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もう一人のお手紙友達

    こんにちは。ボク、オコジョのおぼろです。
    たけりんって小6の時に健康学園という全寮制の小学校で過ごしていたんだ。たけりんが小6の時ってまだ昭和時代だったから、今のように携帯電話も普及していなかったし、パソコンも限られた人しか使っていなかったよ。そうすると、たけりんが家族や外の人と連絡を取る方法は、公衆電話か手紙くらいしかなかったんだ。でも、たけりんは今ではあまり見かけなくなった方法で「文通」を楽しんでいたんですって。
    普段のnoteではボクが話すことが多いのだけど、今日は、進研ゼミの通信欄から始まった、たけりんのちょっと不思議な思い出を聞いてほしいんだ。
    というわけで、ボクと月夜ちゃんとたけりんは電車に乗って珈琲館へ行って話したよ。それではボクと月夜ちゃんとたけりんの対談のはじまりはじまり…

    出演者紹介

    おぼろくん(写真左、以下、お)2024年6月旭山動物園でたけりんにお迎えされた。好きな食べ物はザンギ。今年5月に旭山動物園へ里帰りした。時々TikTokのショート動画に出演しているらしい。
    月夜ちゃん(写真右、以下、月)2026年5月旭山動物園でたけりんにお迎えされた。旭山動物園でおぼろくんと出会ってすぐに仲良くなって彼のガールフレンドになった。好きな食べ物はおぼろくんと同じくザンギ。
    たけりん(以下、た)体重計に乗っては一喜一憂しているアラフィフのおっさん。最近は体重が落ちつつあるため、ほっとする日が多いらしい。小6の時、肥満のため全寮制の小学校「健康学園」で過ごしていた。親元を離れて生活していたため、家族から届く手紙はもちろん、毎月届く進研ゼミも大きな楽しみだったのだとか。今回は、その進研ゼミの「通信欄」にまつわる思い出を語る。今回も声のみの出演。

    お「電車に乗って珈琲館へ来たよ。たけりん、今日は何を注文するの?」
    た「今日はゆっくり昔話をするからね。コーヒーとホットケーキを頼むよ。さて、スマホでQRコード読み込んで注文しよう。」
    月「最近体重が落ちているからって自分へのご褒美なの?私に一口ちょうだい!」
    お「ボクにも一口ちょうだい!」

    そもそも健康学園ってどんなところ?

    お「今日はたけりんがすごした健康学園での話を聞くのだけど、そもそも健康学園ってどんなところなの?」
    た「喘息とか肥満とか偏食とかで健康に悩みを抱える子どもが過ごす全寮制の小学校だよ。入学のきっかけは自分から希望して入学するパターンと親や学校の勧めで入学するパターンとあったけど、僕は親の勧めで入学したパターンだね。」
    月「今でも健康学園ってあるの?」
    た「2026年現在、昔ながらの「健康学園」という名前で残っている学校は一校だけなんだ。でも、広い意味では同じ役割を担う病弱特別支援学校もあって、それを含めると四校あるよ。 どれも東京23区にある小学校の分校だよ。」
    お「小学生が親元から離れて暮らすってさみしくなかったの?たけりんはさみしがり屋だからすぐホームシックとかになりそうだよね?」
    た「それは否定できないなぁ(笑)やっぱり健康学園で過ごし始めた最初のころはよくホームシックになっていたよ。だから、親から届く手紙を読む時間や1か月に1回くらいできる家への電話の時間は宝物のような時間だったなぁ。」
    月「たけりんが今でも家でたくさんのぬいぐるみと過ごしているのって、健康学園での経験のせいかもしれないわね!いまでもたけりんってさみしがりやだし(笑)」
    た「頼む、珈琲館で僕がぬいぐるみ好きなことをばらさないで!ウェイトレスさんにあわせる顔がないし!」

