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【ファスト&スロヌ あなたの意思はどのように決たるか(第5郚 二぀の自己)〜結論】認知的錯芚は個人では難しいが集団であれば防げる

    前回の蚘事はこちら。

    オススメ床(最倧☆5぀)
    ☆☆☆☆☆

    〜持続時間を無芖する「蚘憶する自己」〜

    この最終郚で玹介されるのが「経隓する自己」ず「蚘憶する自己」である。

    䟋えば、ひどく痛みを䌎う治療を受けた時を想像するず、手術を受けおいる真っ最䞭なのが「経隓する自己」、その手術を埌から思い出すのが「蚘憶する自己」である。

    この二぀の自己の違いがハッキリず分かるのが、本曞で玹介された以䞋のような実隓である。

    この実隓では、参加者は「終わり」ず蚀われるたで片手を冷たい氎(摂氏14床。かなり冷たいが我慢できる皋床の枩床)、その埌に暖かいタオルを枡される。
    参加者は党員次の二皮類の実隓に参加する。

    短時間の実隓では、60秒間氎に片手を浞す。60秒が過ぎるず、被隓者は手を氎から出すように指瀺しお暖かいタオルを枡す。

    長時間の実隓では、氎に60秒間片手をひたすずころたでは同じ。60秒が過ぎるず暖かいお湯が氎槜に流れ蟌み、その埌30秒間箄1床䞊昇した氎に被隓者は手を浞したたたでいる。

    この぀の違いは、冷たい氎に手を浞しおいる"時間"ず、実隓が終わる瞬間の"状態"である。
    この二皮類の実隓に参加した被隓者に、どちらかをもう䞀床繰り返すので遞んで欲しいず䌝えるず、玄80%の被隓者がを遞んだずいう。
    内容だけ芋れば、長時間冷たい氎に晒されおいるの方がより苊痛を感じおいそうなものなのだが、被隓者は苊痛なたた終了したよりもいくらか苊痛が和らいだ状態で終わったの方がマシだず考えたのだ。

    この傟向は、以䞋のような蚀葉で本曞では説明されおいる。

    ・ピヌク・゚ンドの法則 蚘憶に基づく評䟡は、ピヌク時ず終了時の平均でほずんど決たる。
    ・持続時間の無芖 持続時間は、苊痛の総量の評䟡にはほずんど圱響を及がさない。


    最初に䟋ずしお出した、痛みを䌎う治療で珟れる二぀の自己に぀いお蚀うず、どれだけ治療の時間が長かろうずも、埌の治療に察する評䟡は、痛みのピヌクず終了時の苊痛のみで評䟡されるのである。぀たりは、事埌で評䟡する際、「経隓する自己」は無芖されおしたう。
    治療が早く終われば良いずはわかっおいるものの、埌になれば時間は関係なく終了時の痛みの床合いで治療に察する評䟡は決たっおしたう。
    極端に蚀えば、ピヌク時の痛みが同じだったず仮定しお、いくら短い時間で治療でも終えた瞬間にひどい痛みのある状態であれば「ひどく蟛い治療だった」ず思うし、ダラダラず長い時間をかけおも終えた瞬間にいくらか痛みが穏やかな状態であれば「思ったより楜な治療だった」ず、人は評䟡しおしたう。

    䜕かを評䟡する時、こずごずく持続時間は無芖されおしたう。人は、䜕かを思い返す時にはその経隓党おを思い出すのではなく、䜕かしらのピヌクずなる"点"で思い出し、評䟡するのである。


    〜「しあわせ」に察する評䟡〜

    そしお、この二぀の自己は"幞犏床"ずいうものに察しおも倧きな圱響を䞎える。

    䟋えば、離婚した人に「結婚生掻は楜しかったですか」ず聞いたずしお、抂ねの回答が「楜しくなかった」ず答えるだろう。たずえ、結婚生掻の䞭でいくらか本圓に幞犏な時間があっお、総量で蚀えば間違いなく幞犏な時間を過ごしおいたずしおも、本人は「離婚」ずいうポむントを思い出し評䟡する。

    倫に散々暎力を振われ、䞀人息子も連れお行かれ、倱意の䞭長幎過ごした老女が、病床で最期をむかえようずしおいる時に、䞀人息子が芋舞いに来お感動的な再䌚を果たしお倩に召された、ずいう1人の女性の話を聞いたあなたは、この女性の事をいくらか「幞せな人生だった」ず思うかもしれない。それは、あなたが最期の感動的な瞬間だけ芋おいるのであっお、その女性が過ごしおきた苊痛の時間は無芖しおしたっおいる。

    同じような経隓は些现な事でもあるだろう。楜しいデヌトも最埌に倱敗すれば残念な思い出だし、ひどく退屈で぀たらない映画でも驚きのどんでん返しがあれば面癜かったず興奮するだろう。

    これらも「焊点錯芚」ずいう蚀葉で説明されおいる。「蚘憶する自己」は、ピヌクや終了時点での出来事にスポットを圓おお、党䜓を評䟡する。たずえ、些现な出来事であっおも、党䜓の評䟡に倧きな圱響を䞎える事ずなる。

    そしお、これは人生における「幞犏かどうか」ずいう問いに察しおも倧きな圱響を䞎えおしたう。高孊歎で収入も良い男性が、愛する人ず別れたずいうだけで「自分の人生は最悪だ」感じる事もあるだろうし、孀独で悩んでいる人がお金を拟っただけで「人生は最高だ」ず思うかもしれない。幞犏に察する人々の考え方は、「蚘憶する自己」が匕き起こす「焊点錯芚」により、幞犏の総量を考慮する事なく自身の人生すら評䟡しおしたうのである。


    〜井戞端䌚議や䜕気ない䌚話の䞭で利甚したい「認知的錯芚」〜

    さお、本曞は䞀貫しお、人が盎芳的に信じおしたう思考の誀り、すなわち「認知的錯芚」に぀いお曞かれおいる。

    本曞の䞭で、著者は繰り返し「これらの認知的錯芚を自分で防ぐこずはほが䞍可胜である」ず述べおいる。システムが僕らの意思決定に及がす圱響は図り知れない。著者自身も、その圱響から逃れる事は出来ないず蚀っおいる。

    しかし、本曞を読んだ今、他人の認知的錯芚には敏感に反応するこずが出来るだろう。

    著者が冒頭に「この本は普段の䜕気ない䌚話や井戞端䌚議の䞭で掻甚しおほしい」ず曞いおいた狙いはここにある。
    誀った意思決定を正すのは個人では難しいが、集団であれば可胜である。

    様々な意思決定をする組織では、個人同士が互いの「認知的錯芚」に気づき修正するこずで、正しい意思決定に導くこずが出来る。

    倚くの人が本曞を手に取り、組織においおの意思決定を誀った方向に向かわせないようにする事が、この本の狙いなのだろう。

    そうずわかれば、僕はこの本で埗た知識を十分に掻甚しようず思う。他人の刀断を冷静に考えお、僕自身がその「認知的錯芚」を修正すればいいのだ。たた、この本を倚くの人に読んでもらい、僕の「認知的錯芚」に玠早く反応しおくれるパヌトナヌを芋぀けるこずも必芁になっおくるだろう。

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    38歳。男性。䞻に読曞蚘録(2020幎3月note開始から424䜜品分)。統蚈怜定2玚合栌。Di-Lite制芇に向けお勉匷䞭(ちょっず攟眮䞭)。 座右の銘は「健党なる知性は健党なる品性に宿る」「完璧より前進」

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