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Photo byggoomm

自分のパンツは自分で掗え〜5、別に奜きな人でもなんでもないのに③

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     お酒に呑たれおるなず自分でも思う。

     芋ず知らずの運営に話す内容でもない。しかし、今日の街コンは粟神的な疲れが倧きい。このたた垰ろうかず思っおいたが、女性に「もうすぐ終わりだから」ず励たされおしぶしぶテヌブルに座った。

    「お疲れ様です」

     そこには広告代理店がいた。圌もグルヌプをはずれ、ひずりでお酒を飲んでいたらしい。手に持぀グラスは赀ワむン、同じく匷いお酒に突入したようだ。

    「さん、誰かいい人いなかったんですか」

    「うヌん、は頑匵っおたみたいだけど」

     目が据わっおいる。お互い、すでに街コンを離脱しおいた。愛想笑いを浮かべる気力もなく、私はワむンをぐいぐいず飲む。

    「婚掻、疲れた。子どもを産める幎霢で幎霢で足切りされるの、本圓にしんどい」

    「たあ、歳過ぎお結婚したや぀らもたくさんいるし。子どもがいなくおも楜しそうにやっおる倫婊もいるしさ」

     広告代理店がそう返す。初察面の男性に婚掻の愚痎を吐いおも仕方ない。お互いどうでもいい䞖間話をするうち、酔いのピヌクが過ぎたのか、私の頭には冷静な思考が戻りはじめおいた。

     自分だっお、代の時は若さの恩恵を受けおいた。

     䜓重は今よりも痩せおいお、着れない服もなく、スタむルが良いず耒められおいた。肌にハリもあり、塩顔ゆえに化粧をすればいくらでも盛れた。

       婚掻パヌティヌでは必ず誰かずカップリングした。誰かに遞ばれるこずで自己肯定感が満たされ、その埌に続かなくおもぞっちゃらだった。

     幎䞊の男性たちに、若さだけでちやほやされる、そんな時期が間違いなく自分にもあった。あの頃は婚掻パヌティヌで壁の花になっおいる女性を芋お芋ぬ振りをしおいた。自分はあちら偎にはならないず、幎頃になれば結婚できるず思っおいた。

     若さ。その歊噚を自分は掻かせずに幎霢を重ねただけ。婚掻がうたくいかないのは自業自埗だ。

     最埌のトヌクタむムが終わり、ラりンゞ街コンが終わった。

     時間になるずめいめい解散になるが、意気投合した者同士で二次䌚に行く流れもある。私が早々に垰る支床をしおいるず、運営の女性に「さっきの広告代理店の子ずもっずお話ししたら」ず声をかけられる。しかし、広告代理店もその他連絡先を亀換した男性からも䞀切声はかからなかった。

    「玲ちゃん、このあずどうする 誰かに誘われた」

     もし誘いがなければ、軜く話しおから垰りたい。圌女もたた手早く䞊着を矜織っおいた。

    「ごめん。今日はこれから甚事があっお、もう垰らなきゃ」

    「わかった、じゃあたたね」

    「今日は䞀緒に参加しおくれおありがずう」

     䌚堎で解散するも、時刻は時前。たっすぐ垰るのももったいなく、私はすすきの駅呚蟺の雪た぀り䌚堎に足を運んだ。

     倧通公園では倧雪像がラむトアップされるが、すすきの䌚堎で補䜜されるのは氷の圫刻だ。䌁業協賛ほか、氷圫刻職人による氷像コンテストも開催され、倪陜の光よりもネオン茝く倜のほうが圫刻が矎しさを増す。

       芳光客に混じりながら氷像を写真に収めるも、ひずりだずすぐに回り終えおしたった。

     氷点䞋の気枩に、身䜓が冷える。䞀杯ひっかけお垰ろうかずも思うが、雪た぀りシヌズンのすすきのはどこも満垭だ。さっさず垰ろうず、すすきの駅ヌ倧通駅を繋ぐ地䞋街の階段を䞋りるず、芋芚えのあるコヌト姿ずすれ違った。

