
Codexの利用枠を見たくて、Codexにアプリ作りをお願いした話
Mac miniでCodexとClaude Codeを使っていると、「今、どのくらい利用枠が残っているんだろう」と気になります。Macの前にいないときも確認したくて、同じWi-FiのiPhoneから見られる個人用WebアプリをCodexに作ってもらいました。さらに、Macのメニューバーにも残りの割合を表示するところまで進みました。
この記事は、僕が一からプログラムを書いた話ではありません。実装はCodexに依頼し、僕は欲しい機能を伝え、ターミナルの操作や許可を確認し、表示する数字が信用できるかを判断しました。これから試す人に向けて、「自分でしっかり確認したい場合」と「調査からCodexに任せたい場合」の二つの進め方も書きます。
同じことを試すなら、使うのはMac上のCodexです。Codexアプリ、またはターミナルで起動したCodexに作業を頼みます。Claude Codeは、このアプリで利用枠を確認したい対象です。iPhoneは、完成した画面を確認するために使います。
進め方は、①MacでCodexを開いて作業用フォルダを決める、②まず取得できる情報と制約だけを調べてもらう、③その報告を見てからiPhone向けのWeb画面を作ってもらう、の順番です。メニューバー表示は、そのあと必要なら追加します。インストールやログイン、許可の案内が出たら、内容を自分で確かめて操作します。
最初はCodexに「MacでCodexとClaude Codeのサブスク利用枠を確認したいです。APIクレジット残高は対象外です。何をどこから取得できるか、取得時刻と制約を先に調べて報告してください。確認できない数字は推測で埋めないでください。アプリの実装は報告を見てから決めます」と伝えるところから始められます。
始める前に結論を一つ。利用枠モニターでは、きれいな画面よりも「その数字は何の枠で、いつ取得したものか」が大切でした。
利用枠を、MacとiPhoneの両方で見たかった
僕が欲しかったのは、CodexとClaude Codeのサブスク利用状況を一か所で見ることです。Mac miniで作業しているときは画面を切り替えずに確認したい。Macから離れているときは、同じWi-FiのiPhoneで見たい。そんな小さな不便が出発点でした。
ここで混同したくなかったのが、サブスクの利用枠とAPIのクレジット残高です。名前は似ていますが、知りたかったのは前者。別の残高を取ってきて「Codexの残り」と表示しても、僕の疑問には答えられません。
最初のつまずきは「codexコマンドが見つからない」
さっそく作ってもらおうとしても、最初はターミナルでcodexコマンドが見つかりませんでした。そこで導入とログインを確認するところから始めました。画面やターミナルに出た案内を見て、どの操作を実行するか、どの許可を出すかを僕が確認しました。
環境が整ったあと、作業用のフォルダを決めてCodexに依頼しました。Codexは取得処理、サーバー、スマートフォン向けの画面を作り、テストを実行しました。ファイルが増えていく様子は面白かったのですが、僕が見ていたのはコードの行数より「頼んだ条件に合っているか」でした。
ちゃんとやりたい人:先に数字の出どころを確かめる
自分で納得しながら進めたい人は、画面を作る前に次の四つを整理すると迷いにくいと思います。
・表示したいのはサブスク利用枠か、APIの従量課金か
・セッション枠と週間枠のどちらが必要か
・その数字はどこから取得し、何時時点の情報か
・取得できないとき、画面に何を表示するか
僕のケースでは、CodexのMac内のローカル記録に5時間枠と週間枠の情報がありました。ただし、記録を読み取れることと、今この瞬間の残量が分かることは同じではありません。新しい記録が残っていなければ値も更新されないため、取得時刻や「古い情報」という表示が必要です。リセット時刻を過ぎた値を現在の残量として見せないことも条件に入れました。
Claude Codeは、最初の調査段階では安全に取得できる方法を確認できず、「取得できません」と表示する方針でした。その後、Codexが既存のサブスクログインを使う取得処理を追加しました。ただし、取得先は公開仕様ではありません。認証切れや仕様変更で動かなくなる可能性があるため、失敗を隠さず、前回値を最新のように見せない作りが必要です。