    月に1回届く「お届け物」

    お「健康学園で過ごす子どもってどう勉強していたの?」
    た「授業の進度とか宿題とかは普通の小学校に通う子どもとあまり変わらなかったかな?ただ、僕が健康学園にいたときはクラスの人数が10人だったから普通の都会の小学校に比べたらよりきめ細かい授業だったなぁという記憶があるよ。」
    月「健康学園で過ごす子どもは塾とかにはいけないわよね?」
    た「それはそう(笑)宿題をちゃんと済ましたらむしろ校庭や体育館で遊ぶことを勧められていたくらいだし。でも、通信教育をとっている子どもは結構いたよ。」
    お「通信教育というと、今だと進研ゼミやスマイルゼミが有名だよね?」
    た「さすがに昭和の時代にスマイルゼミはなかったな(笑)その代わりというわけではないけど、学研の通信教育はあったよ。残念だけど今はないけどね。」
    月「昭和の時代にタブレットなんて存在しないわよね?」
    た「パソコンですら限られた人しか使っていなかったしなぁ。教材も添削問題もすべて紙で送られてきたよ。健康学園で子どもあてに来る郵便物って家族からの手紙と通信教育の教材がほとんどだったから、通信教育の教材が来る日は子どもあての郵便コーナーに通信教育の教材がたくさん並んでいたよ。子どもたちは『届いた!』ってうれしそうに受け取っていたね。あれは、月に一回届く大事な『お届け物』だったねぇ…。」

    親以外に出す「お手紙」


    お「それで、たけりんのもとに進研ゼミが届いたらどうするの?」
    た「届いた日にもよるけど、まずは付録の雑誌を読むことが多かったかな?投稿コーナーに寄せられる投稿を見ながら『親元から普通に小学校へ通う子どもってどんなことに興味があるんだろう?』なんて思いながら読んでいたね。そして一通り読み終わったらまずは寝食を共にしているルームメイトに雑誌を貸していたよ。結果として健康学園で過ごす子どもの多くに回りまわって読まれることになるんだけどね(笑)まあ、健康学園ってファミコンはおいていなかったし娯楽は限られていたから、友達のとっている雑誌も結局僕のもとへ回ってきて読んでいたけどねぇ…」
    月「娯楽が少ないと進研ゼミの付録の雑誌でさえ回し読みされるのねぇ…それで、肝心のお勉強はどうしていたの?」
    た「授業の進度にあわせて少しずつ進めていたよ。たまに行事などで添削課題の締め切りまでに勉強が進まないことがあったけど、そういう時は自力で読んで理解しようとしていたし、それでもだめなら担任の先生に質問していたよ。担任の先生は嫌な顔一つせずに答えてくれたしね。」
    お「それが終わっていよいよ『赤ペン先生の問題』をやるんだよね?」
    た「基本的にはそうだね。たまに勉強が間に合わないときは締め切りに間に合わせるために締め切り直前に大慌てでとりくむこともあったよ(笑)」
    月「昭和の時代には赤ペン先生にお手紙を書ける欄があったと聞いたわ。いつお手紙を書いていたの?」
    た「通信欄の事を言っているのかな?通信欄を書くのは問題を一通り終えた後だったねぇ。」
    お「通信欄にはどんなことを書いていたの?」
    た「いろいろあったけど、遠足で長いこと歩いて疲れた…と書いたことは今でも覚えているね。健康学園の遠足では10キロ以上歩かされることが普通にあったからねぇ(笑)ほかにももうすぐ一学期が終わるからやっとお家へ帰れる…なんて書いたこともあったよ。」
    月「そんなことまで書いていたの(笑)赤ペン先生も『やっとお家へ帰れる』なんてお手紙を見たら戸惑ったかもしれないわよね。」
    た「今も昔も親元から離れて暮らす小学生は少なかっただろうからねぇ。」
    お「『赤ペン先生の問題』が終わったらどうやってベネッセに送っていたの?」
    た「僕が進研ゼミをやっていたときはベネッセはまだ福武書店の時代だったからなぁ(笑)お小遣いで保育士さんに切手を買ってもらって、封筒に切手を貼って保育士さんに託していたよ。確か当時の添削課題の送り先は埼玉県の久喜市だったんだ。郵便でやり取りするから時間もかかったし、それが今でも印象に残っているよ。締め切りに間に合わせるには、三日くらい前までに保育士さんへ預ける必要があったね。 これが親以外に送る貴重なお手紙だったよ。」

