
Delay delay coaster!
5月になった。
つまり、大学院生になって一月が経ったということ。予想はしていたが正直、忙しい。
授業やゼミ、その準備、研究……とこなしているといつの間にか1日が終わっている。
さらにはここに就活&バイトが入ってくるのだから大変なのだ……。
文字面だと伝わらないだろうから時間で言い直すと、日中の活動時間は社会人となんら大差ない。
平日は8時に家を出て、8時に帰ってくる生活。プラスで就活&ゼミ準備&バイトを開いた時間や休日にねじ込む。
「自分、まだゴールデンウィークやれます‼︎」
って魂の叫びが理解できた瞬間が先週のハイライトだった。
ちょっと大人になった気分だ。うれしい。
てんてこ舞いの日々を過ごすようになったここ半年間で、私が必ず守っているルールがある。
それは「どんなに上手く行っていてもそうでなくても、必ず週に半日、自分の時間を作る」ことだ。
てんてこ舞いビギナーの私から、ベテランダンサーの社会人の方からそうでない学生の方にまで向けて、本記事ではこのルールの素晴らしさの解説と布教をしようと思う。
卒研が始まったころ、右も左も分からない(今もわかってないが)完璧主義の私は、とにかく馬車馬のように活動しようとしたことがある。
結果はニ週間で燃料切れ。
大学受験のころは一月休みなしで勉強なんて平気だったのになぁ、って他人事みたいな感慨が湧いてきたのを覚えている。
二十歳を超えて活力の質が変わったのか、それとも扱うモノが遥かに難しくなったからなのかは知らないが、とにかく無理だ、と実感した。
それからはとにかく「空き」を作って、遊びに行く時間とか、絵を描く時間とか、noteを更新する時間をとることに決めている。
最近になって気づいてきたのだが、このルールはどうやら質的に普通のサボりとは違う。
そのココロのうちのひとつは、普通のサボりと違って7分の1,2程度休んだところで、対して進捗は変わらない、という点だ。
いやまあもちろんサボってるんだから、もちろん多少のツケは回ってくるのだが。
それでも、一ヶ月スパンで見たときの進捗は意外と変わらない。
馬車馬のように活動しても、結局どこかでペースが落ちて、休み休みやるのと同じになる。
カラクリとしてはこんなとこだと思う。
だから、むしろちょっとサボって別のことに熱中したり、フラッと出かけてみた方が、トータルとしてはスキルアップや人生の厚みを増すことにつながる。
この成果として、最近ではちょっとだけ絵も上手くなったし、pcの勉強も進んで、細かい設定の意味とかもわかってきた!
二つめは平日に空きなくなってくる、ということだ。
当たり前っちゃ当たり前だが、平日やってることなんて食傷気味なのだ。休日にやっても楽しくない。
誰だってカレー5日間食べ続けたら寿司が食いたくなると思う。まあ嫌じゃない人もいるんだろうけどそれはそれ。
せめてカレーうどんとかカレードリアくらいにしてほしい。
味チェンを挟むことの効果は割と絶大で、味のしない平日に味が戻ってくる。正確には馬鹿になった舌が元に戻るって感じだろうか。
おかげさまで、最近では木曜くらいまでは平日をエキサイトできているのだから自分でも驚きである。
ちょっと長くなったが、ようはこの「空き」の時間には攻めの意味があるのだ。後ろ向きなイメージのサボりとはここが違う。
自分でも何を書いてるのかわからなくなってくるが、いわば「平日や人生攻略のための、攻めのサボり」みたいな時間なのだ。
聡明な読者の方々にとってはきっと蛇足だと思うけれど、一応書いておこう。
この施策は決してゼミ準備がめんどくさかったり、研究のコード書くのがめんどくさくなって先延ばしする行為ではない。
間違っても就活がめんどくさくてサボってるなんていう解釈をこのすんばらしい施策に与えないで欲しい。
私だってほんとうは
「あ〜、ゼミ準備やりたすぎるし研究したいし労働したすぎるんだけど、休みを作るって決まりだしなぁ〜」
って毎週毎週嘆いている。
そういう決まりにしてしまったから、しっぶしぶ、不本意ながら、仕方なぁく絵を描いたり、note更新をしているのだ。
ただ、不可抗力で仕方がないとはいえ、何かをディレイするってのは多くの人にとって怖いことだと思う。
特に私みたいな完璧主義マンにとってはガッデムテリブルである。
私たちには、「先延ばし」なんて世間一般的に悪いと言われることに対する越えがたい心理的ハードルがあるのだ!
