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Photo byalreo

振り返る2024.07.03.の日記

    タクヤマダ日記

    【島に移住して31ヶ月】


    昼定食を食べに中華料理屋に行った。


    常連客らしき男性が『定食のラーメン、ネギ多め』と注文していた。


    何度かこの店には通っているが、そんなオプションがあるとは知らなかった。


    ラーメンの具を増量できるなんてどこにも書いてなかったぞ。


    そりゃネギなんて多ければ多いほどいいですもんね。


    僕も真似して注文した。


    すると店員さんに『ネギ多めは追加で130円頂きますが、いいですか』と聞かれた。


    有料オプションだった。


    いや、そりゃそうか。

    ネギだってタダじゃないですもんね。

    セルフでかけ放題の丸亀製麺が異常なだけ。


    そして僕が常連じゃないことがバレとる。

    ちゃんと追加料金おしえてくれとる。

    はずかしい。


    確かに注文するとき緊張して

    『ねぎぎっネギ多めで』と噛んでた。

    はずかしい。


    『追加料金でも大丈夫なので、おねがいします』

    と僕は答えた。店員さんの顔は見れなかった。


    しばらくすると『ネギ多めです』とラーメンが運ばれてきた。


    目を疑ったのが、ほとんどネギの量が増えていない。


    でも良く見ると、ネギの身がギュッと引き締まってみずみずしくプリンプリンしている。


    そうか、ネギの中でも上質な部位が通常より多めに入っているということか。


    知らないことが多すぎるぞ、この店。やるな!


    バツバツとした硬めの麺の歯ごたえと、シャキシャキしたネギの歯ごたえのコントラストが美しく、麺をつかむ箸が止まらない。


    夢中で麺をたいらげて、一息つく。冷静になると、やはりこう思う。

    『とはいえこれで+130円は高くないか?』と。


    いや、確かに旨かった。上質な部位なだけあって上品な味がした。しかし、イメージと違うんだよな。ドーンと山盛りになったネギを想像してたんだよな…。


    そう思いながらレンゲでスープをすくう。

    すると丼の底から大量のネギが出てきた。


    そっちか。沈んでるタイプのほうか。


    前半で張った伏線を後半で回収するパターンのラーメンか。


    どんだけ情緒揺さぶってくるんだよ、この店。


    もう明らかに130円以上のネギが下に沈んでいた。


    山ではなかった。海底マグマだったんだ!


    少しでも疑ってしまった自分がはずかしい。

    間違いなくこれはネギ多めだ。


    ありがたく大量のネギとともにスープも残さず完飲した。


    満腹になり冷静になる。

    よくよく考えたらネギの質はいつもと同じだった。


    もし量が増えてないのであれば質が上がっているはず、と無理やり納得しようとしていた。


    そもそも「ネギの上質な部位」ってなんだよ。

    ステーキじゃないんだから。


    そんな言葉ないんだよ。


    ごちそうさまでした

     
     
     
    篠笛(しのぶえ)という和楽器を吹いたり作ったりしてます 面白かったら、ときどき応援していただけると嬉しいです

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