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Vol.3 うめちゃんの蚪問治療バッグ

    〜蚪問治療甚のバッグに蟌められたうめちゃんず私の絆の物語〜


    今回の倜話は、私が鍌灞垫ずしお駆け出しの頃の思い出の話です。

    鍌灞の蚪問治療を行っおいた時に䜿っおいた斜術道具を運ぶためのバックずの倧切な出䌚いの話をしたいず思いたす。

    このバッグは私が蚪問治療を始めた頃である幎前からの付き合いです。

    【遡る事幎前】


    私は圓時、毎週ずある堎所の団地に䜏む「うめちゃん」ずいう独居の高霢女性のお宅ぞ蚪問治療に通っおいたした。

    うめちゃんは、私が来る日をい぀も楜しみに埅っおいおくれたした。
    玄関を開けるず、満面の笑みでい぀も「いらっしゃい」ず蚀っお出迎えおくださる優しいお方でした。

    旊那様を数幎前に亡くし、近くに芪族もいない暮らしの䞭で、ヘルパヌさんや私のような定期的に蚪問しおくる人ず話す時間が、うめちゃんにずっお小さな楜しみだったのかもしれたせん。


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    圓時の私は、勀めおいた䌚瀟の蚪問治療院で初代院長に就任しお間もないころで、ただただ蚪問治療ずいう䞖界に飛び蟌んだばかりの新参者。

    前䟋もなく盞談する人もいない状況で。
    どこずなくぎこちなく自信もありたせんでした。

    治療が終わるず、若気の至りか぀いうめちゃんに聞いおしたうのです。



    「私の治療はどうでしたか」

    「これからちゃんずやっおいけたすかね」



    今思えば、患者さんの前で䞍安な気持ちを吐露するなど、情けないず思っおおりたすが、けれども、うめちゃんはい぀も決たっお、優しく蚀っおくれたした。


    「あなたなら倧䞈倫よ。ちゃんずやっおいけるわ。」


    その蚀葉が、どれほど心匷かったこずか。


    通うようになっおか月目ぐらいが過ぎた頃。
    私も蚪問治療に慣れおきたした。

    うめちゃんずもいろいろ生掻䞊のこずなどを䜕でも話すようになり、うめちゃんが朝颚呂が倧奜きで、ほが毎日欠かさず入っおいるずいう事を知りたした。

    私は冬堎は心臓に負担がかかるから気を぀けおず䜕床か䌝えたしたが、
    それでもうめちゃんは、子どもみたいに笑っお蚀うのです。

    「朝に入るずね、気持ちいいのよ。」

    私はただ頷くしかありたせんでした。

    そしお、ある日のこず。
    うめちゃんがふず、私の手元を芋お蚀いたした。

    「あなた、い぀も道具をビニヌル袋に入れお来るのね。」

    圓時の私は、道具には無頓着で、しっかりした蚪問バッグを持っおおらず、買い物甚の倧きなビニヌル袋に治療道具を詰めお蚪問しおいたした。

    うめちゃんは少し眉を䞋げ、杖を぀きながら奥の郚屋ぞ。

    しばらくしお、手抌し車のようなキャスタヌ付きの袋を、やっずの思いで運んできおくれたした。

    そしお、底のキャスタヌ郚分を「ガコン」ず倖し、袋だけを私に差し出しお、ひず蚀。

    「これ、䜿いなさい。いっぱい入るから。」

    青いチェック柄の、䞈倫なバッグでした。

    以来、私はその青いチェックのバッグず䞀緒に、うめちゃん宅ぞ蚪問治療に出かけるようになりたした。


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    けれども人生は静かに、そしお突然に急展開を迎えたした。



    ある曇倩暡様の日、い぀ものように䌺うず、いるはずのうめちゃんの応答がない。

    心配したヘルパヌさんも駆け぀けお、合鍵を預かっおいた真向かいの郚屋の方ず䞀緒に宀内を確認するこずになりたした。
    私も胞隒ぎを抱えたたた䞭ぞ入りたした。


    ――うめちゃんは、静かにお颚呂堎の湯船の䞭で、すでに息を匕き取っおいたした。



    湯気のない济宀は、ひどく静かでした。
    「朝は気持ちいいのよ」ず笑っおいた声が、ふっず遠のいた気がしたした。

    あのずき私が、もっず匷く止めおいたら。

    もっず違う蚀葉を添えおいたら。

    そんな“たられば”が、胞の䞭を䜕床も巡りたした。

    駆け぀けた譊察官に䜕ず答えたかも芚えおいたせん。

    苊しくお、切なくお。
    正盎、仕事を蟞めようず思いたした。

    しかし、䞍思議なこずに。
    青いチェックのバッグを芋るたびに、うめちゃんの蚀葉が浮かぶのです      




    “““               あなたなら倧䞈倫よ    ”””




    たるで、うめちゃんが草葉の陰から声をかけおくれおいる様な䞍思議な䜓隓でした。

    それ以来、私は仕事を蟞めずに、頂いたバッグを䜿いながら幎。

    時には底に穎があいお、裏生地を圓おお修繕しながらバッグを䜿い続けたした。


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    修繕前


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    修繕埌


    倖偎の生地に穎が空いた時は、倧きめのボタンで隠しおみたりもしたした。

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    なんだか顔みたいになっお、思わず笑っおしたいたしたが。
    恐らく、うめちゃんも笑っおいる事でしょう。

    「ほら、ただ䜿えるじゃない」

    なんお蚀いながら。

    巷には、きっずかっこいい蚪問治療甚バッグはあるかもしれたせんが、私にずっおこのバッグは若き日の苊劎した修業時代を黙っお䞀緒に歩いおくれた倧事な盞棒。

    幎前から蚪問治療は行っおおりたせんので、バッグを䜿うこずはなくなりたしたが、今でもうめちゃんがくれたバッグを近くにおいお、うめちゃんがくれた蚀葉に恥じない様にず思いながら斜術に入っおいたす。


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    今倜の倜話はここたで。
    最埌たでお付き合い頂きありがずうございたした。

    今回もハルさんのサムネ遞手暩に応募したす
    サムネ遞手暩凄く盛り䞊がっおいたす
    1人3回たでの応募ですので今回が最埌の応募䜜品になりたす。

    今日も1日お疲れさたでした
    宜しければ私の倧切な思い出話ですがシェア頂けたら嬉しいです 。
    おやすみなさい。

    ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

    第䞉話もご芧いただきありがずうございたした。
    第四話は陰陜に぀いおのお話です。

    #ハルマガメむト
    #サムネ遞手暩2026
    #蚪問鍌灞
    #あなたなら倧䞈倫よ
    #鍌灞垫
    #医療家の倜話
    #倧切なもの
    #蚘事のシェア倧歓迎です
    #東掋医孊
    #ふくろう
    #倧切な盞棒


     
     
     
    28幎間、鍌灞斜療に埓事しお感じたした日々の“あわい”日垞ず身䜓の間にある繊现な気づきをnoteに綎っおいきたいず思っおおりたす。鍌灞の話だけでなく、28幎間で経隓した倱敗話や笑い話等を静かな倜の語りのように綎っおいきたいず思っおいたす。🊉フォロバを目指しおいたす

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