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創䜜倧賞 党おの倏油傑ぞ—君は誰に壊されたのか。〜非術垫の猿による教育改革論〜②

    ①の続きである。


    4.呪術高専、教育雑すぎ問題


    䞊蚘より倏油の粟神的力動に想いを銳せれば、そりゃあ非術垫を「猿共」ず呌んで忌み嫌うのも臎し方無いように思える。己が身をなげうっお守ろうずしおいたものたちの醜さにふれ、絶望する。
    この構図は鬱展開の埡倧、氞井豪先生の『デビルマン』を圷圿ずさせる。
    人間に絶望しながらも人類の敵であるデヌモンに抗ったデビルマンず違い、倏油は非術垫を排陀する偎ぞず立堎を倉えた。
    ひずりの思慮深く才胜ある若者を絶望させ、反瀟䌚的な行動に走らせおしたった責任の所圚はどこにあるのだろうか

    ここからは嫌な姑のように重箱の隅を぀぀いおいこう。
    たず私が真っ先に感じたのは教育䜓制の杜撰さである。
    虎杖の高専入孊時の様子を思い返すず、オリ゚ンテヌリング的な教育や机䞊での教育の描写はあたり芋られない。結果、虎杖は任務の䞭で䜓隓的に呪術のすべおを孊んでいくこずになるのだが、倩才の五条悟が教育にあたるこずや、五条悟自身の倩才がゆえの独特な教育のあり方を加味しおも
    個人の胜力に䟝存しすぎではないだろうか。

    これだからできない人の気持ちがわからない倩才は困るのだ。䜕も聞かされないたた呪霊のいるビルに生埒をぶち蟌むずころなど、昭和スパルタ教育の金字塔、戞塚ペットスクヌルかず思った。
    䜓眰は善なのか

    こうした呪術高専の授業の描写には「抂論的講矩」たたは「オリ゚ンテヌション」がない。
    その点に私が危機感を芚える理由は、高専生埒の背景の倚様さにある。
    呪術高専は、䞀般家庭出身者ず呪術垫家系出身者を䞀緒くたにしお教育しおいるのだが、すでに出自によっお知識や経隓に差があるのだ。
    呪術垫の家系に生たれた人間が生掻の䞭で叩き蟌たれる垞識は、おそらく䞀般家庭出身者のそれたでの人生では知りえないものである。
    それを考慮せず教育するこずは、䞀般家庭出身者にずっおのハンディキャップを生み、抂論的知識なしに任務ぞ赎くこずは時に呜取りずなりうる。

    呪術や呪霊ずいった「芋えざるもの」が䞀般瀟䌚でどのように扱われおいるのか、䞖の䞭の呪術垫ぞのたなざしがどんなものであるのか、未知のものに察しお人間が本胜的にどう反応するのか、

    そしお呪術垫ずしおの倫理芳ずはどうあるべきなのか。

    そのような知識は虎杖や倏油のような才胜ある䞀般家庭出身者にこそ必芁ずなる。なぜなら、任務に䌎う危険性や心理的負荷を䜎枛するこずに぀ながるからだ。
    倏油の謀反は、そのような心理教育や抂論的教育の䞍足が遠因であるず考える。

    謀反の起点ずなった田舎町の単独任務では、術垫の玠逊を持぀双子の姉効が村人から虐埅を受けおいたが、これは閉鎖的な土地における、人間たちの芋えないものぞの恐れず未知のものを排斥せんずする集団心理が匕き起こした事件であった。
    非術垫が無知ゆえに術垫を迫害する。たた、非術垫が術垫を利甚する。これは呪術にた぀わる任務においお埀々にしおありうる事䟋ずいえる。
    守っおいるはずの者たちから自分たちぞず向けられる偏芋の匷さは、若い術垫の思想を十分に歪めうる。

    倏油が最埌に赎いた任務は本来であれば、迫害された術垫の救枈および非術垫たちの恐怖心を䜎枛させるこずの䞡方を同時䞊行で行うこずが必芁なのだが、それには呪術垫ずしおの戊闘胜力だけでなく、呪術垫ずしおの倫理芳、ネゎシ゚ヌタヌを担えるコミュニケヌション胜力、ある皋床の心理孊的知識もたた求められる。
    それらを孊ぶ机䞊の孊習が肝芁なのだ。

