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看護男子 PHRについて学ぶ

    横山斗真

    コロナワクチンでダウンしていた横山です。今回は、PHR(パーソナルヘルスレコード)について学んでいきたいとおもいます。このPHRも、基盤はICTであり、このICTの力は使い方次第で力強い解決法になっていくと確信しました。これからの医療はもっとワクワクするもので、もっと使いやすいものになっていきます。たのしく学んでいきましょう!!

    まずは、PHRの定義からです。PHRとは、Personal Health Recordの頭文字をとったもので直訳すると個人の健康記録です。PHRは、「患者や生活者が自分の健康情報を管理する仕組み」と定義されたり、「個人の健康状態や服薬履歴等を把握し、日常生活の改善、健康増進につなげるための仕組み」と定義されたりします。Healthという言葉は、個人の健康・医療・介護など個人の健康を指しているもので意味は広義的です。ざっと、PHRとは、「個人データを活用して健康増進していくもの」と理解でいいと思います。*PHRは、生涯型電子カルテといわれることもあり、個人の人生のデータがつまっています。

    PHRで扱っていくデータの種類は、食事や運動などの生活習慣、ウェアラブル端末による歩数や脈拍などの生体データ、健康診断の結果、診療の履歴、検査結果、処方などの薬剤データ、介護状況などの介護データと多岐に渡ります。PHRのデータは、患者の生活、医療、介護、健康に関わるデータ、つまり、ヘルスのデータです。企業、自治体、病院などは、このヘルスデータを利用して、利用者に価値を提供していきます。

    これからを考える前に、このPHRの歴史を振り返ってみます。2010年IT総合戦略本部「新たな情報通信技術戦略」のなかでの「どこでもMy病院構想」が示されました。厚生労働省の資料を拝見すると、

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    「どこでもMY病院」では、個人の健康データを個人で活用サービスのことを指します。冒頭で述べたPHRと同義であり、「個人の健康状態や服薬履歴等を把握し、日常生活の改善、健康増進につなげるための仕組み」を目的としていることは変わりません。「どこでもMy病院」は、政府、民間企業の参加もありましたが、普及せずに終わりました。理由は、ITへのリテラシー、情報漏えいへの不安、サービスの認知度、サービスのメリットへの理解度など多くあると思います。情報のやり取りが前提になるため、個人情報保護やセキュリティの確保が必須です。

    最近の傾向としては、スマートフォンが普及し、アプリで自分の健康を管理することは、当たり前になってきた印象はあります。ルナルナに代表されるような個人の健康管理アプリは、生活者のQOL向上の役にたっています。普及しているアプリの特徴は、「特定の疾患・症状」、「企業・団体主導」といった特化型になっています。しかし、PHRでデータを利用するためには、「連携」が重要になってきます。国単位で「連携」をしていくには、特化型の特徴を「汎用型」に、企業・団体主導を「政府主導」で行っていく必要があります。国の構想としては、下の図の通りです。これからのPHRは、政府主導で、この構想に向けて課題を克服しつつ、生涯型電子カルテを実現していくこととなっています。

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    メリットは、「情報」がキーワードです。病院間での「情報」の連携によって、かかりつけ医ではない医療機関での重複検査が減り、医療費削減、患者満足度に繋がります。地域と利用者との「情報」の連携で、災害時での医療情報の確認、地域で提供する健康講座の利用などに繋がります。利用者の「情報」利用で自分の健康に意識が向きセルフコントロールに繋がります。PHRのメリットでは、「情報」の使い方次第で、利用者に価値を提供する事ができます。

    PHRの活用において、課題が多くあります。「どこでもMY病院」のように、ITへのリテラシー、情報漏えいへの不安、サービスの認知度、サービスのメリットへの理解度など多くあると思います。PHRの実現においても情報のやり取りが前提になるため、個人情報保護やセキュリティの確保が必須になってくると思います。

    まとめ。PHRは、個人の健康状態や服薬履歴等を把握し、日常生活の改善、健康増進につなげるための仕組みであり、実現への構想はあるものの、課題が多く残っている状態です。PHRの展望は、「連携」がより進んでいき、よりシームレスでスムーズな「情報」の活用が実現していくと思います。

    ここまでご拝読ありがとうございます。人生100年時代。生涯型電子カルテの実現に向けて、これからも皆様と一緒に新しい医療を作っていきたいと思っております。

    参考文献 

    厚生労働省「どこでもMY病院」構想の実現 

    総務省 医療・介護・健康分野の情報連携基盤の構築に向けた取組

    デジタルヘルストレンド2021: 「医療4.0」時代に向けた100社の取り組み 加藤浩晃著 

    日経×TECH どこでもMY病院 2010.08.03 文・朝長 大、鈴木 紀秀



     
     
     
    循環器・心臓血管外科の看護師3年目|高次救急|好きな言葉「やらない後悔よりやる後悔」|日々の学びを共有したいと思っています