
まだ本調子でない大谷翔平。新井宏昌氏の分析
他の解説者では聞けない納得の分析
やっと打ち出した大谷翔平に安堵しているMLBファンも多いでしょう。私もその1人です。
対ブルージェイズ初戦のソロホームランは、低めの難しい球をバックスクリーンに叩き込み、NHKBSの解説者の斎藤隆氏(MLB時代の愛称はサミーだったとか)もしきりに感嘆していました。
打率も上がってきて、気の早い人は「量産体制に入った」と言っていますが、慎重な見方を崩さないのが野球評論家・新井宏昌氏です。
昨年、一昨年と試合を見つつ、解説者の話にも耳を傾け、時間があればネット記事などにも目を通してきましたが、我々素人にも分かり、なおかつ説得力のある解説をしてくれるのが新井宏昌氏です。
この日の大谷は6打数2安打(1本塁打)。しかし2三振しており、本塁打以外のヒットは足で稼いだボテボテの当たり。
第2捕手のラッシングが2本打ったくらいですから、6打席あった大谷選手にも2本打ってほしかった。
素人目にもまだ本調子でないと分かります。
しかし、投手出身の斎藤隆氏の話を聞いても、「すごい、すごい」ばかりで、「まだ本調子と言えない理由は何か?」「打撃のどこに問題があるのか?」がサッパリ分からないのです。
夕食後、Full-Countにアクセスしてみました。すると、ちょうど新井宏昌氏の解説が載っていて、なるほどと得心した次第です。
今年から有料化が始まり、ガッカリのFull-Countですが、この記事は無料で読めてラッキーでした。
気になるのが、対左投手と対右投手の“格差”だ。6日現在、左投手に対し打率.400(15打数6安打)2本塁打、右投手には.208(24打数5安打)1本塁打。
新井氏は「相手が左投手の時と右投手の時とで、バッティングが変わってしまっている気がします」と指摘する。
「右投手の速球やカット気味の球に対し、タイミングが遅れ、空振りしたりファウルになったりするケースが目立っています」と新井氏。
「大谷はもともとミートポイントが体に近いタイプの打者ですが、現状では右投手に対して近すぎて、なかなか前に飛ばない」
「私は対右投手と対左投手で、ミートポイントを変えてもいいと考えています。右腕には球の速い投手が多いですし、左腕と右腕では打席からの見え方も違いますから。右投手に対しては、(ミートポイントを)もう少し投手寄りに置いてもいいのではないでしょうか」
と提言した。
先発の右腕マックス・シャーザー投手と対戦した初回は、最終的にカウント0-2から外角低めのチェンジアップを巧みに拾い、惜しい中直だったが、初球の真ん中高めの甘いストレートをとらえ切れずファウルにしていた。
8回の第6打席では、右腕スペンサー・マイルズ投手に154キロのストレートを振らされて3球三振に倒れた。
これを読んで気づきましたが、今年の大谷は、結構甘い速球を簡単に見逃しています。
甘い速球を2つ簡単に見逃して、厳しいコースに来た3球目の速球に空振り三振なんてこともありました。
「あれっ? どうして?」という感じ。
変化球を待っていたという見方もありますが、右腕投手の速球にまだ対応できていないのかもしれません。
「右腕と左腕でミートポイントを変えてもいいのではないか」
これが新井宏昌氏の指摘です。
こういう解説は、私のように野球は好きでも技術的なことはよく分からない人間にとって、本当にありがたい。
このくらいの説明なら(なんとなく)分かるからです。
この記事には書かれていませんが、今年の大谷は左腕投手に対し、打席で右足をさほど斜めにスライドさせていないように見えます。
昨年は左腕投手の外角へのスライダーに空振りするシーンが多く見られました。ひょっとしてその反省なのでしょうか。
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新井宏昌氏とともに、データ解析を得意とする丹羽政善氏(スポーツ記者)の解説も読み応えがあります。
今年もこの2人の解説に注目しながらMLB中継を楽しんでいきたい。
「ワースポMLB」(NHKBS)も、たまに視覚的で核心を突いた解説をしてくれるので、こちらも楽しみです。