    文科省が定める高等専門孊校(通称高専)の孊習指導芁領には「5幎䞀貫商船孊科は5幎6ヶ月で、䞀般科目ず専門科目をバランスよく配眮した教育課皋により、技術者に必芁な豊かな教逊ず䜓系的な専門知識を身に぀ける」こずができるずある。実技に重きを眮く高専だが、それは実習や実隓の前段の抂論を充実させおいるから実珟できる教育䜓制である。

    抂論的孊習をおろそかにするこずは、実習での誀孊習を招きかねない。

    たた、メンタルケアにおける察応の甘さも倏油の闇萜ちを助長しおいるずいえよう。
    任務の性質䞊呜の危険が䌎うこず、トラりマを抱えやすいこずから、䞀般家庭出身者は、呪術家庭出身者に比しお非術垫に「消費される」ず感じやすいこずは想像に難くない。
    倏油は非術垫を守るこずに察する疑問、任務で感じたこず、虚しさなどの心䞭を適切な倧人に打ち明けるこずができなかった。
    圌の抱えおいたその孀独は根を䌞ばし、謀反を匕き起こすたでになっおしたったのである。

    抂論的孊習の実斜、そしおPTSDなどのトラりマケアの専門家ずの連携があれば、さしすの3人組がずっず倉わるこずなく笑い合う未来もあったのではないだろうか。

    5.ワむの提蚀

    䞊蚘のこずを螏たえ、私の提蚀ずしおは

    (1)抂論的授業・心理教育の充実

    (2)䞀般家庭出身者ず呪術家系出身者の知識・䜓隓ギャップの溝を埋める察応(䟋:別カリキュラム実斜)

    (3)医療機関ずの連携及びトラりマケアの䜓制づくり

    (4)䞊蚘に加え、これらを実珟するための呪術高専の拠点の䞀点化


    以䞊四点である。
    母数自䜓が少ない呪術垫の育成ずなるず、教員の数もたた人手䞍足に決たっおいる。
    もう西ずか東ずかに分けおる堎合ではない。こんなに人がいないのになぜ拠点を分けたのか甚だ疑問である。
    これらは荒削りの提蚀ゆえ、今埌是正すべき点は倚かろうが、業界の教育倉革の䞀歩を螏み出すずいう意味で、倧きな圹割を担うず私は確信しおいる。

    呪術高専関係者の方々におかれたしおは、より健党な肉䜓ず魂を以お呪いに立ち向かう若人の育成を念頭に眮き、今䞀床芖点を転換し、ご怜蚎いただきたいものである。

    6.最埌に

    さお、なぜ非術垫(猿)の私が呪術垫の教育䜓制をここたでボロク゜にこきおろしおきたのか、読んでくださった皆さたは疑問を感じ、あるいは滑皜ず思われるであろう。
    こんなに長文で詰めおいるのは、私が倏油傑を奜きだから、だけではない。
    人間の忍耐に䟝拠し、壊れるたで䜿い朰そうずする仕組み自䜓に嫌悪を芚えるからだ。
    この批刀はなにも呪術界に限らない。

    人は育おるよりも消耗する方が簡単なのだから。

    非術垫(猿共)の䞖界にもこの仕組みは蔓延っおいる。
    孊校教育、犏祉、介護に医療、あるいはそのほか䞀般䌁業 人を䜿い朰す機構ずしお扱う堎所は倚い。
    私もたた、か぀お人を䜿い朰すシステムのネゞの䞀぀ずしお働き、そしお䜿い朰された人間の䞀人である。
    自分が日々消耗されながらも、同じく消耗できるものになるよう新人を教育しおいるこずに気付いたずきの嫌悪ず絶望は蚀葉にならなかった。

    これは、どこにでもいる、
    壊れおしたいそうな党おの倏油傑ぞの祈りであり、譊鐘なのである。

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