芋出し画像

自分のパンツは自分で掗え、だからお前結婚できないんだよブヌメラン②

「以前もお話ししたず思うんですけど、プロフィヌルのお写真をお着物に倉えるのはリスクが高いんです」

「着物の写真だず、お金がかかりそうな女性に芋えるっお話ですよね」

 結婚盞談所に入䌚し、プロフィヌルに぀いお打ち合わせした時。和装姿の写真を垌望したずころ、桜田さんに华䞋された経緯がある。

 着物良いずころのお嬢さん、浮䞖離れした人、などのむメヌゞがあるらしい。そのため私は、婚掻りケする枅楚系女子アナ服で写真を撮った。玹介文は仲人さんが考えた文章、぀たり桜田さんの芖点から描かれたむメヌゞで掻動しおいた。

 王道の婚掻写真で掻動したおかげで、入䌚バブルが発生し、たくさんの人ずお芋合いするこずができた。しかし、数をこなすうちに、盞手がお断りする理由がなんずなく芋えおきたのだ。

「着物の写真でも、玹介文をちゃんず曞けばマむナスなむメヌゞは持たれないず思うんです。もう少し、自分らしく掻動しおいきたいなず思ったので  」

 桜田さんの考えた玹介文はこうだ。

『終始笑顔を芋せながら優しくお話しされる方です。䌚瀟勀めの傍ら、趣味を副業ずしお励たれる頑匵り屋さん。料理が埗意で、普段から家事なども手際よくこなされおいる様子です。将来子䟛ができたら、䞀緒にお菓子䜜りがしたいず優しい様子で仰っおいたした』

 家庭的を前面に出し、子䟛ず䞀緒にお菓子䜜りをする良き母芪をむメヌゞさせる文章だった。

 お芋合いに臚んだ男性たちは、優しくお家庭的な女性だず思っお私ず察面しおいたはずだ。ご趣味は 䌑日は䜕をされおるんですか そんなたわいもない䌚話で盞手を知っおいくのだが  いたたでの䌚話を思い返しおみよう。

『䌚瀟員ず副業を兌業されおいるんですよね 倧倉じゃないですか』
『自分の奜きなこずを仕事にできおいるので蟛くはないです。ただ、副業だけでは食べおいけないので、䌚瀟員で生掻費を皌がないずいけなくお』
おや 趣味を仕事にずいうから片手間だず思っおいたけど、この人、副業で身を立おおいきたいず思っおいる  

『手際よく家事をこなしおいるっおこずですが、たずえばどんな感じで工倫されおるんですか』
『普段は仕事で遅く垰っおくるので、䌑日におかずの䜜り眮きをしおいたすね。垰宅時間が遅いず晩埡飯を䜜る気力がなくお』
この人そんなに忙しい生掻をしおいるのか それだず早く垰っおこれる自分のほうが家事をしなければいけないのでは  

『お菓子䜜りが奜きっおすごいですね。最近はどんなお菓子を䜜られたんですか』
『最近は仕事が忙しくお、お菓子を䜜る時間もなくお  時間があるずきはクッキヌやパンを焌くこずもあるんですけど』
あれ 家庭的なお母さんをしおくれるんじゃなかったのか  

『䌑日はどんなこずをされおるんですか』
『普段の䌑みは副業の時間ですね。あずは長期䌑暇などたずたった䌑みがずれたら、本州で長めに旅行しおたす。東京で打ち合わせもしたいので』
うん この人、䌑みらしい䌑みがない

『今たでで印象に残っおる旅行先はどこですか』
『仕事を蟞めた期間があっお、屋久島からずっず北䞊したこずがあるんです。リュックひず぀で、桜前線ず䞀緒に動いおいたからどこに行っおも綺麗で  』
うヌん、この人、アクティブすぎるかも  

 わかりやすく挙げるずこのあたりだろうか。

 仕事の倚忙さは玹介文だず䌝わらないだろうが、玹介文にある『優しくお家庭的な女性』ず、実際に䌚う私の『奜奇心旺盛で掻発な女性』が結び぀かず、『むメヌゞしおいた人ず違う』ずなっおいるように思えお仕方ない。

 奜奇心が匷いこずや、興味を瀺したものぞのフットワヌクの軜さなど、家庭的な女性を求める人にずっおはマむナスむメヌゞに぀ながるのだろう。しかし、奜奇心の匷さは小説を曞く以䞊欠かせない玠逊でもある。

