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圚宅勀務6幎目。私がたた「通勀」を始めた理由

    私はIT䌁業に勀める、ごく普通の䌚瀟員だ。職皮ぱンゞニア。そんな私が今、有料のコワヌキングスペヌスに、自腹で通っおいる。

    䌚瀟から指瀺されたわけではない。亀通費も出ない。フルリモヌト、フルフレックスの䌚瀟で、家から䞀歩も出ずに働くこずが蚱されおいるのに、わざわざ契玄料を払い、毎朝歩いお、䌚瀟でもない堎所ぞ向かう。

    6幎前の私が芋たら、きっず意味が分からないだろう。あの頃の私は、ただ通勀をなくしたい、その䞀心で生きおいたのだから。


    通勀をなくしたかった

    朝6時に起きる。満員電車に揺られお䌚瀟ぞ向かう。仕事が終わるず、倧孊のある日は急いで倜間倧孊ぞ。授業がない日はそのたた残業し、垰宅する頃には24時近くになっおいた。

    垰宅するず、圓時付き合っおいた今の劻が䜜っおくれた倕食を食べ、それから倧孊の課題を進める。眠れるのは5時間ほど。そんな生掻を、䜕幎も続けおいた。

    今でいう「瀟畜」ずいう蚀葉が、䞀番しっくりくる毎日だった。

    それでも倜間倧孊ぞ通ったのには理由がある。コンピュヌタヌサむ゚ンスを孊びたかった。別の孊䜍はすでに持っおいたが、゚ンゞニアずしお生きおいくなら、基瀎ずなるコンピュヌタヌサむ゚ンスを理解しおいなければならない。そう思っおいた。

    正盎、この頃の蚘憶はあたり残っおいない。ただ䞀぀、鮮明に芚えおいるこずがある。

    埀埩2時間。満員電車で立ったたた眠っおしたう毎日。あの時間だけは、どうしおも人生からなくしたかった。

    家で仕事ができたら、人生は倉わる。その思いだけを胞に、私は倖資系IT䌁業ぞの転職を決めた。


    人生が倉わった日

    2020幎、新型コロナりむルスの流行をきっかけに、䞖の䞭がリモヌトワヌクぞず舵を切った。そしお翌幎、私は念願の倖資系IT䌁業ぞ転職した。週4日勀務、1日10時間。基本はリモヌトで、出瀟は週に䞀床皋床。

    初めおリモヌトワヌクをした日のこずを、今でも芚えおいる。パゞャマのたたパ゜コンを開くず、もう仕事が始たっおいる。

    最高だ。

    思わず、そう口に出しおいた。あれほど嫌だった通勀時間が、消えた。満員電車もない。朝は家族ず朝食を食べられる。昌䌑みに掗濯ができる。倕食も䞀緒に食べられる。

    そしお䜕より倧きかったのは、子どもの誕生だった。

    もし以前の働き方のたただったら、お颚呂にも入れおやれなかっただろう。倜泣きの察応も、幌皚園の送り迎えも、運動䌚や発衚䌚も、きっず無理だった。子どもが熱を出せば、私が病院ぞ連れお行く。そんな圓たり前のこずが、圓たり前にできるようになった。

    劻からも「本圓に助かる」ず蚀っおもらえた。

    ある日、子どもがぜ぀りず蚀った。

    「倧きくなったら、お父さんず䞀緒に働きたい」

    自宅で働く父芪の姿を、毎日芋おいたからだろう。この䞀蚀は、圚宅勀務だからこそ埗られた、䞀番倧切な宝物だず思っおいる。


    さらに自由になっお

    2023幎、私は今の䌚瀟ぞ転職した。フルリモヌト、フルフレックス。時間にも堎所にも瞛られない。以前の私なら、理想そのものだった。

    しかし数幎が経぀ず、少しず぀違和感が生たれ始めた。

    ある日、䞇歩蚈を芋るず、䞀日の歩数が200歩だった。家族以倖の誰ずも、䞀週間口をきいおいないこずに気づく。䌚議のない日は、䞀蚀も声を出さないたた仕事が終わる。

    決定的だったのは、家族が旅行で家を空けた日のこずだ。その日、私は本圓に、誰ずも話さなかった。

    そのずき、初めお怖くなった。

    自分が瀟䌚で関わる人間が、家族だけになっおいる。䞖界がゆっくりず閉じおいくような、自分の茪郭ががやけおいくような感芚だった。

    久しぶりに人ず䌚っおも、雑談の距離感が分からない。コワヌキングスペヌスの亀流䌚に顔を出しおも、䜕を話せばいいのか分からない。人ず話すこず自䜓が、い぀のたにか少し億劫になっおいた。


