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ストレンジ バナナズ  最終話

      死闘 

    300名にミコを加えた301名全員の目標は「敵に一太刀浴びせる」だった。
    出血させることができれば、死ぬ確率がゼロではないからだ。
    しかし、295名の者が一太刀も浴びせることなく、一刀両断された。
    2名は、相手に軽傷を与えて死んだ。
    1名は、初めから刺し違える作戦で、引き分けて死んだ。
    1名は、勝ったが、深手を負い、翌日に死んだ。
    リーダーの板垣のみが軽傷で済んだ。
    ミコは、生死の境をさまよっていた。
    うまく急所を外せたが、相手の剣先が特殊で出血が多くなったのだ。
    病院のベッドで父親と息子に見守られていた。担当医は首を横に振った。
    「最後に声をかけてあげなさい」
    「お母さん・・・」
    ああ、良大ごめんね、ちょっと早かったね、今までありがとう、強く・・・
    「お母さん」
    リョウが迎えにきた。

      オソロ軍兵士後日談

    日本人は、全員泣き笑いながら突進してきた。
    あっさりと切り捨てた自分が言うのもなんだが、これでやっと天国に行ける、という殉教者の魂を感じた。
    日本のことはもう放っておけばいい。

      30年後  世界情勢の解説者

    オソロは、日系オソロ人を中心とした「マーソロ(母なるオソロ)」と
    保守系オソロ人を中心とした「オソロ」に分裂し、日本は、旧オソロの監視下から解放された。
    マ-ソロと日本は、友好国として共に西側諸国の一員となり、日本は過去の悲劇から、核保有国となった。
    マーソロは、北海道と北の諸島を順次日本に返還した。
    ミコとリョウの忘れ形見である大恩司良大は、後に日本国の首相となった。
    オソロとの緊張状態は依然として続いているが、間にマーソロを挟むため、最先端のAIシステムにより、今度こそ完璧に迎撃できる・・・はずだ。                 
                                    完


     
     
    競馬予想をしています。小説、エッセイも書いておりますので、よかったら読んでみてください。

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