「いくら効能があってオススメされても、『真面目に、清く正しく生きる』という信条にもとるのだから、ぜぇ〜ったいやらないぞ!」
って思う人も中にはいるだろう。
けれども、もしもディレイ自体が平日を攻めること、ひいては日々を真面目に生きることに繋がっているとしたらどうだろうか?
水曜締切のタスクを8割方終わらして余裕ぶっこいてたら、火曜の午後3時になって、実は締切が本日火曜日だった……みたいな経験はきっと誰しもあると思う。
敬愛すべき真面目な先延ばしキャンセラーの方々なら、きっと必死こいてタスクに取り掛かることだろう。
私もそうだ。高校のとき、課題研究の宿題をやり忘れてて、冬休み終了3日前から泣きながらやり切ったことがある。
こういう切羽詰まったときの集中力って比較的凄まじいものがあるもので、それはもう頑張った。3日間必死こいてjstageの読めそうな記事を探し、いくつか共通点のあるものを繋げて文量を稼ぎ、なんとか提出した。
(休み明けに分かったことだが、クラスの2/3の奴らはやってなかったし、1/3はそもそも手すらつけていなかった。
結局彼らには別段お咎めもなく、催促がかけられることもなかったため、私が一週間やさぐれたのは別のお話。)
話を戻して、きっとあなたもこういう切羽詰まった状況なら、ものすごく集中して作業に取り掛かると思う。
その集中力の源はなにか? もちろん、過去の自分が余裕ぶっこいてディレイしたことだ。
換言すれば、ディレイにはタスクに取り掛かる未来の自分にバフをかけるという側面もあるのだ!
少し長くなったので全体をまとめよう。
あえて「空き」の日をつくることは全くおサボりではなく、むしろ成長に向けた攻めの活動
作業を意図的にディレイすることは悪いことではなく、むしろ平日の自分にバフを盛るすんばらしい行為
こうして考えてみると、完璧主義者である私たちにとって、むしろディレイしないほうが悪なのではないだろうか?
いや、そうに違いない!
ここまで長たらしくディレイのポジティブキャンペーンを行ってきたわけだが、最後にお約束を書いて終わりにしたい。
「空き」を作るか作らないかは自己責任だ。
当たり前だけど、ゼミ発表を控えた週なら、流石に私も休日返上で頑張るしね。
ツケが多少回っても大丈夫かどうかにだけ注意して、あなたもどうか良いディレイ・ライフを!
最近知った話だが、ジェットコースターの「coaster」には、弾みや惰性で動くものという意味があるらしい。
ちなみにマグの下に敷くコースターも同じスペルで、coasterの「貿易船」という意味から派生してきたものだそうだ。
船という意味は原義から派生したものだろう。
やるべきタスクをあえてディレイして、その弾みで自分を前に、未来へと進めていく。
そんな側面を持つこの施策の名前は「ディレイ・コースター」とでもしようか。
私の場合、研究を先延ばしした先のnoteの更新すら先延ばししているから、「ディレイ・ディレイ・コースター」と呼ぶべきかもしれないが。
まあそんな些細な違いはどうでもいいや。
忙しさに負けず、楽しんで、ときにはディレイしながらゆっくり前に進んでいければ私は充分だ。
終着点はどこか知らないけれど。
良い修論とか、まだ見ぬ社会での成功とか、はたまた趣味が仕事になったりとか、とにかく面白いことが転がってたらいいな。