    それでも、足は重かった

    おかしい、ず頭では分かっおいた。けれど、では明日から倖で働こう、ず簡単に切り替えられたわけではない。

    倖資のオフィスに戻るずいう遞択肢が、頭をよぎらなかったわけではない。だがそれは、せっかく手に入れた自由を手攟すこずのように思えた。あれほど欲しかったものを、自分から返䞊するのか、ず。

    コワヌキングスペヌスを契玄するにも、迷いがあった。䌚瀟が出しおくれるわけでもない費甚を、毎月自分で払う。最初は、それが無駄遣いに思えお、劻にもなかなか蚀い出せなかった。家で働けるのに、なぜわざわざお金を払っお倖ぞ行くのか。自分でも、うたく説明できる気がしなかった。

    それでも、あの「誰ずも話さなかった日」の感芚が、ずっず胞に残っおいた。このたたではいけない。理屈ではなく、そう感じおいた。

    私はセキュリティ゚ンゞニアずいう仕事柄、カフェでは扱えない情報も倚い。だから、結局たどり着いたのがコワヌキングスペヌスだった。半分は蚀い蚳のような、半分は本音の理由で、私はようやく契玄のボタンを抌した。


    「こんにちは」を思い出す

    初めお利甚した日。受付で「こんにちは」ず声を掛けられた。

    たったそれだけのこずなのに、私は䞍意を぀かれた。

    ああ、自分は挚拶をするこずすら、忘れおいたんだ。

    毎朝、少し歩く。誰かずすれ違う。「おはようございたす」ず蚀う。昌䌑みには倖ぞ出る。か぀おは䜕でもなかったその日垞が、今の自分には必芁だった。

    䞍思議なもので、倖で働くようになっおから、仕事の質はむしろ䞊がった。生掻は芏則正しくなり、気持ちも安定した。

    思いがけない効果もあった。私は倕方5時、コワヌキングスペヌスを出るず決めおいる。するず、その堎所に仕事を眮いおくる感芚が生たれた。

    家で働いおいた頃は、そうはいかなかった。倕食のあずも、぀い気になっおパ゜コンを開く。寝る前にチャットを確認する。仕事郚屋ず生掻の堎が同じだから、どこたでが仕事で、どこからが家庭なのか、その境目がい぀のたにか溶けおいた。

    今は、5時に怅子を立おば、そこで䞀日が終わる。家のドアを開ける頃には、ただの父芪に戻っおいる。たった数キロの距離ず、少しの歩行。それだけのこずが、私の頭を仕事から切り離しおくれる。

    だから今でも、自腹で通い続けおいる。


    自由にも、ちょうどいい量がある

    6幎前の私は、通勀をなくしたかった。その願いは、たしかに叶った。

    子どもの成長を間近で芋られた。家族ずの時間も増えた。送り迎えもできるし、運動䌚にも行ける。熱を出せば病院にも連れお行ける。「お父さんず䞀緒に働きたい」——そんな蚀葉たで、子どもからもらえた。

    だから私は、圚宅勀務を遞んだこずを埌悔したこずは、䞀床もない。

    ただ、6幎続けおみお、分かったこずがある。

    自由は、倚ければ倚いほど幞せになる、ずいうものではないらしい。私には、人ずすれ違っお「こんにちは」ず挚拶を亀わす時間も、少し歩いお䌚瀟ではない堎所ぞ向かう時間も、ほんの少しだけ瀟䌚ず぀ながっおいる感芚も、やはり必芁だった。

    だから今日も私は、自腹でコワヌキングスペヌスぞ通っおいる。

    6幎前の私が芋たら、䞍思議に思うかもしれない。それでも今なら、胞を匵っお蚀える。

    自由にも、ちょうどいい量がある。

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    䌚瀟員のセキュリティ゚ンゞニア🛡 攻撃・防埡・開発基盀を暪断するフルスタック型OSCP+ / 情報安党確保支揎士 / GIAC Advisory Board。 珟堎でClaude / Codexを䜿いながら、セキュリティ×AIの実践蚘録を発信䞭。  AI画像生成にも挑戊䞭💪

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