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学割が効かない高校生〜無意識の偏見〜

    私は、通信制の高校を卒業している。もともとは全日制に通っていたが、体調を崩し、仕方なく転校した、という流れだ。
    その時に感じた高校生ならではのことを書いていこうと思う。

    まず初めに、『高校生はみんな元気で体力がある。』と思っている人が多い。まぁ、大多数の高校生は全日制に通い、朝から夕方まで授業を受け、部活をし、家に帰って課題をやる。「高校生」というワードを聞いたら、これを想像する人がほとんどだろう。しかし、私は違かった。家から全く出られなくなった時期があり、これは「高校生」と言えるのだろうか?と悩んだこともある。家でテレビを見ていても、特集される高校生はほとんど全日制。雑誌を読んでも、「絶対バレないスクールメイク」「教室で映える写真の撮り方」など、キラキラした青春を目の当たりにすると、あり得ないくらいの劣等感を感じた。

    その2『無意識に遠慮される』
    親戚で集まったときに、自然と学校の話になるのはあるあるだと思う。私の兄は「最近学校どう?」「部活は?」「運動会の写真見せて!」など、たくさん質問されているのに、私は一つも質問されなかった。私だって勉強して、頻度は少ないけどサークルも頑張ってて、学校のイベントにも参加しているのに、なんで聞いてくれないの…と悲しくなった思い出がある。無意識のうちに腫れ物扱いされているようでショックだった。
    ちなみにこの経験は一回だけではない。親戚で集まるたびに起こった。私なりの高校生活を否定されているように感じた。母に相談したら、「やっぱりみんな通信のことよく分かってないんだよねぇ〜」と、答えてくれた。通信制高校のことがよく分かってないなら、「通信ってどうやって勉強してるの?」「学校行事とかってあるの?」って聞いて欲しかった。もっと通信制高校のことを知ってくれたら、こんな遠慮されることはなかったのだと思う。

    その3『学割について』
    様々なお店で学割を使えるのは学生の特権である。ただ、通信制高校は学生証が郵送されてくるので、交付されるのが遅め。その間、学生ということを証明してくれるものがない。私は通信に転校したばかりの頃、ノートパソコンやタブレット端末を調べていたが、結局購入しなかった。学割が使えなかったからなのも理由の一つである。
    私の友達は、電車で通っていたが、定期券を買っていなかった。学生証を提示して定期券を購入する、というものが一般的だが、私達の学校は、学生証に加えて、学校の許可証が必要だった。もちろん郵送でやりとりするので、結構めんどくさい。きっと「通信制の高校生は毎日通わないだろう」と思われているんだなぁと感じた。
    また、地元で学生証を提示すると、二度見されることが多かった。聞き慣れない学校名だからだ。それが結構嫌だった。私だって病気になりたくてなった訳じゃない、転校したくてした訳じゃない、そんな珍しい目で見ないでよ、と思っていた。


    ここまで色々な思いを書いたが、通信制という環境には本当に感謝している。転校せざるを得なくなったのは辛かったが、元気なままでいられなくなったからこその経験ができたし、新しい友達もできた。ドン底に落ちた私を救ってくれた恩師にも出会えた。
    通信制高校と聞くと、「何かしらの事情がある子」「全日制に通えない子」「人と関わるのが苦手な子」というネガティブな印象を持たれるが、実際は明るく元気で、イベントに積極的に参加し、人の話をちゃんと聞ける優しい子が多い。
    無意識の偏見をなくすことは難しいが、この文章が、少しでも良い方向に傾いてくれたらいいなと思う。


    #創作大賞2026 #エッセイ部門
    #通信制高校 #不登校


     
     

    なな

     
     
    06 夢は書籍化脚本化

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