
【サッカー日本代表】そろそろ次の景色を見せてくれ
1996年7月21日、マイアミのオレンジボウルで、アトランタ五輪U23サッカー日本代表はU23ブラジル代表を破った。1-0。
雨あられとシュートを浴びせられた日本は、GK川口の神がかったファインセーブの連続で失点を0で切り抜ける。後半、路木が前線の城に蹴り出したボールの処理をブラジルのGKジーダは誤った。DFとの連係がうまく取れず、衝突。ボールは楽しそうに無人のゴールめがけて転がっていたが、これを伊東が押し込んで先制点となった。
その後もブラジルは猛攻を仕掛けたが、日本のゴールを割ることは最後までできなかった。世にいう「マイアミの奇跡」である。
マイアミの奇跡から約10年後。2006年6月22日。ドイツワールドカップで、日本はブラジルと対戦した。グループリーグ突破をかけた対戦だった。日本代表には、マイアミの奇跡を経験した川口、中田らがいた。でも、奇跡は起こらなかった。
先制は日本だった。三都主のパスを受けた玉田が、完璧なコースにボールを叩き込んだ。いけるかもしれない、と思った。
でも、そこまでだった。王国は強かった。最終スコアは1-4。最後には、控えGKを出すくらい、ブラジルには余裕があった。悔しかった。中田はこの試合を最後に現役を引退した。
2026年6月30日、日本はベスト16をかけてまたワールドカップでブラジルと対戦する。勝てるかもしれない。少なくとも、20年前よりは距離は縮まっているだろう。
この30年、日本サッカー界は、右肩上がりに成長を続けてきた。自国開催となった2002年ワールドカップでは黄金世代が躍動、初の決勝トーナメント進出。文字通り、列島が沸いていた。トルコは決して勝てない相手ではなかった。でも勝てたなかった。そしてその後24年間、この時を超えられないでいる。
日本は、ワールドカップ第4戦に勝ったことがない。2010年と2022年は、PKで負けた。2018年は2-0から2-3になった。
日本は強くなった。メンバーのほぼ全員が欧州でプレーしている。主力にけが人が相次いでも、危なげなくグループリーグを突破できるようになった。
今回は勝てるかもしれない。相手はブラジルだけど。ドーハ世代、黄金世代、プラチナ世代、いくつもの世代が、世界に挑んで敗れてきた。そのたびに、反省し、次に活かしてきた。
サッカーの神様がいるなら、そろそろ、次のステップに進ませてくれてもいいじゃないか。