    お返事を待って返ってきて…

    お「『赤ペン先生の問題』ってどのくらいで返ってくるの?」
    た「保育士さんに託してからだいたい2週間くらいだったかな?今だったらタブレットで送信したり紙の添削問題を写真に撮って送信できたりするから返ってくるのは速いね。」
    月「『赤ペン先生の問題』を保育士さんに託してからどんな気持ちだったの?」
    た「まずは締切までに無事届いてほしいなぁ…と思っていたよ。締切までに届いたかどうかは返ってくればわかるからねぇ。大人になった今では添削課題が久喜市に届いてから担当の赤ペン先生に振り分けられて紙ベースでやり取りされるから時間がかかるというのは分かるけど、小6のときの僕はそんなことなんて知らなかったよ。だから保育士さんに託してから五日くらいたつと子どもあて郵便コーナーを目を皿のようにして見ていたよ。「進研ゼミからお返事が来ていないかな?」ってね(笑)」
    お「やっぱり赤ペン先生からのお返事はとても楽しみだったんだねぇ…」
    た「ゴールデンウィークとか長い休みを挟むともっと返ってくるのに時間がかかるから、4月下旬に出した『赤ペン先生の問題』は子ども心ながら『もしかして郵便局で迷子になっちゃった?』と本気で思ったことがあったよ(笑)」
    月「それでお返事が返ってきたらまずどこを見るのかしら?わかりやすいところで言うと点数かも?」
    た「通信欄のお返事を真っ先に見たよ(笑)遠足でたくさん歩いて疲れたというのには『たくさん歩いてがんばりましたね!』ってお返事をくれていたっけ…なんかその一文を読んだだけでも元気になったなぁ…と思ったよ。」
    お「こんなやり取りができるなら、進研ゼミの通信欄って『文通』になっちゃうよね!」
    た「そうだね。小学生だった僕にとっては、毎月届くもう一人のお手紙友達みたいな存在だったのかもしれないね。」

    現在の通信教育

    お「そういえば、今の進研ゼミやスマイルゼミってタブレットを使って勉強するみたいだね!」
    た「そうだねぇ…進研ゼミは紙の教材がまだ残っているのだけど、タブレットで勉強する子供が多いみたいだねぇ…」
    月「そういえば、タブレットで添削課題を出すときって通信欄を書くところってあるの?」
    た「進研ゼミとスマイルゼミのホームページを見たのだけど、タブレットで添削課題を出す場合通信欄ってないみたいだよ。タブレットなら先生へ質問を送る機能はあるけれど、昔みたいに通信欄で日常を書いて返事をもらう形とは少し違うみたいだね。かろうじて紙の教材の進研ゼミには通信欄があるのだけど、昔みたいに自由にかける感じではないみたい。その代わりタブレットで添削課題を出す場合は長くても3営業日待てばお返事が返ってくるのだけどね…」
    お「便利な時代になったけど、通信欄のやり取りを楽しみにしていたたけりんにとっては少し寂しい時代になったよねぇ…」
    た「子どもも親御さんも早く答案を返してほしいという要望が強くなったのかもしれないね。」

    ウェイトレス「おまたせしました。ホットコーヒーとホットケーキです。」

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    ホットケーキとホットコーヒーが来たよ。このあと一口ずつ切り分けてもらってボクと月夜ちゃんとで一口ずつ食べたんだ。たけりん、また珈琲館へつれてってね!


    月「やっとホットケーキが来たわ。早く一口分けて!」
    お「ボクにも一口分けて!」
    た「君たちってホットケーキも好きなんだ…仕方がない、小さく切り分けてあげるからよく噛んで食べるんだよ!」
    お「はむはむ…美味しい…」
    月「はむはむ…これはクセになるわね!」
    (おしまい)

     
     
    私のnoteはうちのオコジョのおぼろくんにジャックされました。おぼろくん目線でアラフィフ男子のたけりんの日常ネタなどを取り上げます。

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