面倒な人:調査からCodexに頼む
取得元を自分で調べるのが大変なら、調査そのものをCodexに依頼できます。僕なら、最初に次のように伝えます。
「Macで使う個人用の利用枠モニターを作りたいです。同じWi-FiのiPhoneから見られる画面と、可能ならMacのメニューバー表示がほしいです。CodexとClaude Codeのサブスク利用枠が対象です。APIクレジットとは混同せず、取得元、取得時刻、取得失敗時の表示を明確にしてください。確認できない数字を推測で埋めないでください。認証情報を画面やログに出さず、外部公開もしないでください。まず取得できる情報と制約を調べて報告してください」
取得元と取得時刻を明記してください。
サブスクの利用枠とAPIクレジットを混同しないでください。
確認できない数字は推測で埋めず、「取得できません」と表示してください。
認証情報を画面やログに出さず、外部公開しないでください。ポイントは、最初から「全部作って」とだけ頼まないことです。先に調査結果を見れば、取得できるものとできないものが分かります。その結果を受けてWeb画面を作り、実際に使ってからメニューバー表示を足す、という順番にできます。環境やログイン方法によって結果は変わるので、この依頼文だけで同じアプリが必ず完成するわけではありません。
実際にできたこと、まだ確かめたいこと
僕の環境では、認証付きのWeb画面を同じWi-FiのiPhoneのChromeで開けました。MacのメニューバーにはCodexとClaude Codeのセッション枠・週間枠の残り割合を表示でき、実機で表示も確認しています。
一方、自動更新は仕組みを入れた段階です。長時間使ったときに想定どおり更新され続けるかは、引き続き確認したいところです。また、Codexの値はローカル記録が新しくならない間は更新されません。Claude Code側も、取得先の仕様が変われば取れなくなる可能性があります。「表示できた」と「いつでも正確な最新値が取れる」は分けて考えています。
完成前に、僕ならここを確認します
画面が開いたら、数字の横に枠の名前と時刻があるかを見ます。次に、取得に失敗した場合に前回の数字が最新に見えないかを確認します。iPhoneでは認証なしで開けないことも大切です。メニューバーは、今表示されたことと、時間がたって自動更新されたことを別々に確認します。
確認ポイント
・枠の名前と取得時刻が表示される
・取得失敗や古い値が、最新の残量に見えない
・認証なしではiPhoneから画面を開けない
・メニューバーが時間経過後も更新される確認作業の一部はCodexに頼めますが、実機の見え方や、毎日使って違和感がないかは僕自身が判断します。ここは「AIが実装する」ことと「僕が使える道具になる」ことの境目でした。
僕が担当したのは、要望と判断でした
僕は取得処理や画面を自分で書いていません。Codexに実装を頼み、途中で必要なターミナル操作や許可を確認し、数字の意味や失敗時の表示を決めました。
面倒な作業を任せるほど、「何が分からないままなのか」をはっきりさせる必要がありました。利用枠を見たくて始めた小さなアプリ作りでしたが、僕にとって一番大きな学びは、AIへの依頼に「分からないなら、分からないと表示してほしい」と書くことでした。
同じことを試す人へ:まずは小さく始める
最初からiPhone画面とメニューバーを同時に完成させる必要はありません。まずは取得できる数字とその時刻を一覧で確認します。次に、数字が古くなったときや取得に失敗したときの表示を確かめます。そのあと認証付きのWeb画面を作り、同じWi-FiのiPhoneで実際に開きます。メニューバー表示は、Web画面を使って必要性を感じてから追加する順番でも十分だと思います。
僕が途中で確認したかったのは、コードの細部を暗記することではありません。「なぜこの数字を表示してよいのか」「取れないときにどう見えるのか」「自分以外が画面を開けないか」をCodexに説明してもらい、自分でも実機を見ました。AIに任せる範囲を広げても、この三つの判断は残ります。
もし数字が表示されない場合も、別のサービスの残高で埋めないほうがいいと思います。ログイン状態や取得元の変化を確認し、それでも取れなければ「取得できません」と出します。毎日見る道具だからこそ、空欄にも正直な理由があるほうが安心です。