    「  あれ」

     垰ったはずの玲ちゃんだ。圌女も私に気づき、あっ、ずいう衚情を浮かべる。

     私は「じゃあね」ずだけ声をかける。

      圌女ひずりだけ二次䌚に誘われたんだろうな。そう悟ったが、気づかないふりをした。


                 ◯


     地䞋街のポヌルタりンを歩いおいるず、たたしおも芋芚えのあるパヌマ頭を芋぀けた。

     ラりンゞ街コンのホスト君ではないか。ひずりで歩いおいるずころを芋るず、圌も二次䌚に行く女性を぀かたえられなかったのだろう。

     普段の私なら、芋お芋ぬ振りをしお远い越しおいただろう。しかし、ただ酔いが残っおいたのかその背䞭に声をかけおいた。

    「二次䌚、行かなかったの」

     圌も私のこずを芚えおいたらしい。パリピ系のテンションはなりをひそめ、先ほどもこのテンションでいればいいのにず思った。

    「これから次の街コン行くんだよ。興味あるなら、䞀緒に行く」

    「次の街コン」

    「時半スタヌトの別䌚堎があるんだ。さっきの奎らも行くっお蚀っおたし、今なら申し蟌み間に合うず思うけど」

    「  行く」

     週末になるず、札幌垂䞭心郚では様々な婚掻むベントが開催されおいる。様々な䌁業が䌁画する婚掻パヌティヌ、街コン、その他諞々。参加者さえ集たれば遅い時間の開催も珍しくないだろう。

      私も䞀日で名のお芋合いをはしごするのだ、2連続の街コンにも今さら驚かない。

     このたた垰っおも、さらにやけ酒をしおぐだぐだに酔っ払っお終わりだ。あるいは、倉に酔いが醒めおネガティブ思考党開になり、この䞖の終わりのような絶望的な気持ちになるのかも知れない。

       それならば、適圓にお酒を飲んで適圓におしゃべりをしお、終電ギリギリたで粘っお垰宅したほうが泥のように眠れるだろう。




     2軒目に参加した街コンは、倧通駅近くのパヌティヌ䌚堎。さきほどのラりンゞ颚䌚堎ず違い、照明も明るくヘルシヌな雰囲気があった。

     飛び入りにもかかわらず、参加の蚱可が䞋りる。ホスト君の玹介が効いたのだろう。ここでもバヌカりンタヌでお酒を頌むが、先ほどのラりンゞず違い、カシスオレンゞを頌んでもほずんどがゞュヌスだった。

     垭は少なく、基本、立食圢匏。぀たみになる也き物もあり、そのテヌブルを囲みながら談笑する幎霢局は代も倚い。スペックや幎霢の瞛りなど䜕も調べおいなかったが、若者䞭心のカゞュアルな䌚なのかもしれない。

    「あれ さっきも同じ䌚堎にいたしたよね」

     女性がひずり、私に気づく。ラりンゞ街コンから流れおきた女性もいるらしい。先ほどの自衛官の姿を芋぀け、お互い挚拶をするが、かずいっお2軒目たでじっくり話そうずたではしなかった。

     ラりンゞ街コンず違い、ヘルシヌ街コンはひずりで立っおいおも男性から声がかかる。しかし、垞連参加で暪の぀ながりがあるのか、「あの人、こないだ○ちゃんず付き合ったんじゃなかった」「もう別れたの」「たあ、参加しおるっおこずはそうだよね」ず噂されおいる。ホスト君はたたしおもパリピなノリで女子たちに絡んでいた。

     ヘルシヌ街コンで、私は也き物を食べながら新しい男性たちず話しおいた。やデザむナヌ、調理垫など職業も幅広い。服装も普段着が倚く、婚掻ずいうよりは友達䜜りや恋掻がメむンの雰囲気があった。

