刈ってくれた髪。
     一生、この髪型を止めるつもりは無い。武史君には感謝している。

     空にいる母が喜んでくれる気がする。
     「水色はげ」とか「眩しい」とか冷やかされる時、母と過ごした時間に想いを馳せる。

     あなたの息子に生まれて幸せでした。
     今も幸せに生きています。
     いつか、水色より濃い天に辿り着くことができたらお話ししますね。

     水色は透明だという人もいるけど、重ねることで天にいる母と同じ色に染まることを夢見ています。
     いつもいつまでも、水色は僕たちを繋いでいると信じています。
     あの時のように、水色はげをわしゃわしゃと撫でていただける日を夢見ています。
     母上様。

    (おしまい)

     シロクマ文芸部に参加です。お題は
    #水色は
     でした。
     悲しい話でごめんなさい、反省します。

    #何を書いても最後は宣伝
     ここに、くだらない話が沢山あります。



     
     
     
    noteは日常中心、TALESは創作小説を投稿していています。 創作大賞2025「黒田製作所物語」中間選考通過。第29回自費出版文化賞 小説部門「スプラウト」入選。 人間讃歌の物語に挑戦しています。

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