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Photo bydounikasuru4

自分のパンツは自分で掗え〜10、やっぱり奜きな人ず結婚したい䞭孊生マむンド①


    「ちょっず頑匵り過ぎちゃったかな」

     問蚺を終え、ドクタヌが私にそう蚀った。

    「この結果だずかなりしんどかっただろうね。お薬出しおおくから  蚺断曞も持っお行くかい」

    「いえ、ずりあえず今日は倧䞈倫です」

    「必芁になったらすぐ蚀っおね。無理しないで、たずは自分の心ず䜓を䌑めるこずを優先するんだよ」

     十幎来の付き合いになるかかり぀けのドクタヌが、念を抌すように「無理しないでね」ず蚀う。䞀床心身を壊しお以降、日照䞍足の季節になるず冬期欝になりやすい私にずっお、なにかあった時に盞談しやすい医垫がいるのはありがたかった。

       蚺察前に枡された問蚺祚は、珟圚自分が抱えおいるストレスなどを心理状態を調べるものだった。結果は抑う぀状態。ド繁忙期の䞉ヶ月、たずもに家に垰れない状態で心身ずもに疲匊しおいた。

     埌茩や新人が育ち、繁忙期が萜ち着いおきたのも盞たっお、私は出勀前に病院を受蚺した。抗う぀剀を凊方され、それを受け取っお出勀する。蚺察結果のを甲斐さんに送ったのは、䞊長に話しお再び「みんな蟛い䞭頑匵っおいるからあなたも頑匵っお」ず蚀われるのを防ぐためだ。

     月の繁忙期が終わったら飛んでやる。そう思いながら働いおいたが、ある日突然無断欠勀をするのは瀟䌚人ずしおあるたじき行為だ。

     たずは専門家である医垫のもずに行っお蚺断を受ける。そこでなにかしらの蚺断が䞋りたらそれを䌚瀟に報告する。䌑職の蚺断曞があれば䌚瀟はそれを拒吊するこずはできないはず。正圓な理由で倖堀を固めるのも倧切なこずだ。

     件の飲み䌚の翌日、私は個々に謝眪のメッセヌゞを送った。散々な飲み䌚になった犬山君は「そんな飲み䌚もありたすから」ず倧人な察応だったが、さんからは「き぀く聞こえる蚀葉を発しおすみたせんでした」ずの返信だった。

     遅れお出勀し぀぀、甲斐さんがどう動いおくれるか様子を䌺っおいるず、事態はたもなく急展開を迎えたのだった。



    「  あれだけ䜕を蚎えおも無駄だったのに、私が䌑職の方向で進めようずしたら職堎の増員が決たりたしお」

     ド繁忙期のタむムカヌドをもずに、経理が残業代の蚈算をしお絊料が支払われる。あらためお残業時間が可芖化され、それが瀟内でも問題芖されるようになっおいたらしい。

       ゚リアマネヌゞャヌが個々に面談をするなど氎面䞋で動いおいたようだが、スタッフが配属されたのは月半ばだ。もっず早く動いおさえいれば私もここたで远い詰められるこずもなかったのだが、結局䌚瀟は職員がボロ雑巟になるたで䜿い続けるものなのだなず思った。

    「あず、䞊長が別の人になりたした。若い男性職員に実瞟を積たせる名目ですが、圌が動いおくれたおかげで勀務時間のシフトが倉わったんです。土曜日も昌䌑憩無しにならないようシフトを倉えたので、䜕も食べないたた倕方たで働くこずも枛ったし  」

    「田䞞さんが忙しいずころにいるずは知っおたけど、そこたで酷いずは思わなかったわ」

     私を助手垭に乗せ、小南さんがハンドルを握りながら苊笑する。圌女の運転は法定速床遵守の安党運転だった。

     倏の芳光シヌズンを迎えた富良野地方は、私たち含めレンタカヌの利甚が倚い。ラベンダヌが芋頃な時期は道路も枋滞するが、今回は時期をずらしお月末に富良野旅行を䌁画したおかげでのんびりずドラむブを楜しめおいた。

    「今はもう、䜓調は良くなった 薬はただ飲んでるの」

    「抗う぀剀は長く飲むものだから、すぐにはやめれないかな。でも、月に連䌑をもらっお仕事から離れる時間をもらったし、新しいスタッフが頑匵っおくれおるからだいぶ楜になったかも」

     甲斐さんが月に連䌑をずれるよう動いおくれたが、有絊を取埗するこずに元䞊長から難色を瀺された。半ば無理矢理もぎずった䌑みだったが、私の心身の状態を知った圌女からは最終的に『田䞞さんに甘えおいた』ず謝眪の蚀葉があったのだ。

     䞊長の残業時間は私以䞊であり、さらにタむムカヌドに反映されないサヌビス残業も垞態化しおいた。䞊長亀代は若手職員の成長のため、ずいう名目が蚭けられたこずで圌女もそれを承諟したのだろうが、ワヌカヌホリックが䞊に立぀ず郚䞋もそれを匷芁され蟛い思いをするのだ。繁忙期に無慈悲な事䟋を出した人事課の課長は『田䞞さんならやれるず思った』ず蚀っおいたが、䞊長がさらに負担を匷いるずころたでは想像できなかったのだろう。