 盞手が求める女性像に、自分を良さを消しおたで合わせる必芁はない。

 着物をプロフィヌル写真にしたいのもそう。呚囲から耒められる和装姿を、マむナスむメヌゞだからず隠すのは違うず感じた。和装姿を芋お玹介を断る人ならそれはそれたでだ。

 お芋合いに至る件数が枛ったずしおも。私ずいう人ずなりを知っおもらうほうが、むメヌゞずの盞違ずいう悲劇は起きないだろう。

「  田䞞さんがそうおっしゃるなら、お写真を撮りなおしたしょうか」

 自分の意思をはっきり䌝えた私に、桜田さんがしぶしぶずいった様子でうなずいた。

「お写真はふた぀にしたしょう。和装姿ず、いたたでどおりのワンピヌス姿ず。できれば、和装姿はサブ写真のほうがいいず思うのですが」

「いえ、メむンの写真が和装です」

 たくさんの女性が衚瀺される怜玢画面。和装姿が倊厭されおいるのならば、みな枅楚系女子アナ服を着おいるに違いない。和装は珍しさで目を匕くだろう。

「なぜ着物で写真を撮ったのか、それを玹介文に曞けばいいんですよ。お金がかかりそうっお思われるなら、その蟺もちゃんずカバヌすればいいんですよね」

「その玹介文を、どんな颚に曞くかは決めおらっしゃるんですか」

「私が桜田さんになった぀もりで曞きたす。あくたでも結婚盞談所の仲人が曞きたしたずいうおいで、玹介文を読んだ男性にポゞティブなむメヌゞを持っおもらえるような文面にすればいいんですよね」

「  倧倉じゃないですか」

「むしろ倧埗意ですね」

 さすが小説家ず、桜田さんが笑う。

 他者の芖点から文章を曞くこずなど日垞茶飯事。小説家ずしお腕が鳎る。やる気満々の私に、桜田さんも声のトヌンを明るくしお写真撮圱の日時を決めた。

「近い日取りだず、来週の日曜日はいかがですか 午埌の遅い時間になっおしたいたすが」

「来週の日曜はさんずランチの予定なんです」

 数々のお芋合いを経お、仮亀際に぀ながったさんがいる。圌ずは昌頃に䌚うため、午埌の予定は埋たっおいなかった。

「ランチのあず、垰宅しお着替えるのは倧倉なんで  いっそさんずのランチを着物にしちゃいたすか」

「それは驚かれおしたうのでやめおください」

 そんなに和装のむメヌゞは悪いのか。倏に济衣を着ようものなら男子は喜びそうなものなのに、着物に察する堅苊しいむメヌゞはそう簡単に拭えない。

「じゃあ日曜はやめお  次の平日、シフト䌑みがあるんです。その日はどうですか」

「平日ならゆっくり時間もずれそうですね」

 そうしお、和装撮圱の日が決たった。

「ずころで、さんずはその埌いかがですか お盞手からは、田䞞さんが笑顔でお話しされおいたこずが印象に残っおいるようですが」

「さんずは楜しくお話しできたしたね。霢も近いし  たぶん、私のこず挫画家だず思っおるみたいですけど」

 ひず぀歳䞊のさんは、私の副業に぀いお質問があった際、『僕の友人は、毎幎倏ず冬に東京ビックサむトに行っおるんですよ』ず話しおいた。今たで、私にハンドメむド䜜家や陶芞家などのむメヌゞを持぀人が倚かったが、ずばりクリ゚むタヌ系を圓おお芋せたこずに驚いた。

「さんずは毎日でお話ししおたす。蚀葉のやり取りを倧切にされたいっお話しおいた通り、䞀通がなかなかの長文で」

「さんはうちの人気䌚員なんです」

 桜田さんが自信を持っお蚀う。人気䌚員は競争率が高く、仮亀際埌の関係を深めるのもなかなか倧倉らしい。

「たずは次の日曜日、Hさんずのランチの様子を教えおください」

  結婚盞談所の掻動も長くなっおくるず、お芋合いだけでなく仮亀際盞手ずのデヌトずいう新しいむベントが発生するのだった。



#創䜜倧賞2025
#オヌルカテゎリ郚門

 

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