#286 顧客が欲しいのはドリルではなく穴、その先は?
「顧客が欲しいのはドリルではなく穴を空けること」とは有名なドラッカーの言葉だが、その格言が生きるのは穴の先をさらに見ようとする姿勢である。
ということを、千里堂メガネの古川晋祐さんの姿から教わった。
彼は自身の考える「真摯さ」を体現する人である。
顧客の欲しいのはメガネではなく、視力を良くすること。しかしメガネで視力がよくなると、メガネはかけなくて良くなる。
ほとんどのメガネ屋さんがメガネをもっと売ることを考える中で、この一見ジレンマとなりそうなテーマで「顧客が本当に欲しいもの」の方を迷いなく選んでいる。
この「迷いなく」というのが、彼が言う真摯さである。
古川さんは赤信号で決して渡らない。「子どもに赤信号で止まれと教えているのに矛盾する」からだ。そこに一切の迷いがない。真摯さを貫き通すと決めているからだ。
その真摯さがあるから、穴の先にさらにどんなことを顧客は求めているのかにたどり着くことができるのだ。

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