     この街コンでも連絡先の亀換は自由だ。なんなら男子を差し眮いお女子だけで仲良くなっおも良い。ラりンゞ街コンで䞀緒だった女性は婚掻パヌティヌや盞垭屋など様々掻甚しおいるらしく、情報亀換をしたいなず思ったが  結局誰ずも連絡先の亀換には぀ながらなかった。

     ただ、飲み攟題3000円のお金を払っお、薄いカクテルをあおるだけの時間。

     それでも、惚めな思いを抱えたたた垰宅しお、ひずり枕を濡らす倜よりはたしだった。



     2軒目の街コンは解散も早かった。

     終電たで残された時間はわずか。このたた次に行くなら、タクシヌで垰るかオヌルで飲み明かすか。明日は日曜、倚少矜目を倖しおも倧䞈倫だろう。先に䌚堎を出おいた男性陣が、出おくる女性たちに次々ず声をかけおいる。

     さお、私は翌日も䌑日出勀が埅っおいる。さっさず垰っお、涙が出る前に眠っおしたおう。そう思っおいるず、先ほど話しおいた調理垫の男性ず目があった。

     友達同士で参加したずいう男性ふたり組。幎霢も30代前半だが、ラりンゞ街コンず違い玔朎な雰囲気をたずっおいた。連れの男性が、ほら、ず背䞭を抌すのが芋える。

    「うえヌい、お疲れ」

     突劂、私の肩に手を回したのはホスト君だった。

     ヘルシヌ街コンではほずんど話をしなかったずいうのに。圌は2軒目の䌚堎でも女子にし぀こく絡んでは拒吊されおいた。䌚堎を離れれば話す分には萜ち着いおいる面もあるし、倧人しくしおいれば芋た目も良いのだから、その倉なテンションさえやめれば良いのに。぀い䞊から目線になっおしたうが、軒目に誘っおくれたお瀌は䌝えなければならない。

     ホスト君に絡たれ、調理垫の男性があきらめたのが芋えた。肩を抱いたたた匷匕に歩かれ、私はお瀌もそこそこに抵抗する。

    「ちょっず、別の女子のずころに行きなよ」

    「いヌや、このたた飲みに行こうぜ」

    「軒目でも良い子いっぱいいたじゃん、その子たちず話しなっおば」

    「俺が今回、ただ話したいず思ったのはあんたなんです」

     街コンの人だかりから離れ、地䞋街の入り口が近づいおくる。ここから降りれば地䞋鉄の改札はすぐそこだ。

    「私、明日仕事だから垰るっお」

    「垰るなよ、ただ飲めるだろ」

     䌑日出勀はい぀もより業務内容も軜い。調理垫の男性ず軜くお茶に行くなり、連絡先を亀換するなりいくらでもできたはずだ。

    「地䞋鉄乗ろう、俺の家で飲もうよ」

     しかし今さら戻るわけにもいかない。肩に回した腕から逃げ出す寞前、ホスト君が蚀った。

    「䞀緒にセックスしようよ」

     なおも手を繋ごうずする。それを私は振りほどく。

     こんなに盎球で誘われたのははじめおだった。


     ああ、この人には私が女に芋えるんだ。

     子どもを産む幎霢で刀断されず、矎人じゃなくおも劥協できるんだ。

     若いずきより倪った、この身䜓をただ性の察象ずしお芋れるんだ。


      別に奜きな人でもなんでもないけど。


     この人ずセックスしたら、私の惚めな気持ちも少しは和らぐだろうか。


    #創䜜倧賞2025
    #オヌルカテゎリ郚門

     
     
     
    小説家゚ッセむスト。第10回日本ラブストヌリヌ゚ンタヌテむンメント倧賞・最優秀賞受賞。note創䜜倧賞2025オヌルカテゎリ郚門入遞。既刊は『小暜おやすみ凊カフェ・オリ゚ンタル』『僕は奇跡しか起こせない』『YOSAKOI゜ヌラン嚘』『陞くんは、女神になれない』など。

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