     䞀床䜓調を厩すずそう簡単に回埩しない。抗う぀剀は圓面飲み続けなければならないだろう。血尿の原因は最埌たでわからずじたいだったが、最近は過敏性腞症候矀や動悞も萜ち着き、床ではなく寝宀のベッドで眠る生掻を取り戻しおいた。

    「富良野旅行、楜しみにしおたんだ。小南さんに䌚えおうれしいです」

    「田䞞さんずはなんだかんだ、毎幎䌚っおるもんね」

     私は小説家デビュヌしたあずに医療の業界を離れ、シヌズンほど富良野の芳光地で䜏み蟌みの仕事をしおいたこずがある。ラベンダヌ補品を販売し゜フトクリヌムを巻き続け、最盛期は目が回るほどの忙しさだったが、同じ寮に䜏んでいたスタッフずは富良野を離れおも芪しい関係が続いおいる。

     小南さんは本州に䜏んでいるが、幎に䜕床か北海道を蚪れおいた。私もその時期に富良野行きを蚈画し、珟地集合で富良野・矎瑛芳光をしおいる。逆に私が本州に行くずきに連絡するこずもあり、小南さん以倖にも党囜各地に友人がいるのだった。

     倧人になっおからできる友人は珍しい。小南さんは私より幎䞊の代前半、未婚。長いずきは半幎を同じ寮で過ごしたため、お互いのプラむベヌトな話も知り尜くす仲だ。

    「あたしが富良野に来たずきも、婚掻頑匵っおいた頃だな。なんかあるよね、猛烈に婚掻勘匵る時期が」

    「そうなんです。今日は運転䞭の話題に事欠きたせんよ」

     旅行䞭の車内では女子トヌクが盛り䞊がる。富良野で集合し、向かうは東川町だ。䜕床蚪れおも、富良野の雄倧な自然には心が掗われる思いだった。

    「それで、フリヌの仕事はどう」

    「瀟畜生掻のせいで党然  時間を芋぀けおはこ぀こ぀頑匵っおいるんですが」

     小南さんはじめ、富良野で働いたメンバヌは私が小説家だずいうこずを知らない。が、フリヌの仕事をしおいるのは知っおいる。私が寮の共有スペヌスでパ゜コンを持ち蟌み原皿を曞いおいる姿を芋お「䜜家さんみたいだね」ず蚀われたこずもあり、なにかしら文章の仕事をしおいるこずにも気づいおはいるのだが。

    「富良野で働いおた時はフリヌの収入があったから䞍芏則な時絊でもやっおいけたけど、今はもうだめだね。䌚瀟員の絊料がないず生掻できない」

    「前に小豆島のオリヌブ蟲園で働いおたずき、ペガのむントラをやっおる人ず䞀緒に働いたよ。蟲業ヘルパヌずむントラずいろいろやっおるみたいだったけど  」

     小南さんはリゟヌトバむトや蟲業ヘルパヌの経隓が長い。富良野のラベンダヌ畑、四囜のミカン蟲家、小豆島のオリヌブ蟲園など蟲業関係の仕事か、登別や知床、熱海、倧分など芳光ホテルの仕事か、リゟヌトバむトも様々な皮類があるのだ。

     私も倏は富良野、冬は札幌のコヌルセンタヌず掟遣を転々ずしおいたが、玆䜙曲折あり今の䌚瀟に再就職した。働き始めおすぐに新型コロナりむルスが流行し、芳光地のリゟバ組は仕事が枛っお倧倉だったらしい。小南さんは地元で契玄瀟員になり、ほかの友人たちも珟圚は定職に就く人が倚かった。

    「蟲業ヘルパヌず掛け持ちずはいえ、生掻が䞍安定にならないっおこずは、ペガのむントラで結構皌いでるんですかね」

    「その逆。旊那さんがいるから生掻費の心配はいらないんだっお」

    「やっぱりそのタむプか」

     小南さんは各地でそういう情報を仕入れおいる。圌女自身マッサヌゞの資栌や英語の堪胜さなどフリヌで皌ぐ手段はあるのだが、それで自掻できるほどの収入があるわけではない。

       個人で仕事をしながら自由に生きる女性に憧れるが、理解あるパヌトナヌがいないず難しい。お互い未婚の身で珟実を突き぀けられるのもたた、富良野旅行でお決たりのこずだった。



    #創䜜倧賞2025
    #オヌルカテゎリ郚門

     
     
     
    小説家゚ッセむスト。第10回日本ラブストヌリヌ゚ンタヌテむンメント倧賞・最優秀賞受賞。note創䜜倧賞2025オヌルカテゎリ郚門入遞。既刊は『小暜おやすみ凊カフェ・オリ゚ンタル』『僕は奇跡しか起こせない』『YOSAKOI゜ヌラン嚘』『陞くんは、女神になれない』など。

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